アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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これぞ地方が生きる道。伊那のご当地ビール誕生へ!皆さんもぜひご支援を!

伊那まちを語る、起業を語る、月イチの「ローカルベンチャーミーティング」から夢のあるローカルビジネスが誕生しそうです。
先月プレゼンしてくれたのは、伊那市高遠で有機農業に取り組む「オーガニックファーム88」の林亮くん。「クラフトビールで地域を醸す」というコンセプトで、有機栽培の大麦とホップ、地域のフルーツや農産物で地ビールを作る!!というプランです。

以前から温めていた構想だそうで、僕も今年の春ごろに相談を受けていました。同世代だし、ものすごく夢のある計画で大賛成したものの、その後どうなったかな……奥さん、反対してたしなぁ……。
と思っていたら、いつの間にか長野県や信州大学などが主催する「信州ベンチャーコンテスト2017」の起業部門で準グランプリを獲得していました。びっくり!

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写真は、今月のローカルベンチャーミーティングで試飲させてもらった、林くんが学ばせてもらっているという島根県江津市の「石見麦酒」のビールたち。いろんな素材を活かし、いろんな味があって、ものすごく奥が深い。

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林くんがプレゼンで語っていたように、高遠や伊那谷の農産物は何でも使えそう。「ブルーベリーのビール」や「桃のビール」も美味そうだし、「内藤とうがらしのビール」なんてのも面白そうです。

地域の農産物を活用できれば、産業として幅広い経済効果が生まれる。
何でも育つ伊那の農産物の豊かさを、林くんのビールが表現してくれる。
大麦やホップは比較的栽培が容易で、耕作放棄地対策にもなる。
伊那まちの飲食店で飲めるようになれば、地域でお金も回るし、それだけでウリになる。いずれは伊那まちにビアバーも開きたい-との夢も語ってくれました。

全力で応援します。
税務署への申請をクリアするのがかなりハードルが高いようで、地域の後押しが必要です。酒販店、飲食店が「うちも扱うよ」と言ってくれることが必要とのこと。酒販店、飲食店の皆さん、手を挙げていただけないでしょうか。
僕からも個別にお願いすると思いますが、ぜひともご支援をよろしくお願いします(..)

このような地域に根差したローカルビジネスが続々と誕生すれば、必ず地方は元気になる。
これこそが、地方創生のド真ん中です。
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# by yagitakuma | 2017-11-07 23:31 | いいね!伊那市!! | Comments(0)

文化行政の重要性。新宿での視察から

地方の財政が苦しくなる一方の時代となり、財政規模の小さな地方都市では、図書館や博物館、生涯学習の取り組みなどの文化行政はどんどん削られる傾向にあります。伊那市も例外ではなく、力を入れているとはとても言えない状況です。人員はどんどん減らされ、正規職員が非正規に置き換えられ、限られたマンパワーの中で現場の方々が奮闘している。

都会は、まだそこに力を入れる余裕があると感じました。方法論については様々な意見があると思いますが…。

先日の新宿区との交流事業では、文豪・夏目漱石と漱石を慕った文豪たちの面影を今に伝える「漱石山房(さんぼう)記念館」を案内していただきました。

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外観は撮り忘れましたが、何しろ立派。今年9月24日に開館したばかりです。
新宿区は文豪・夏目漱石が生まれ育ち、晩年を過ごした土地。同館は漱石が数々の作品を執筆し、「漱石山房」と呼ばれた和洋折衷の自宅の一部を当時の場所で再現し、資料などを展示しています。

真新しい館内では、年表や漱石の作品、直筆の原稿や手紙などに来館者が熱心に見入っていました。不遇の幼少期を経て文学に目覚めた少年期、帝国大学(現・東京大学)卒業後の名作「坊っちゃん」のモデルとなった愛媛などでの英語教員時代、そして数々の作品を送り出した朝日新聞時代など、漱石の人生と人柄が鮮やかに浮かび上がる展示内容でした。

漱石や漱石山房に集った文人たちの作品を読むことができるブックカフェや、「吾輩は猫である」のモデルとなった愛猫の塚がある公園も整備されていました。写真等の資料が少ない漱石山房の再現に苦労した担当者の話を聞くこともでき、区が同館の整備に力を入れてきた経緯が伝わってきました。新宿区議会も全面的にバックアップしたそうです。

同館の建設にかかったこれまでの総事業費は、約12億円。今後も年間約1億円の維持費が見込まれるとのこと。

もちろん立派な施設ができればよいという話ではありませんし、新宿区と伊那市では予算規模もケタが違います。(新宿区の一般会計予算の規模は1450億円前後。伊那市は330億円程度です)

文化行政の重要性を考える上で、とても示唆に富む講演録があります。演出家の平田オリザさんの講演で、少し前のもので長いですが、行政や街づくりに関わる人は一読する価値があります。
http://www.pref.shiga.lg.jp/c/kemmin-s/forum/2009jyoureiforum/gaiyou-kichoukouen.html「文化の公共性を問う~なぜ今、地域に文化が必要なのか」

文化について、
「社会の多様性のため」
「コミュニティの維持のため」
「人々の生きがいのため」
「観光資源になりうる」
等々、様々な視点からその重要性を説いておられます。

8年前の講演ですが、地方にとって今だからこそ必要な観点ではないでしょうか。
# by yagitakuma | 2017-11-04 05:31 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(0)

新宿にて①花の新宿は伊那市が国内唯一の友好都市。その理由と、今につながる東京と地方の関係と…

人だらけの東京から帰還しました。
東京での公務は、友好都市である東京都新宿区議会との議員全員での交流会でした。江戸時代の高遠藩内藤家の江戸屋敷が現在の新宿区にあった縁で、旧高遠町時代から隔年で相互に訪問を続けている恒例行事です。伊那と新宿との歴史的なつながりを深く知ることができた2日間でした。

歴史って、面白い!!
先に2日目の内容から。
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今日は四谷の住宅街にある新宿歴史博物館を見学。学芸員さんが高遠藩内藤家の江戸屋敷について講演してくださいました。
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伊那市は、新宿区の国内唯一の友好都市。その縁は、江戸時代に内藤家の江戸屋敷が現在の新宿御苑の場所にあったことにさかのぼります。

「新宿」の地名は江戸初期、付近を通る甲州街道の最初の宿場が起点の日本橋から遠く不便だったことから、元禄年間になって「内藤家」の屋敷の敷地に整備した「新たな」「宿場」を「内藤新宿」と呼んだことから来ています。

講演では、内藤家が甲州街道と青梅街道が交わる要衝に屋敷を与えられていたことや、その屋敷が御三家・尾張徳川家や井伊家と匹敵する広さだった(!!)ことなど、約3万石ながら徳川幕府の厚い信頼を得ていたことが解説されました。

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当時の絵図。右上の「尾張殿」や左下の「井伊掃部」と同規模の広さで、中央に「内藤駿河」とあるのがわかります。

また、広大な屋敷を与えられるきっかけとなった「駿馬伝説」ゆかりの内藤神社や、内藤家の藩主の墓がある太宗寺といった、高遠と新宿の関係を伝える文化財が新宿区に点在していることも紹介されました。

新宿って、イカガワシイ場所のイメージがある人も多いかと思いますが、けっこう文化財や風情のあるスポットがたくさんあるんですね。新宿への興味がグッと高まりました。こんどじっくりと歩いてみよう。

僕が興味を持ったのは、別の点。

江戸期の高遠藩が財政的には常にかなり苦しく、一揆や農民の逃散があったことは知っていましたが、この分不相応な広大な江戸屋敷の存在もその理由かもしれません。
そして、藩主の墓は新宿にあり、高遠にある菩提寺・満光寺には側室の墓しかなく、内藤家は完全にお江戸の人だったこともわかりました。
これって、高遠の領民はお江戸の内藤家を維持するために苦しんでいたのでは??

何やら、東京一極集中で地方が苦境にある現状と似ているような…
とても興味深い事実でした。

話がそれました(..)

今日話してくれた新宿区の担当者は、「新宿は歌舞伎町の繁華街ばかりがクローズアップされますが、文化や歴史があることを知ってほしい」と話していました。この友好都市の縁に思いをはせながら周辺を散策することで、新宿の新たな魅力を発見することができそうです。

この2日間を通して、新宿区が伊那市をとても大切に思ってくれていることが伝わってきました。我々伊那市民も、新宿との縁を大切にし、活用させていただく姿勢が重要ですね。なんといっても日本中、世界中から人が集まる東京のド真ん中ですから。
# by yagitakuma | 2017-11-02 23:22 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(0)