アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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富士山と親父と息子

昨日からテレビや新聞に富士山の映像があふれてますね。
世界遺産登録へ。あの姿はいつみても圧倒的です。個人的には秘境感がある南アルプスが好きですが。
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最近「富士山に登ってみたい」という声をよく耳にします。特に山や自然に興味がある女の子から。
そのたびに僕は「おすすめできんなぁ。たぶん長野の山の方が変化に富んでておもしろいと思うよ」と話します。

富士山には小学校5年のときに登りました。
父と2番目の姉と。
ちなみに僕は姉2人の末っ子長男。
果物やカニはいまでも誰かがむいてくれないと手が伸びません。

どうでもいいですね。

頑張ったのに、僕だけ登頂できませんでした…。
高山病でダウン。7合目あたりから延々と吐き気に襲われ、8合目の山小屋に置いていかれました。
山小屋のやさしいおばさんが甘酒を出してくれたんですが、吐き気が増しただけでした。
それ以来甘酒は飲んでません。

父は幼いころから僕をよく野山に連れて行ってくれました。
小5以降、夏には本格的な山へ。
小6で北岳
中1で穂高
中2で槍ヶ岳―穂高の縦走。と日本の高峰を順番に。
火山独特のザクザク道を延々とジグザグに登る富士山に関しては苦しかった記憶が強いですが、起伏に富んだアルプスは最高でした。あれで山にハマった。
信州大学を選んだのも、いまアルプスに挟まれた伊那谷で暮らしているのも、あの山登りがあったからこそかもしれない。

話は変わりますが…

和歌山時代に仲良くしてもらっていたアニキ的存在のバーのマスターが最近、3月に高校を卒業した息子さんとネパールにトレッキングに行ったときのことをブログに書いている。それが親父と息子の確執があったりと、すごくおもしろいんです。せっかく神々の山に飛び込んでいるのに、ケンカばかりで口もきかず…てな感じで。
息子さんは4月から公的な仕事に就くこともあり、親父としてはケガなく無事に日本に帰すためにあれこれ口うるさく言ってしまう。それが息子にはウザったいらしく、揉めに揉めてついに親父は息子に足蹴りまでくらわせてしまう!!最終的にはゲストハウスでじっくりと話し合い、涙ながらの和解ができたようで、いい話でした。

僕の親父はそれと正反対で、2人っきりで槍から穂高まで縦走した際には、慎重に歩く親父を放っておいて、僕はカメラ片手にどんどん先に降りてしまったことを覚えています。途中で雨が降ってきて、たしか僕だけビニールの雨合羽。(今思えばとんでもない父親だ 笑)
途中ですれ違ったオジサンが、「僕、1人?」と声をかけてくれました。「お父さんはあっちの方」とはるかかなたを指さすと、そのオジサンは「とんでもない親だ」と怒ってました。今思い出しても笑える。

親父は豪快というか…。北岳に登ったときも、子供2人を連れてたった1日でふもとから山頂まで往復するという無謀なプランだったなぁ。真っ暗になってからようやくふもとの山荘にたどりついたけど、山荘のオヤジが父をめちゃめちゃ怒ってました。神妙に聞いてた父の後ろ姿を思い出すと、今でも笑えます。

ときに無鉄砲さすら発揮する僕の行動力は、たぶんそんな育てられ方から生まれてきたのかな。

母も豪快な人間で、大学に入った僕に、「毎月振り込むのはめんどくさいから」と言って4年分の学費と生活費を一気にくれました。まだ金の有難さもわからん18歳。遊び倒して1年ちょいで使い切りました(笑)。あのころまわりにいた友人は楽しかっただろうなぁ。
その後はバイトバイトで学校にもあまり行かず…
でもよく働きよく遊んだ学生時代は、ものすごくためになった。金銭的にも天国と地獄を味わって、今ではお金の使い方には自信がある。周囲には豪快に無駄遣いしてるように見えるでしょうが、「人との関係にかかるお金はケチらない」と決めてるんです。だからいい車に乗りたいとか最新の家電がほしいなんてことはまったく思わない。自分にかかるお金に関してはすごくケチです。

何の話だったのか…

あ、そうだ。
富士山は世界に誇れる山ですね。

僕はたぶん二度と登りませんが(笑)
by yagitakuma | 2013-05-02 13:49 | 日々のよもやま | Comments(0)