今日は伊那市消防団西部方面隊の操法大会でした。
僕は長く転勤族だったので、消防団活動にかかわる機会がありませんでした。だから伊那に戻ってくるまでは、どこか遠い世界だったんですが…
半年ほど前に、僕の店(はしば)の斜め向かいの飲食店が、火事になりました。たまたま用事があって店に立ち寄った時間帯の出火で、僕もほぼ第一発見者でした。
しかし…僕はといえば、通報や近所の人への連絡ぐらいしかできませんでした。
しばらくして駆けつけた近所の消防団経験者たちが、たちまち消火栓からホースを伸ばして消し止めてくれたんです。
周辺は市中心部の繁華街で、古い木造飲食店の密集地。初期消火が遅れていたら、僕の店を含めて一帯のすべてが焼けていた可能性もある状況でした。
消防団の重要性を痛感しました。
その後僕も入団しようと思ったんですが、「何も知らないので、ヒラの団員として入れてください」と希望したら、「議員がいち団員だとやりにくい」と言われ、そのまま立ち消えに…(泣)
今回の操法大会は、消防団の活動がイメージできるように記録しておこう!と。
競技の様子を連続写真でどうぞ。
メーンはポンプ操法の「ポンプ車の部」
簡単にいうと、火災現場に到着してから放水するまでの時間を競う大会です。
ポンプ車。
水源となる水槽。
開始前の整列!!緊張感がみなぎります!
現場に到着した!との想定で、車両から降りるところからスタート。
火元代わりの標的は、63メートル先。
水源と火元に向けて、それぞれホースを伸ばします!
2本目につなぎ…
放水!!
この間、約60秒。
そして2本目
2本目も放水!!
競技はほかに、ラッパ吹奏や小型ポンプ操法など、約5時間。
消防団の方々は、これらを習得するために、この時期は連日毎朝5時ごろから訓練に励んでおられます。
その存在の重要性はもちろんですが、加えて消防団活動が盛んな地域は地域のつながりが強い。人と人との関係が希薄になりがちな時代だからこそ、重要度は高まっていると思うんです。
かつては地域の若者が当たり前のように消防団に入っていた時代もありましたが、全国的に消防団離れが進む中、今では定員1156人の伊那市消防団でも、実働はその6~7割にとどまっています。
市内の飲食店等で団員が特典を受けられる「消防団サポート店」制度もありますが、入団の勧誘は、消防団や地区の役員らによる若者への声かけくらいしか方法がないのが現状です。
若い世代が参加したくなるような仕組み。何かないものでしょうか。