アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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「自治組織」の存在意義って何だろう。地区の行事に参加して、住民として必要な姿勢を感じた日曜日。

先週末の日曜日は、中央アルプスのふもと、伊那市民の憩いの場となっている鳩吹公園でハイキング大会がありました。伊那市坂下区の区民ハイキング。僕もお手伝いに行ってきました。
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坂下区には、信州大学農学部の島崎洋路名誉教授が住んでおられて、その島崎先生の案内で森を歩く贅沢なイベント。地区の飲食店主たちが天ぷらやバーベキューに汗を流し、大人は飲み、子供は宝探しやビンゴゲームと、毎年にぎやかな一日です。

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おばあちゃんグループ。毎年楽しみにしてるんだろうな…。なんだかほっこりします。

終わってからは、準備撤収に汗を流したメンバーで慰労会。区の役員が中心で、僕の親の世代のおじさんばかりでワイワイと。

この日気付いたこと。
このような区の役割や行事ごとって、実はお年寄りやリタイア世代にとって生きがいになっている側面もあるのではないか。このハイキングそのものにしても高齢者が外に出るきっかけになっていて、「健康長寿」という医療費抑制の観点からも効果があるでしょう。準備・撤収・慰労会にしても、リタイア世代の方々の活力になっている気がします。

加えて自治組織は、街路灯などのインフラの維持や回覧板、ゴミ置き場の管理など、生活に欠かせない役割も担っています。坂下区は比較的小さな自治組織だからか、まとまりが良くてみなさんとても楽しそうに区の役員の役割を担っておられます。このようなコミュニティーの存在によって都会で増えている孤独死を防いだりと、潜在的に行政コストを下げている面もある。

この自治組織に関しては、全国的に問題も出ています。極端な例としては、「入会しなかったらゴミ置き場の利用を拒否された」といった事例があります。伊那ではそこまで極端な話は聞きませんが、「区費や自治会費が高い」「何に使われているかわからない」などの意見はよく聞きます。

少し前に、伊那の知人が区費・町内費について問題提起をしておられました。自宅と事業所が同じ区内にあり、区費や神社費が二重取りになっていた点について、きちんと問題点を指摘し、改善するまで交渉したそうです。自治組織の必要性を認めて関わりながらも、おかしなところはおかしいと指摘して粘り強く話をする。これが住民にとって必要な姿勢だと思いました。

以前にも触れましたが、地区の役員はほぼボランティアです。やってることは、本当に大変です。その役割はとても重要で、行政職員がやれば大変な費用(税金)がかかります。先日のハイキングで僕が感じた「健康長寿」という観点など、さまざまな側面から必要性もある。一方で、変えるべき部分もある。

時代は大きな転換期です。批判するだけでなく、あきらめるのでもなく、なるべく関わって、変えるべきことは変えていく。政治も、行政も、街づくりも、ひとりひとりが「自分ごと」として考え行動する。そんな姿勢が必要な時代だと感じています。

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霞んでいますが、鳩吹公園の下から望む南アルプス。
今年のアルプスは本当に雪が少ないです。夏場に水不足にならないか心配になります。
by yagitakuma | 2016-05-24 22:55 | 日々のよもやま | Comments(0)