7月1日(金)。大阪から戻り、午後は炎天下の中を議員全員で「
コッケン事業現地視察」。
コッケン→国県と書きます。伊那市内で行われている国や県の公共事業の進捗状況を確認する視察でした。爆笑してしまったこともあり、笑えなかったこともあり…
最初は、国道153号伊那バイパス建設現場。伊那谷を南北につなぐ国道に沿って、もう一本ドーンと道路を通そうという事業。伊那市を挟んで、南北方面はすでにかなり事業が進んでいます。伊那市内は、これから。
橋脚の工事が進んでいます。伊那谷はいたるところに河岸段丘があり、橋ありトンネルありの大工事。用地買収をし、用水路などを付け替え…気の遠くなるような事業です。伊那市内が開通するには、20~30年はかかりそうです。
この現場の直後のバスの中で。年配の先輩議員の方々の感想。
「これが完成したのを生きて見れるのは、八木君だけだねー」
「そりゃーそうだ。俺たちはみんなあの世からだ」
「完成したら、みんなの位牌を持っていって見せてくれよ!!」
「ワーッハッハッハッ…」
このネタのセンス!久々に爆笑してしまいました。でも、
爆笑でしたが…笑えないっす!!
事業内容についても、笑えない要素もあります。
このバイパス、片側2車線計4車線の計画。橋もトンネルもとりあえず2車線だけを完成させ、その後もう2車線分の工事に入るとのことです。いったいどれだけの総事業費になるのか。今後人口が急速に減っていくのに、4車線の道路が必要でしょうか??県の事業なので県議会での議論になりますが…。
この日はほかにも計4か所の現場へ。
南アルプス北部の登山口「戸台口」の奥に位置する「鷹岩トンネル」の新設工事現場もありました。既存の小さなトンネルに付属する橋の老朽化で、新設が必要になりましたが、南アルプス林道バス以外は、通行量はかなり限られている道路。
上流域の砂防工事のために
国が約10億円をかけて1車線のトンネルを作ることになったのですが、伊那市が「どうせなら2車線に」と、6億円を追加することに。これは僕が議員になる前から決まってしまっていたことですが、
1車線だけでもよかったのではないかと今でも思っています。
伊那市に限っても、これだけの巨額の公共事業が進んでいます。
必要な事業は粛々と実施すべきですが、国や県の予算とはいえ出所は僕たちの税金です。市民も関心を持ってチェックしないといけません。
近くて遠い、南アルプス。
すっかり夏ですね。山に行きたい…