アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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参院選で感じたこと

参院選が終わりました。出馬した方々、関係者の方々、大変お疲れさまでした。
今回感じたことを、長野県選挙区を中心に。

定数減で1人区となった長野県選挙区は、民進党新人で元TBSキャスターの杉尾秀哉氏が自民現職を破りました。野党共闘の結果であり、逆に言えば野党が共闘したのに7万票の差だったということが、民進党への支持後退を感じます。
杉尾氏の当選は、長野選挙区で候補者を降ろし、「初めて他党候補に投票する」ことを選んだ共産党支持者の力によるものでしょう。

落選した自民・若林健太氏の陣営関係者は、要因として「知名度不足」「組織の高齢化」を挙げていました。安倍総理や小泉進次郎氏らが何度も応援に駆け付け、終盤はかなり盛り上がって「鼻差まで来た」との見方が有力でしたが、結果は野党共闘が功を奏した他の1人区と比べても大きな差となりました。
追い上げてはいるものの、集会や街頭活動に集まるのは年配層の同じ支持者が多い-との状況も聞こえてきました。次期衆院選でも野党共闘が行われるとの話も出ており、憲法改正論議次第ではたちまち県内各選挙区とも自民党が苦境に陥るでしょう。

個人的には、杉尾氏へのネガティブキャンペーンがとても不快でした。

同じ報道出身の立場から杉尾氏へのシンパシーもありましたが、今回の民進党の主張からは、安倍政権への批判はあっても対案がなかなか伝わってこなかったことが残念です。

今回、僕は経済政策に注目していました。

アベノミクスは限界ではないか。経済成長率は民主党政権時代より下がり、実質賃金も上がっていない。そもそも人口減少が進むなかで、経済成長を求めることに無理があるのではないか。そろそろ経済が縮むことをある程度受け入れ、別の方向性を模索する視点も必要なのではないか…。

信濃毎日新聞の出口調査を見ると、若い世代ほど自民党に投票しており、最も重視したテーマは「経済政策」となっていました。非正規雇用が増え、使えるお金が減っている若い世代にとって、アベノミクス以外に経済政策が見えてこない状況で自民党以外に投票する先がない-という人も多かったのではないかと推測します。「今後アベノミクスが行き詰まるだろう」との識者の予測が相次いでおり、そうなれば自民党にも野党にも期待できず有権者が路頭に迷うとの状況になるのではないでしょうか。

もはや地域で経済を循環させることでしか地方は生き残れないのではないかと感じます。「成長より循環」という誰もが経験したことのない難題は、地方から提案するしかないのかもしれません。先月の伊那まちローカルベンチャーミーティングで、文化人類学者の辻信一さんも「人類史上で例のないチャレンジになる」と語っておられました。
僕も伊那のポテンシャルを伸ばすために、今後も活動していきます。

憲法改正については、安倍総理のやり方は「真正面から国民に問うても反対されるだけだから選挙では口にしないでおこう」ということです。これは、民主主義の自滅です。参院選で争点とすることから逃げた以上、今後改憲へと進むのであれば当然自民党にとって厳しい反応となるでしょう。

「改憲勢力が3分の2をとった。もうダメだ…」と感じておられる方々も多いかと思いますが、こんな解説を見つけましたので、参考になれば。→http://bylines.news.yahoo.co.jp/yanaihitofumi/20160708-00059681/

今朝の新聞各紙を読み比べましたが、この朝日新聞社会面の見出しが今回の参院選の結果として最も的を得ていると感じました。
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by yagitakuma | 2016-07-11 23:49 | 日々のよもやま | Comments(0)