敬老の日。
地元・坂下区でも敬老会が開かれ、出席させていただきました。
参加者は地区の75歳以上で、今回は40人ほど。年々減ってきているようです。
会場はエレベーターのない坂下公会堂の3階。高齢者には少々酷な階段ですが、毎年楽しみにしている方もたくさんいて、一生懸命階段を上る姿に胸が熱くなります。
飲んで、食べて、歌って。
区長さんが冒頭の挨拶で、坂下区の高齢化率が44%を超えたことに触れておられました。区民100人中、75歳以上の方が44人を超えている、ということです。
中心市街地の空洞化が、年々進んでいます。一方で、若い人の「中心部に住みたい」というニーズも高まってきていることも感じます。
〆めの挨拶に指名をいただき、こんなことをお話ししました。
「私は大阪生まれで、信大農学部で伊那に来ました。前職は新聞記者で、いろんな地方都市を見てきましたが、やっぱり伊那は素晴らしい街だ、という思いは年々強くなっています。それも、みなさんが素晴らしい伊那を築いてきてくださったおかげです。
先ほど区長から高齢化率が44%、というお話がありました。たしかに高いけれども、お年寄りが多いことが悪いわけではない。長くこの地域に住んでいる方が多いということは、地域の安定につながります。新しい住民が多い地域では、地域のつながりが薄くて大変だということも聞きます。
とはいえ、若い人が少なくなると寂しい部分もあるので、若い人を呼び込むために僕も頑張ります。
数か月前、坂下区の重鎮の方々が地区内を調査して見つけてくださった空家の情報を、インターネットで紹介しました。すると、市内、県外からたくさん問い合わせがあり、つい先日若いご夫婦が入居してくださいました。このように、中心市街地に住みたい、と希望する若い世代が増えています。
みなさんにお願いしたいことがあります。近くで空き家の情報があったら、ぜひ教えてください。坂下区に住みたい!と思ってくれる方は、必ずいます。そして、若い世代を呼び込むための支援には、お金もかかります。今は国の財政も市町村の財政も、最もお金がかかっているのは社会保障費、医療費です。
みなさんが健康でいてくださることで、次を担う世代にお金が回せます。だからこそ、今日このように元気で集まってくださったこと、本当にありがたいことだと思います。どうか、元気に楽しくお過ごしいただき、来年もまたこの場でお会いできることを楽しみにしています」
そして、恒例の万歳。
出席させていただくのは3回目ですが、いろんな方に「頑張ってね」と声をかけていただけるようになりました。ありがたい限りです。