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アルプスをつなぐ街から~八木たくま日記

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市民に身近なごみの問題。あと数年で分別不良ごみへの対応の負担が軽減されます。9月議会報告①

ようやく議事録ができたので、9月議会のご報告を。まずは八木の一般質問から。
今回は3つの問題を取り上げましたが、一つ目は市民生活に身近なごみの問題。

市内各地で、分別不良によってごみステーションから回収されないごみが多々あり、地区の役員が再分別する-という負担が続いています。飲食店街がある坂下区のごみステーションで大量の分別不良ごみが出て困っている、との話がきっかけでしたが、中心市街地ではどこでも抱えている問題だということがわかりました。そこで、対応を市に問いました。下記に議事録の要約を掲載しましたが、ポイントは以下の内容。

・市の対応は、「きちんと分別するよう啓発している」との答弁。しかし啓発してもいたちごっこが続いている。

・「税金を払っているんだから、ごみステーションは市で管理すべき」という声もあるが、答弁は「市内にはステーションが2200か所もあり、すべてを市で管理すると相当数の職員と費用がかかる」というもの。収集効率の良い都会とは事情が異なるため、一定の市民負担が必要だということは我々も理解すべきだと思います。

・分別不良は、可燃ごみへのプラごみの混入が多い。平成31年に新ごみ中間処理施設が稼働する予定で、プラごみも燃やせるようになる。ならば多少の分別不良は回収するように変えれば市民の負担軽減につながります。答弁としては、「ペットボトルやプラ容器についてはリサイクル推進の観点から分別方法を変えるつもりはないが、ハンガーなどのプラ製品は燃やせるようになるため、地区役員の負担は減る」というものでした。

ゴミ減量や循環型社会の推進のためには、きちんと分別することは言うまでもなく重要です。しかし不毛な再分別作業による地区役員の負担を考えると、多少の分別不良は回収する方向に変えるべきだと考えます。今回の質問によって、平成31年の新ごみ中間処理施設稼働で、市民の負担は多少なりとも軽減される見込みが示されました。

市民生活に直結する身近な問題の解決方法を探るのは、基礎自治体である市町村の議員のやりがいのある仕事です。皆さんも、困っていることがあれば教えていただければと思います。

以下は当日の議論の要約です。
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(八木)
ごみ収集について、市街地を中心に分別不良で回収されないごみが多々ある。地区の役員が再分別しているが、袋を開けて再分別するという過酷な作業だ。行政としてできることがあるのではないか。各地区とも人口減少、高齢化が進んでいて、これ以上の役員さんの負担が厳しいという現状もある。対応についてお聞きしたい。

(市長)
伊那市ではごみステーションの設置・管理は住民自治の観点から使用する地区、また住民の皆さんにお願いをしている。恒常的に分別不良のステーションがあるということ、地区役員さんが大変御苦労されているということは承知をしている。正しい分別をしてもらうため、全市に対してごみ収集カレンダーの分別方法の記載やごみ出しの説明会など様々な取り組みを行っている。

(八木)
啓発してもルールを守れないという方は、どれだけ行政として努力をしても一定数は存在し続ける。市民の中からは、税金を納めているのだから市が管理すべきじゃないのかという声もあるが、ごみステーションの管理を市が全部を担うとどうなるのか。

(市長)
現在伊那市内のステーションの数は2200カ所。市で管理をするとなれば、相当数の人数それから多額の費用がかかる。ごみ収集におけるステーション管理は住民自治の基本部分で、享受の観点からも市民による管理が望ましい。

(八木)
市が担うなら職員を増やすかお金をかけるかしかない、あるいはステーションを減らすしかない。市民もある程度の負担を共有する必要があることは、理解できる。ではどうすれば分別不良のごみに対する地区役員の負担を軽減できるのかを考えたい。
分別不良で回収されなかったごみの袋を見ると、可燃ごみにプラスチック容器やペットボトルが少し混ざっているものが多く見受けられる。平成31年に稼働予定の新ごみ中間処理施設ではプラごみの処理方法はどのように変わるのか。

(市民生活部長)
新ごみ中間処理施設では現在燃やせないごみに分別している容器包装以外の玩具やハンガーなどのプラスチック製品は燃やせるごみとして処理し、エネルギーとして回収していく。

(八木)
プラ製品が燃やせるようになる新施設稼働後は、多少の分別不良のごみは回収するように変えてはどうか。それによって地区役員の負担が減る。

(市民生活部長)
分別不良は燃やせるごみ袋へのプラスチック類の混入が多い。新施設稼働時には全てが燃やせるごみになる。地区の役員さん方の負担の軽減にもつながるのではないか。

(八木)
わかりました。
最後ですが、飲食店街がある坂下区の一部のごみステーションで、分別不良のごみが大量に出ている。役員が1時間以上かけて再分別をしている現状がある。地区で管理する限界を超えており、市として対応するべき時期に来ている。

(市民生活部長)
坂下区の状況は市としても状況を把握している。地区の皆さんと協力して飲食店へのビラ配布なども行ってきた。必要であれば飲食店組合の対象の説明会を開催するというようなことも検討したい。今後も地区の方々と協力し、対策を検討したい。

(八木)
今の説明では改善できるとは到底思えない。チラシ配布や説明を繰り返してもいたちごっこが続いている。もはや啓発ということでは解決できない段階に来ており、このステーションの位置をどうするか、なくしてしまうのか、いろいろな選択肢はあるが一度それらの選択肢をすべて示して、地区の皆さんと話をしてほしい。

(市民生活部長)
あらゆる角度からできる対応策を検討したい。
by yagitakuma | 2017-10-08 15:42 | 闘う議員日記 | Comments(0)