アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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カテゴリ:地方創生の現場から( 18 )

2000万人→6000万人?で、いずれ伊那にも外国人観光客が来る。大阪でインバウンド政策を考えた

私用で伊那を離れていることに心苦しさもあるので、伊那にも還元できる大阪の話を。

近年、大阪に来て感じるのは、インバウンド(訪日外国人観光客)のすごさです。街を変える威力がある。
増え始めたのは、7年ほど前だったと思います。僕が産経新聞の大阪社会部にいた時代。「なんかウルサイ集団が増えたなぁ」と思っていたら、今では観光スポットが中国人を中心とする外国人観光客で埋め尽くされています。

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道頓堀。

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黒門市場。

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増加し続ける需要に対応するために、あちらこちらでホテルの建設が進んでいます。

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前は小さなカフェだった場所が、ゲストハウスになっている!!やはり需要があるんだろうな。

一方で、中国が「爆買い」対策として関税を引き上げた影響がモロに出ていて、家電量販店やドラッグストアは、かなり静かになっていました。商業者が努力して勝ち取ったものではない“特需”は、一瞬で消える可能性がある。踊らされてはいけませんね。

日本を訪れる訪日外国人数は急激に増え、年間2000万人に達しています。
政府は2020年には倍増の4000万人を目標とし、2030年には「6000万人」を掲げています。近年の実績を考えると不可能な数字ではないでしょう。
すでに大阪や東京では宿が取りづらくなっており、いずれ外国人観光客の波は、確実に地方にも流れてきます。

伊那市として(伊那谷として)、どのようなビジョンを描くのか、意思統一が必要です。積極的に誘客するのかどうか、団体ツアー客を狙うのか、どの国をターゲットとするのかによって、地域に与える影響は大きく変わってきます。そもそも、住民にとって「来てほしい」存在なのかも含めて議論が必要ではないでしょうか。

大阪の観光スポットの現状を見ると、外国人の団体ツアーがドバっと訪れるようになると、地元の人は、まず足が遠のきます。街を知る立場としては「消費されている感」がハンパない。ゴミも出るし、トイレも汚れて、その対策にお金もかかるでしょう。商業は潤いますが、良い点ばかりではありません。
ただ、人口が減少し、経済が縮小する地方にとっては、チャンスです。

重要なのは、ターゲットをきちんと定めること。
個人的には、東南アジアの団体ツアー客を狙うべきではないと考えています。理由としては、上に書いたような観光地としての弊害もありますし、なにより伊那は、宿泊のキャパを考えると大観光地を目指すには無理があります。

欧米を中心とした通な旅行者をターゲットに、「日本の地方の暮らし」を体験できるようなコンテンツの情報を発信し、「100人が100回訪れたくなる」ような、「そこに暮らすように旅ができる」場所を目指すべきだと考えています。2~3日の休みで「ちょいと日本に行ってお城見て買い物しようか」という中国・韓国の旅行者と、飛行機代に十数万円かけて訪れてくれる欧米人とでは、旅に対して求めるものも変わってきます。

ちょうど昨日の新聞に、外国人観光客の観光の内容が多様化しているという記事が載っていました。体験型観光の人気が高まっており、そば打ちやリンゴ収穫体験の利用者が急増しているとのこと。
チャンス!!
この手のコンテンツは、伊那にはたくさんあります。

そば打ち、リンゴ収穫ならどこでもできる。ハチノコをとる「スガレ追い」なんかもおもしろいかも。パワースポット、農村歌舞伎、赤提灯や横丁、傾いたソバ屋、レトロな街…。

課題は、情報を整理してターゲットに向けて効果的に発信できるかどうか。
このような情報を参考に、戦略を練りたいところです。→「外国人観光客が訪日前・訪日中にチェックする情報メディア・サイト19選」

ただし!!
これを役所や観光協会がやると、「旅行者が喜ぶ情報を精査して発信する」ことが難しい。公平性が求められるため、「観光協会の加盟店・加盟施設の情報を全部並べる」となるから。

これは民間でやるしかないのかも、と思います。本当にオススメな店や場所を選んで発信する。伊那ならではの体験ができる小さなツアーを企画する…とか。
よく考えると、これって、国内観光客の需要を掘り起こすためにも、重要ですよね。
伊那は、まだできていない。

すぐには利益にならないし、あまり誰もやっていない分野なので大変ですが…

んん??
誰もやっていないってことは…

職種によってはオイシイ話かもしれませんよ。
by yagitakuma | 2016-10-19 08:54 | 地方創生の現場から | Comments(0)

「地域でお金を回す」ということ。農業生産者と売り手が出会うマッチング交流会が開催されます

地方にとって今、最も重要なのは「地域でお金を回していく」仕組みづくり。食の分野で例えれば、「多少高くても地域産の食材を使おう!」という意識です。

地域で生産されたものを積極的に買うことで地域でお金が回り、地域全体が少し潤う。逆に、「少しでも安いものを」と考えて他の地域の生産物を買ってしまえば、その分地域で稼いだお金が地域の外に流れ、地域が少し貧乏になる。

そんな大切な仕組みづくりにつながる催しが、9月28日(水)に開かれます。
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「上伊那農商工マッチング交流会」。チラシのズッキーニの力強さよ(笑)。なぜズッキーニ??
それはともかく、信大農学部の先輩が教えてくれた企画で、県の農業改良普及センターの主催です。
3回目だそうですが、恥ずかしながら知りませんでした。

地域の農業生産者が集い、地域の販売業のバイヤーや飲食店主らとの「地産地消」の流通ルートを作ることが目的。それだけでなく、地域の消費者のニーズを生産者が知り、地域で求められている農産物を作る「地消地産」のきっかけにしようという企画です。
素晴らしい!!

この交流会は、生産者と事業者だけが対象ですが、一般市民も地元の農産品を知るような機会を作りたいものです。楽しく、地産池消の食のフェスみたいなものができればいいなぁ。作ってる人を知れば、その商品をスーパーで見かけたら買いたくなりますよね。

飲食店や販売にたずさわる方は自由に参加できるので、要注目です!!
地方の活路を見出すのは、「地域でお金を回そう」という一人ひとりの意識です。
by yagitakuma | 2016-09-10 23:02 | 地方創生の現場から | Comments(0)

いつか結果が出るのだろうか…。伊那市駅前再生への遠い道のり

最近、いろんな方が「ブログ読んでるよー」と声をかけてくださいます。
若い世代の方々から特に反応が多いのが、中心市街地の問題。JR伊那市駅前の空き店舗対策についてです。

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駅前の空き店舗・空きビル群。
このエリアに明かりが灯れば、伊那の印象は一気に変わる。よそから人が来てくれるような魅力的なスポットを作らないと、地域のパイを食い合っているだけではジリ貧になるだけだから。

議会でも市に対策を問うてきましたが、市としては事実上お手上げ状態。
ならば民間でやるしかない!!と、覚悟を決めて取り組んでいますが…

まずは所有者や権利者に意向を聞いて、活用できるかどうかを探っている段階です。
過去の経緯はコチラ↓「伊那市中心市街地の将来像に、かすかな光が見えてきたかも」
http://yagitakuma.exblog.jp/25145394/

時間を作ってマメに顔を出すようにしていますが、みなさんご高齢で、なかなか話が進まない。今は使われていないけど、それぞれの建物にいろんな物語があり、話を聞かせてもらうとすごく面白いし、勉強になる。

先週訪ねたある物件の所有者さん。
建物の歴史を聞き始めると、戦時中の話になり、「B29が南に飛んでいくのをよく見上げてた。伊那は爆撃に合わなかったけど、アレヤコレヤ……」

ここから戦争が終わるまでに小一時間。
そこから別の空きビルの持ち主の話になり、その方が若いころ製薬会社に勤めてた話になり、また話が飛ぶ。

(所有者)「ところで、黒田官兵衛の出身地は知ってる?」
(ヤギ)「知ってますよ!姫路ですよね!!」←間違っていた。滋賀説が有力でした(恥)
(所有者)「黒田官兵衛は、元は薬売りでね。駒ケ根の生まれだという説がある。高地で薬草が取れたから。それが今の養命酒工場につながって、ウンヌンカンヌン……」

ここから伊那と江戸幕府とのかかわり等、明治維新になるまでまた小一時間…
結局本題に入れずにご自宅を後にすることに。。。

こんな繰り返しです(笑)

思いが詰まった大切な建物に関することなので、まずは信頼してもらわないと始まらないですから。事件記者時代、ネタ元を開拓するために、毎日毎日刑事さん宅に押しかけてたことを思い出します。あの経験が今になって役に立つとは。

そんなこんなで一筋縄には進みませんが、あきらめずにコツコツとやってます。
いつかみなさんに、ワクワクするようなご報告ができる日が来ることを信じて!!

今週も松本との往復、伊那商工会議所青年部等の会合、5月の臨時議会に向けた準備など、バタバタと過ぎていきました。

ゴールデンウィーク期間中は、帰省した若者で伊那まちがにぎわいます。
いつか、伊那まちが一年中こんな活気になる日を夢見て。
by yagitakuma | 2016-04-27 01:03 | 地方創生の現場から | Comments(0)

突きつけられた「地域の衰退」を実感する衝撃の数字。この20年で伊那市の製造業の出荷額が3分の1に!!

今朝は早く起きて、たまっていた新聞を読破。

その中で衝撃を受けたのが、この伊那市合併10年企画の記事。
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メーンは県工科短大開校の話題でしたが、びっくりしたのはこの部分です
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「市商工振興課によると、2014年の市内製造品出荷額等(速報値)は1373億円で、ピークだった1996年の3701億円(旧3市町村の合計)から3分の1程度に減少している」

20年で、3分の1!!!

伊那市は、製造業が主力産業です。KOAやオリンパス、ルビコンなどの精密機械産業の集積地。その主力産業がこの20年で3分の1になっていたとは…

市民はなんとなく「景気が悪い」「元気がなくなった」と感じておられたと思いますが、このように数字で突きつけられると納得せざるをえない。

僕が大学で伊那に来たのは1998年でしたが、当時は伊那の飲み屋街はまだワイワイしていました。製造業で働くブラジル人労働者もたくさんいて、インターナショナル!!な雰囲気もあったんです。

3分の1になってしまったのは、人件費の安い海外に押されたことが最大の要因です。せっかく誘致した工場の撤退もありました。今後も大きく好転することは難しいと思われます。

どこの地方都市も同じ状況なんでしょうが、産業構造の大転換が急務だということを痛感しました。
製造業は海外に押され、公共事業は激減してしまった以上、地域ならではの新しい産業を生み出し、地域で経済を回し、外貨を稼がなければなりません。

行政も、民間も、知恵と底力が求められています。
by yagitakuma | 2016-04-14 23:51 | 地方創生の現場から | Comments(0)

実行委員会も内容予測不可能(?)な伊那谷の未来を考える講演会&ワークショップ、本日午後開催です!!

直前の告知になってしまいましたが…
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本日午後1時半から、伊那谷の未来を考える講演会&ワークショップが開催されます。
おじいちゃん世代が企画し、そこに高校生や大学生が議論に加わるという斬新な構図。

ひょんなことから実行委員会メンバーに巻き込まれ、わずかながらお手伝いさせていただきましたが、どんな内容になるのか、僕たちもまったく予測できません(笑)

言いだしっぺは、御年90歳近い重鎮の病院長。
「せっかくリニアが来るというのに、若い衆が全然将来を考えとらん!!」という憂いからのスタートでした。
ちょうどその頃に、雑誌上で石破大臣と人口減少問題について対談していた産経新聞の論説委員に講演をお願いしたという次第。

リニア開通については賛否両論あるので、リニアにとらわれずに「伊那谷の将来像を考えよう!!」とのイメージです。
東京の大学生グループが参加してくれたりと、なかなか面白くなりそう。

午後1時半からで、イントロダクションとして高校生・大学生のグループが「今取り組んでいること」を発表。講演を挟んで、最後に若者からおじいちゃん世代までごちゃまぜにした地域の将来を考えるワークショップとなります。

場所は伊那市のJA上伊那本所3階。
時間がない方は、ワークショップだけでもご参加ください!!

先日投稿したアツい高校生たちの話。↓
http://yagitakuma.exblog.jp/25352904/「人口減問題を議論するなら、地方は高校生世代と向き合うべきではないか」
この日のための打ち合わせだったんです。

高校生がいる親御さん、子供さんに「行って来なさい」と背中を押してあげてください!!
by yagitakuma | 2016-03-05 01:35 | 地方創生の現場から | Comments(1)

活動資金にお困りの民間団体は要注目!?寄付・募金で協賛店と活動団体がウィン・ウィンになれる仕組み

今日、伊那市社会福祉協議会のセミナーに参加してきました。テーマは「ファンドレイジング」。聞きなれない言葉かと思いますが(恥ずかしながら僕も初耳でした)、NPOなどの非営利組織が寄付などを活用して活動資金を集める行為を指すそうです。
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今回の社協主催のセミナーで学んだのは、社協の活動資金にもなっている赤い羽根共同募金の募金額減少を受けて、赤い羽根共同募金と企業のCSR(社会貢献活動)をつなげ、募金する企業にとって「儲かる社会貢献」となる取り組みです。

たとえば、加盟した仕出し弁当店が「弁当1個売れると10円を共同募金に寄付」とする→官庁などが会議の際に準備する弁当選びの際に、「どうせなら社会貢献している弁当店に」となる→弁当店の売上アップ・・・てな具合です。

コラボした企業・商店の自由意志による募金で、面倒くささが少ない。そして、競合他店との差別化が図れる。そして、「社会貢献してる店だから」と共感してくれたお客さんは、リピーターになってくれる可能性が高い。コンビニやガソリンスタンド等、「どこで買っても同じ」となりがちな業界なら、一定の効果が見込めそうです。

ネタとしてマスコミ受けも良いし、競合店が多ければ多いほど、一番最初に手を挙げた店や企業が注目され、ひとり勝ちになる。ふむふむ…

最初は寄付を集めて社会的課題の解決を目指す社協の立場からの目線で、「うまい仕組みやな~」と聞いてましたが、この仕組み、地域活性化などに取り組む民間団体の資金集めにも応用できるじゃないか!!

地域活性化に取り組む民間団体は、どこも活動資金の確保に苦労しています。
僕たちが取り組むアスタルプロジェクトでも、当初はメンバーの自腹で、今年度は長野県の「元気づくり支援金」を活用しましたが、継続して活動を続けていくには資金をどうする??という点は常に突きつけられています。だからこそ、収益事業に取り組む方向で準備を進めていますが、それも初期段階では相当の苦労が予想されます。

ふぅぅ…
とため息が出そうになることが多々ありましたが、今日教わった仕組みは、いろんな方に活動を知ってもらい、継続して支援してもらう形にできるのでは??クラウドファンディングと組み合わせれば、より幅広い世代の支援を受けることができて、地域に活動を知ってもらうことにもつながる。

伊那社協はこの仕組みを、「赤い羽根×商店・企業のコラボ」の形で来年度に導入する方向で検討するようです。アスタルを含めた民間団体も、「赤い羽根に○割、残りを自分たちの活動資金に」といった形でコラボすれば、双方ともメリットが高まるのではないでしょうか。

本気で研究してみよう。
このような仕組みを活用して、市民みんなが応援したくなる街づくり組織ができたらいいなー。
by yagitakuma | 2016-02-12 02:43 | 地方創生の現場から | Comments(0)

山岳観光。まちづくり。民間でなんとかしなければ

昨晩は、伊那市議会経済建設委員会と、山岳関係者との意見交換会に出席。
山小屋の関係者や山岳ガイドなど各方面の方々と、山岳観光戦略について突っ込んだ議論ができました。

昨年も開催した会ですが、1年が経過してなお、ほとんど進展がない。
南・中央の両アルプスに囲まれたロケーションにありながら…

伊那市は山岳観光に関してかなりの投資をしていますが、「市全体にその経済効果をいかに及ぼすのか」についての戦略が見えません。

もっとも、北アルプス南部や白馬などの先進地では、民間がビジネスとして必死に取り組んでいるからこそ、進んでいるのも事実。伊那市では、観光協会や3セクの伊那市観光(株)が観光戦略の中心を担う組織ですが、はたして民間企業のレベルでの事業展開ができるのか。

市中心部の活性化についても同じことが言えるかと思いますが、観光や街づくりの民間組織が必要だと痛感します。

民間でいきなり大きな展開は難しいでしょうが、小さくても結果を積み重ねていかないと。
かといって自分が動ける時間も限られていて…
もどかしいです。
by yagitakuma | 2016-02-11 04:00 | 地方創生の現場から | Comments(0)

アウトドアで伊那谷に人を呼び込む道を。白馬村の民間会社の成功事例から学ぶ

昨日はアウトドア感満載の一日でした。
とはいっても、会議室の中でしたが…

午後は松本で「アウトドアビジネス創業・経営応援セミナー」に参加。
夜は伊那市議会の経済建設委員会と山岳関係者との意見交換会。

アウトドアビジネスセミナーは、白馬村を拠点にアウトドアアクティビティーで集客に成功している「白馬ライオンアドベンチャー」の方のお話を聞いてきました。
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ラフティングやカヌー、スノーモービルツアーなど、白馬の自然を活用しつくした体験商品がずらり。年間の集客数は聞き忘れましたが、スタッフ数にびっくり!!グリーンシーズンで100人、ウインターシーズンで80人(!!)の雇用が生まれているということです。
修学旅行やインバウンドの呼び込みにも成功しており、地域への経済効果は相当なものがあると思います。うーん、伊那でもできないものか。アスタルプロジェクトを発展させて…

白馬と伊那谷では、アウトドアのフィールドの多さや宿泊施設の数でかなり違いがあるとも思いますが、伊那谷も負けてはいない。そして、飲食や文化、パワースポットなど、より幅の広い体験ツアーやイベントを企画することも可能ではないか。

入笠山。鹿嶺高原。ゼロ磁場。アルプス。美和湖。小黒川渓谷。
フィールドはたくさんある。

シードルのリンゴ収穫。リンゴの花見イベント。スガレ追い。高遠街歩き。ジビエ猟体験。
食と文化にまで広げたら、伊那谷の魅力が生きてくる。

人口減少局面の伊那谷の未来を考えると、外から人を呼び込み、外貨を稼ぐことが最重要課題となってきます。このような人を呼び込む組織があれば、人口が減っても飲食業や宿泊業も存続できる。

真剣に考えてみます。

ノウハウを惜しげもなく教えてくださった白馬ライオンアドベンチャーさん、ありがとうございました!!
by yagitakuma | 2016-02-10 16:28 | 地方創生の現場から | Comments(0)

飲食店市民投票をやってみては?せっかく魅力的な飲食店が集まってる伊那市なのに、情報が少なすぎる件。

突然ですが、昨日の昼食の写真です。
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伊那市駅近くの「しみずや」さんという食堂の定食です。このボリュームでなんと700円!!店のおばあちゃんが趣味で育てている野菜の小鉢がテンコ盛りなんです。そのおばあちゃんが、またいい雰囲気で…。七草粥も、うれしいなぁ。

伊那にはローカル色満載の魅力的な飲食店や飲み屋さんがたくさんあります。だから何って?ただのグルメ紹介??
本題はのちほど。

移住して議員をやってる僕が、初対面の方から受ける最も多い質問。
それは、「伊那のどこがいいの?」という疑問。地元で生まれ育った年配の方は、わざわざ移住してくることを不思議に思うようです。

抜群の景色。アルプスに育まれる食、酒。夏は涼しく雪も少ないおだやかな気候。あたたかい伊那の人柄。たくさんあります。
伊那の方々が外から来る人にオススメするスポットは、高遠の桜や、かんてんぱぱガーデンや、グリーンファームなどが挙げられると思います。

ほかにもあると思うんだけどなー。
実は伊那市って、飲食店のレベルがとても高いエリアだと思うんです。

僕は記者時代、いろんな地方都市に行く機会がありました。この規模の自治体で、これだけ飲食店が充実しているところは、なかなかないですよ。
かつては、全国有数の飲食店密集地だったそうです。ちゃんとしたデータがあるか調べてる最中ですが、「人口あたり?面積あたり?の飲食店数が新宿区(大阪市だったかな?)に次いで全国2位だった時代もある」とは伊那でよく聞く話です。

よそから来た方に、夜の伊那まちの飲み屋さんの多さにびっくりされることがしばしばあります。酒蔵も中心部だけで2軒。飲み屋だけでなく、小ぢんまりとしたおしゃれなレストランや、ジビエの個性的な店、蕎麦屋。そうそう、最近地域密着のワイナリーもできましたね。

正月に読んだ観光の専門書の中で、観光振興のための重要な要素として、「気候、自然、文化、食」が挙げられていました。伊那は気候や自然は抜群。おもしろい文化もたくさんあります(まだ認知度が低いですが…)。そして「食」のジャンルは、知ってもらえればもっと人が来てくれると思うんです。

僕は昨年、長野県内の主要都市に用事があった際、務めて泊まって飲んでみるようにしました。飯田、上田、諏訪、松本、長野、駒ケ根。街の規模では松本や長野には負けるかもしれませんが、「飲食店の質は絶対に負けてない!」と確信しました。店の雰囲気の温かさや、街全体の渋い雰囲気を含めると、なおさら。

ところが…
冒頭で紹介した素敵な昼ご飯の店も含めて、「知られてない」んです。。

たとえば、インターネットで「居酒屋 伊那市」と検索してみてください。
伊那市を訪れた観光客やビジネス客の立場になってみて。

結果は…。
悲しいほど少ない情報。
目立つチェーン店。

これでは「飲食店が集まっている」というせっかくの魅力が、まったく伝わりません。

ではどうすればいいか。
「情報発信だー!!」
となりますが、
誰がやるの??
市役所?観光協会?商工会議所?飲食店組合??

ダメなんです。
市役所も観光協会も商工会議所も飲食店組合も、残念ながら「本当に魅力的な店」を絞って紹介することはできません
なぜなら、「公平性重視」という大原則があるから。

市役所は、市に税金を納めているお店はすべて公平に扱わなければなりません。
観光協会も商工会議所も飲食店組合も、年会費を納めている加盟店をすべて公平に扱わなければなりません。

要は、「本当に魅力的な店」だけを発信することは、行政や組合にはできないんです。

これは民間でやるしかないなー。個人の趣味や好みで選んだだけの情報でなく、客観性を持った情報にするためには…。

外からの人にオススメしたいお店を、「みんなの投票で選ぶ」しかないのではないでしょうか。


「居酒屋」「ランチ」「カフェ」等々、それぞれのカテゴリーで上位何店舗かを選ぶ。「居酒屋」だったら、「日本酒にこだわる」とか「レトロな老舗」とか、さらに細分化して。

みんなで選んだお店なら、自信を持って情報発信できます。

そして「伊那市 飲食店」等の検索ワードでひっかかるようにホームページを作り、簡単でもいいからマップや冊子を作ってホテルや駅に置く。これだけで、伊那市に来てくれた方々が情報難民にならずにすむはず。
費用は県の元気づくり支援金が使えますね。

せっかくの魅力・財産を活用するためには、絶対必要だと思うんですが…
どうでしょうか??
食って、すごく重要なコンテンツだと思います。
by yagitakuma | 2016-01-08 01:11 | 地方創生の現場から | Comments(1)

これが地方の生きる道・西粟倉村③最も異色な(たぶん)地域おこし協力隊

こんばんは。伊那市議会議員&日本酒居酒屋店主の八木です。

西粟倉村レポート第三弾は、日本酒の話題を。
僕はかなりの酒好きですが、のん兵衛の道楽の話じゃないですよ。いたってマジメな地域活性の話です。この方の存在を知って、「地方に移住して生きていく」ということのイメージの幅が格段に広がった気がします。

西粟倉村で地域材活用に取り組む民間会社「森の学校」の一室に、その酒屋さんがありました。
玄関を入ってすぐのところに…
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「酒うらら」。
知らなかったら、「なんで酒屋が!?!?」となりますね(笑)

中は中国地方の地酒ワンダーランド。
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店主の道前理緒さん。地域おこし協力隊の酒屋さんです。

島根出身、西粟倉にやってきて2年ちょい。きっかけは、森の学校代表の牧大介さんから「酒屋をやらない?」と誘われたから。会社員時代に日本酒にのめりこみ、ちょうど「日本酒の仕事がしたい」との思いが強くなってきた時期だったそう。

詳しい経緯はコチラ↓↓
http://nishihour.jp/interview/urara「おいしいお酒でみんなを元気に!!」
酒屋と出張日本酒バー。そのビジネスモデルが、すごく理に適っている。

今の日本酒ブームは、「フルーティー」「若者や女性にウケる」が主流。というか、チヤホヤされるのはそんな酒ばかり。
道前さんのセレクトは、そんな流行から完全に一線を画している。

常温やお燗でおいしいお酒。シブくて飾らず、やさしいお酒。
自分が好きな味のお酒を、酒蔵の思いとともに届け、飲ませるスタイル。
顔の見える関係での商売に徹している印象です。

日本酒がメーンの最近の酒屋さんは、店内にズラーッと冷蔵ショーケースが並んでいるところがほとんど。そんなお金のかかるスタイルではなく、常温で変化していく味を楽しんでいる。出張日本酒バーでは自身も飲むから、味の変化が把握できて、ベストな飲み頃で売ることができる。そして出張バーで知り合ったお客さんが、店にも来てくれるようになる…。うーん、すごい。

量販店に押され、昔ながらの酒屋さんがどんどん減っていく昨今。
「酒屋って儲かる、カッコイイんだぜって若者に伝えたい」と。
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「道前セレクト」で売ってもらったお酒たち。

道前さんとお話をして感じたこと。

斜陽になっている既存の商売でも、切り口を変えれば伸びる可能性があること。
こんなユニークな協力隊が存在できる西粟倉村の奥深さ。
好きなことを仕事にして楽しむことの大切さ。
etc、etc…。

最後にアスタルシードルの話をしたら、「ぜひ売りたいです!」と言ってくださいました。
必ず送りますねー!!伊那での出張バーを楽しみにしてます!!
by yagitakuma | 2015-11-18 23:15 | 地方創生の現場から | Comments(0)