アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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カテゴリ:白鳥市政の問題点( 7 )

9月定例会、今日は一般質問でした。驚きの企業誘致政策の実態を、少しだけご報告

先週から、伊那市議会9月定例会が始まっています。
今日から3日間は各議員による一般質問で、私はラストバッターで出番を終えてきました。

今回は、
・各地区の役員が処理にあたっている、分別不足で収集されないゴミの問題
・伊那市で進む「50年の森林ビジョン」を理念で終わらせないために
・企業誘致は一度総括が必要では
という3点について市長と論戦をしてきました。

特に企業誘致。
白鳥市長が積極的に進めてきた政策ですが、さまざまな観点から検証が必要だということが見えてきました。これまでに投資した金額、65億6000万円。売れた用地の総額、40億3800万円。驚きました。膨大な投資金額で、雇用や固定資産税等の効果を入れなければ25億円もの赤字状態。しかも、主目的である雇用創出、人口減への対策については、さまざまなデータを総合すると「効果があるのか疑問だ」と言わざるを得ない状況です。議事録が届き次第、詳しくご報告します。

議会を重ねるごとに思うこと。
各議員とも、一般質問で「〇〇をやるべきだ」「〇〇の実施を検討しろ」ということを取り上げるのですが、逆に「〇〇は無駄ではないか」という内容の議論はほとんどない。これでは各議員の言うことを聞いていたら予算も事業数もどんどんふくらむばかりで、行政のチェック役として無駄な事業を検証することも重要なはずなのですが…。

今回はいつにも増して悩み、徹夜で臨むことになってしまいましたが、ともあれひと段落です。来週の決算認定の委員会審議に向けて、頭を切り替えます。

この9月議会は昨年度の決算認定が主ですが、追加の予算案も出ています。
企業誘致をさらに推進するための土地購入費等で約1億7000万円の補正予算。これをすんなり通してよいものか、今日の市長との議論を経て、また悩んでいます。

同じカテゴリー「白鳥市政の問題点」の過去記事はこちらから→http://yagitakuma.exblog.jp/i24/
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by yagitakuma | 2017-09-13 21:08 | 白鳥市政の問題点 | Comments(0)

あまりに残念で怒りすら湧いた答弁。そろそろ市長の問題について、誰かが正面から指摘する必要がある。

リーダーとして、問題があると言わざるを得ない。

今日から3月議会が始まりました。
最重要課題の来年度予算については回をあらためますが、本会議後の全員協議会での出来事。休園中の市立伊那西部保育園の問題についての市からの説明時でした。
市長に対して、思わず声を荒げてしまった。

西部保育園の存廃問題については、先月にも経緯を取り上げました。↓↓
「3月議会で激論へ!? 過疎地域の存続に直結する保育園廃園問題」http://yagitakuma.exblog.jp/26325052/

その後、地元から存続を求める要望が正式に出され、この議会に提案される予定だった廃園議案は見送られました。そして、今日の全協。
市の担当部署は、「地元から人口増に向けた活動を行っていくと意思表示があった。一定期間活動を注視していく必要がある」との理由で“休園継続”の方針を説明し、「あまり時間をかけずに判断する」と付け加えました。時間をかけずに…。

問題はこの後。
別の議員が、「行政としては何をするのか」と質問しました。要は「園児確保の対策を住民に丸投げするのか」という意味です。
もっともな意見です。

高遠第2・第3保育園の存続問題の際も何度も取り上げましたが、「人口増」という国家レベルでも困難な問題を住民に押し付けることは、行政として責任放棄です。高遠で結果を出した同世代の知人たちからも、苦しい状況は何度も聞いています。

この質問に対する市長の態度に、驚きました。
「いろんな施策を出している。それを読んでもらえればわかる」と極めて不機嫌そうに言い放ったのです。

質問した議員が、市長が大嫌いな共産党の議員だったからかと思われますが、この質問は的外れではない。そして、何人もの議員が、実際に保育園存続問題を経験してきた住民から「住民に丸投げするのはおかしい」との悲痛な意見を聞いています。

その声が、市長には届いていないのか。
担当部署が、市長に上げていないのか。

私は思わず、「そんな言い方はおかしいでしょう!!」と大きな声を出してしまいました。大変な活動をしている保護者や地域の方々の顔が浮かんだからです。
人間だから好き嫌いがあるのは当然にしても、背景にいる市民を無視し、あまりにも冷淡で、傲慢だ。

嫌いな議員には、満足に答弁もしない。
自分が気に入らない意見をする者は、あからさまに遠ざける。

地方が生き残るためには、総力戦が必要です。そんな時代に、多様な意見から正解を見出していく行政のリーダーとして、白鳥孝市長の適正に疑問を感じているのは私だけではありません。そろそろ、誰かが真正面からそれを指摘するべき時期かもしれません。

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by yagitakuma | 2017-02-27 23:16 | 白鳥市政の問題点 | Comments(1)

「追い出し相談」に関する公文書開示請求が拒否されました。山小屋管理人公募問題

12月議会の一般質問で取り上げた山小屋管理人公募問題。

「“公平な公募だ”と言いながら、特定の管理人を追い出すための相談を顧問弁護士にしていたではないか」との内容でした。
詳しい内容はコチラ→「山小屋管理人の不自然な公募の真相は?12月議会一般質問報告②-2」

その法律相談を記録した書類について、公文書開示請求をかけていましたが、「開示しない」という決定通知が届きました。まあ、予想通りですが。
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非開示の理由として書かれていたのは、2つ。

「契約、交渉又は争訴に係る事務に関し、市又は国等の財産上の利益又は当事者としての地位を不当に害するおそれがあるもの」
「意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれ、不当に市民の間の混乱を生じさせるおそれ又は特定の者に不利益を与え、若しくは不利益を及ぼすおそれがあるもの」
に該当するからだそうです。

「意思決定の中立性」
「特定の者に不利益を与え」


なんとも突っ込みどころが満載です。

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by yagitakuma | 2016-12-25 23:54 | 白鳥市政の問題点 | Comments(0)

山小屋管理人の不自然な公募の真相は?12月議会一般質問報告②-1

12月議会、一般質問のもう一つのテーマは、山小屋管理人公募問題でした。

伊那市は、市が所有する南アルプス・中央アルプスの山小屋4施設の管理を、第3セクターの伊那市観光株式会社に委託しています。白鳥孝市長が社長を務める伊那市観光はこれまで、孫請けとして個人の管理人にそれぞれの山小屋の管理を委託してきましたが、今年1月に突然、4施設の管理人を公募にかけました。

公募の方針が各管理人に伝えられたのは、公募発表の数日前。公募によって職を失うかもしれない状況なのに、あまりにも非常識なやり方だと感じました。
(塩見小屋だけは約2か月前の昨年11月に公募方針を伝えたとしていますが、その経緯については次回詳しくご報告します)

「4施設のうち西駒山荘と塩見小屋が建て替えられたため、そのタイミングで広く有能な人材を募る」-という理由でしたが、これは行政の手法として問題があると感じ、議場でぶつけました。

山岳観光に関しては、山好きな市長が最も力を入れている分野であり、今回の公募も市長の強い意向であったことは明らかです。それに関して議場で取り上げることは、市長との全面対決になるかもしれない。とても悩みましたが、「おかしいことはおかしいと言えないようでは議員を続けている意味はない」と決断した次第です。

この問題は、9月議会でも取り上げています。
悩みに悩んでこの場で報告してきませんでしたが、まずはその9月議会でのやり取りを読んでいただければと思います。

権力は、抑制的に行使されるべきです。

次回、今回の件の裏側に見え隠れすることを、ご報告します。

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「山小屋管理人の公募は適切だったのか」

(八木)
  伊那市が山小屋の管理を委託している伊那市観光株式会社が、今年度の山小屋の管理人を公募にかけました。それについて、その経緯が適切だったのかということに関して疑問を感じています。理由についての説明も耳にしておりませんし、そもそも余りにも唐突だったなというふうに感じています。そもそも営利の部分もある山小屋の運営が、単年度で完結するものではないと、その単年度契約自体がどうなのかという声が、前期の経済建設委員会でも挙がっていました。その中での公募というのは、さまざまな問題をはらんでいると思いますけども、伊那市観光株式会社の社長でもある市長に、以下、見解をお聞きしたと思います。
 まず、公募に至った理由、これをお示しいただけますでしょうか。

(市長)
 2つの山小屋が新築されたわけであります。西駒山荘と塩見小屋、この機に山小屋において、登山者に喜ばれて、また集客に結びつく、安全登山の情報発信ができる、さまざまなことを、この管理人が負うわけであります。今シーズンの山小屋の利用は好調でありますが、新たな管理契約とともに、広く優秀な人材を募ったわけであります。特に、塩見小屋につきましては、経験豊富な方が入って、その効果が既にあらわれているというふうに見ております。

(八木)
  公募するということに当たって、その方針を各管理人に、いつ、どのように伝えたのか、そのあたりはいかがですか。

(商工観光部長)
 これは、株式会社の担当者のほうから聞いたことでございますが、平成28年1月に直接伝えているというふうに聞いております。基本的には面会できなかったものについては電話で連絡しておりますというふうに聞いております。

(八木)
 これは4施設の管理人とも同じタイミングということですか。
(商工観光部長)
はい、同様と聞いております。……塩見小屋は早目の連絡だったと思います。

(八木)
 早目というのは、どれくらい早目だったんですか。
(市長)
 塩見小屋につきましては、新たな管理人ということで、昨年の11月であります。そのころに今までの管理人には通知をし、その後、公募という方向で動いてまいりました。

(八木)
 新たな管理人ということでというのは、どういう意味でしょうか。
(市長)
 新しい小屋には新しい管理人、従来の管理人も候補の1人として含めて、そうした公募の仕方であります。

(八木)
 ほかの3施設の方には、1月に面会して伊那市観光の方が伝えたということでいいんですね。公募が発表になったのはいつでしたっけ。
(市長)
 1月だったと思います。特段、会社の経営でありますので、その小屋の支配人が、そのまま継続するかどうかは会社で決めることであります。

(八木)
1月に発表になって、1月に面会して伝える、要は、新たな小屋に新たな管理人が選ばれるかもしれないということは、今までやっていた方が職を失うかもしれないということですけども、1月に発表するのに1月に面会してというのは、それは一般の感覚としてちょっと異常じゃないかと思いますけど、そのあたりはいかがですか。

(市長)
 特段、管理の中で問題がなければ、かえる理由はないと思います。しかしながら、4つの小屋については、同時にこれから公募をかけるということで決定しましたので、そうした意味において、面会、あるいは伝達という中で、管理人の公募ということになりました。

(八木)
 これは来年度以降も公募にかけるんですか。
(市長)
 山小屋の管理人の契約については、1年ごとの契約であります。満了後には、改めて契約を行う必要がありまして、山小屋の経営、それから利用者の満足度、そうした面から、現在の管理人がふさわしいと考えられる場合には、同じ人との契約は十分あります。本人の都合によってかわりたいという場合もあろうかと思いますし、こうしたことについては1年ごとの中で確認しながらやっていくという考えであります。

(八木)
 今回、公募にかけたことに関しては、管理人からの意向でということではないはずで、次に管理人からのかわりたい、辞めたいという意向がなかったとしても、公募にかける可能性はあるということですか。
(市長)
 先ほど言ったように、山小屋管理人の管理契約は1年ごとであります。

(八木)
 1年なのはよくわかってますけども、この時期も小屋閉めに向かっていくシーズンに入っていますし、そのシーズンになって、来年の身分がはっきりしないということに関しては、逆の立場だったらどうか、非常に不安じゃないですか。

(市長)
 このことについては、管理人とは確認した上の話であります。
(八木)
 実際、確認した上でと言ってはいても、塩見小屋の前管理人とは裁判で争う、仮処分で争うという事態にはなっていました。確認したから、確認していれば、このような事態にならなかったのではないかというふうに感じます。そもそも、塩見小屋の方には11月、ほかの3施設の方には1月というタイムラグは一体何だったのか、ここはいかがですか。
(市長)
 何回も言ってますけど、契約というのは1年ごとで、これはお互い了解してることであります。

(八木)
 進んで了解しているのか、ほんとはもっと長い契約がいいのか、そこはもう一度、意向を聞いてください。そもそも普通にビジネスをやっていると、1年で終わりません。当然、来年のことを見通しながらプランを立てていきます。営業もします、お客さんを大事にします。そもそも山小屋の管理人、経験が蓄積していく特殊な職業ではないですか。利益を上げるだけではなくて、登山客の安全管理を担う必要がありますし、当然、市が建てている施設だから、さらに求められるでしょう。こういうのは単年度で何とかできる話ではない。また、接客業でもありますし、毎年、あるじが変わるような小屋にリピーターがつくのかと、市長が通っておられる居酒屋だったり、スナックだったり、店主やママがかわってしまったら、行きたいと思うのかというところも気になります。1年という契約は、やはり異常じゃないかと思いますが、いかがですか。
(市長)
 これは、八木議員の感覚であるかと思いますが、この1年ごとの契約について、それぞれの山小屋管理人からに不満は出ておりません。

(八木)
 これが普通の感覚であるのかどうなのか、考える必要があるかと思います。やはり、山小屋をプライドを持って経営しているとなると、より喜んでもらおう、業績を伸ばしていこうとなったら、当然、来年のビジョンを持ってやっていきます。そこで来年わからないよと言われて、誰がやる気が出るのか。社長としては、やはり現場のやる気を引き出すことも重要だと思いますし、伊那の山岳観光を進めていく中で、小屋の管理人というのは、ほんとに顔にもなっていく存在だと思います。1年でかわるかもしれないとなったら、業者もまちづくりをやってる我々も組みづらいです。シーズンの締めくくりに近づいている、今なお来年のことはわからないと言ってしまうあたりは、非常に問題があると思います。それぞれの管理人も家族があって、暮らしがある。お父ちゃん、来年わからないよと子供に言えますか、そんなこと。それを不安にさせるようなやり方というのは、やはり社長である市長の人格も問われかねないというふうに思います。いかがですか。
(市長)
 私は、山小屋の管理人の皆さんとは、常に連携しております。1年ごとの契約というのは、当初からの決まりでありますし、山小屋だけの収入が全てではない皆さんであります。それぞれ別の仕事を持っております。夏場、4月から10月半ばの3カ月間ですね、この間は山小屋で、そのほかは違うところで働いているという方は全員であります。そうした中で、山小屋に行ったり、また山小屋が終わったり、途中でも私と打ち合わせをしながら、経営についての話をしております。当然、1年ごとの契約でありますが、来年についてどうするのかという話も伝えておりますので、私の人格が問われるというような内容の指摘ではなくて、契約でやっているということを御理解いただきたいと。

(議長)
 以上をもちまして、八木択真議員の質問が終了といたします。

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by yagitakuma | 2016-12-15 00:40 | 白鳥市政の問題点 | Comments(0)

伊那まち-南ア登山口の直通バスを通すべき4つの理由。しかし市長の反応は…。9月議会一般質問より②

昨日の9月議会一般質問報告、茅野や木曽福島と南ア戸台口を結ぶ直通バスについて問題提起しました。→「乗客1人に8000円の税金を使う意味があるのか-南アへの直通バスについて。9月議会一般質問より①」
僕は以前から、「伊那市中心部と戸台口を結ぶ直通公共交通が必要だ」と主張してきました。
その理由は、大きく4つあります。

①都会の若者は車に乗らなくなっている。今後は公共交通で登山口まで行けることが重要
②東京、名古屋の登山客が、仕事上がりに高速バスを使って伊那まちで「前泊」できるようになる
③伊那まちは魅力的なエリアで、山と街を結ぶことで登山客の旅の満足度が上がる
④商店や飲食店、宿泊施設が集まる伊那まちと山を結ぶことで、経済効果が出てくる


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戸台口の南アルプス林道バス乗り場。
登山シーズンの早朝は、登山客で長蛇の列となります。
そのほとんどがマイカー利用で、これだけの登山客が来ていながら、伊那市中心部でその姿を見ることはほとんどありません。

伊那市中心部からこの戸台口へ向かうには、伊那市駅前から路線バスを乗り継ぎます。しかし、最も朝早いバスでも伊那市駅前発が午前9時。戸台口到着が午前10時過ぎとなり、これでは登山に使うには遅すぎるんです。
ここで、東京や名古屋に住む登山客が、「よし、金曜日の仕事上がりに高速バスで伊那に行って、前泊して山に登ろう!!」という選択肢が消えます。

そして、車を持たない人は、「南アルプスに行く」ということ自体をあきらめてしまう…。

伊那市駅前と戸台口を結ぶ直通バスを運行すれば、これらの問題が一挙に解決するでしょう。早朝の戸台口の登山客の行列が、伊那市中心部に出現するかもしれない。ハイシーズンには宿や飲食店がにぎわうようになるでしょうし、「こんなに人が来てくれるのか」という光景が身近になれば、市民の山への愛着も高まっていくでしょう。登山客をあてこんでアウトドアショップができるかもしれませんし、一気に伊那が登山基地として動き始めます。

今回の一般質問で、「伊那市中心部と戸台口を結ぶ直通バスを検討すべき」と提案しました。
市長の答弁は、次の通りです。

「提案としてはいいと思いますが、さらに練り込んで検討しないと、またお金がかかる。そのお金をどこから出すのか、効果があるかといったことも検証しながら、さらに検討していかないと、すぐにやりましょうというわけにはいかない」

うーん。
「またお金がかかる」って…。
効果不明なジオライナー、パノラマライナーにお金を投入するのはよくて、市民から望む声が強い市街地発の直通バスに難色を示す理由がわからない。

繰り返しますが、地域が稼ぐためには投資も必要。「市長は山ばっかりに金をかけている」との声はよく聞きますが、僕は投資することを否定していません。しかし、「どこで経済効果を回収するか」というビジョンのもとに投資することが重要であって(民間であれば当たり前です)、そこが今の伊那市には決定的に欠けている。

みなさんはどうお感じでしょうか。

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by yagitakuma | 2016-09-30 16:57 | 白鳥市政の問題点 | Comments(0)

乗客1人に8000円の税金を使う意味があるのか-南アへの直通バスについて。9月議会一般質問より①

猛烈に忙しい日々もようやくひと段落。今日からは9月議会の一般質問で取り上げた内容のご報告です。

今回は市長が力を入れている山岳観光の費用対効果を検証し、中心市街地の活性化をからめて様々な方面からぶつけました。

山岳観光に投資するのは必要だと思いますが、どうも「どこに予算を使って、どこで経済効果を得て回収するか」というビジョンがまったく見えないんです。民間の経営者感覚ではありえないお金の使い方をしていると言わざるをえない。

その顕著な例が、登山客増加のための「二次交通」です。
まずはそこから検証してみます。

伊那市は3年前から、茅野駅と南アルプス戸台口を結ぶ直通バス「ジオライナー」を運行。今年から木曽福島駅と戸台口の直通バス「パノラマライナー」の運行も開始しました。JRバス関東に委託し、乗客が少なくて赤字になった場合は伊那市の予算から補う-という仕組みです。

これらに関しては、登山客が伊那市内を素通りするため、「地域にお金を落としてもらう」という観点で効果があるのか疑問だ、ということを委員会では何度も指摘してきました。3年目となりましたが、今後も税金を使い続ける価値があるのでしょうか。
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木曽福島駅に停車中のパノラマライナー号。僕も実際に乗ってみました。
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お盆の土曜日にもかかわらず、乗客はわずか4人でした…

まずは、この2つのバスの乗客数と使ったお金の額を。

茅野‐戸台口のジオライナーから。
26年度の乗客数520人。赤字補てん額69万3000円。PR経費を含めると約100万円。
27年度は乗客数318人。赤字補てん額102万8000円。PR経費を含めると約265万円…。


26年度は1人乗ってもらうのに1332円を伊那市が支払っている。
27年度にいたっては、1人乗ってもらうのに8333円…

これって、意味があるんでしょうか。

続いて木曽福島‐戸台口のパノラマライナー。
初運行となった28年度の乗客数は191人。赤字補てん額は60万6000円。PR経費を含めると150万円。
1人乗ってもらうのに7853円。

うーん。これらの支出は、市民の税金です。

たくさん乗ってバス路線として黒字になればいいのですが、3年目となったジオライナーも、今年は8月末までの乗客数が初年度の8割ほどにとどまっていることを考えると、今後も増える可能性は低いと考えざるをえません。ずっと赤字分を税金から補てんし続けることは目に見えています。

ちなみに、パノラマライナーの乗客数「191人」のうちの2人は、調査のために乗った僕がカウントされています…。

これに対する市長の答弁は、「PR経費として、東京などJRの駅に大型ポスター900枚を掲出してもらった。本来であれば1億円から2億円かかるポスター掲載費を無料でしてもらって、南アルプスや伊那市の宣伝をさせてもらった。単に高いからやめるのではなく、伊那市の山岳の宣伝も兼ねているという理解をしてもらえれば」
というもの。

質問を終えた後、そのポスターの現物を見させてもらうと…
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「JRで行く南アルプス」。

これって、ほぼJRをPRするポスターでは?
「JRの鉄道とバスに乗って山に行こう!」という内容。JR東海が展開した「そうだ、京都へ行こう」的なものじゃないか。
「1億から2億かかるのをタダにしてもらった」とホクホクしてるのが滑稽な気がする…。お金がかかる一般企業のPRポスターとは性質がまったく違うでしょうに。

しかもこの内容のポスターを見て、「よし、伊那市に行こう!!」ってなるのでしょうか。
あわただしく人が行きかう駅で、このポスターを見ても伊那市のポスターなのか山梨県南アルプス市のポスターなのか、わからないのでは?
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小さく「パノラマ伊那市」とデザインされてはいるけど…。

問題点はまだあります。
これらのバス、伊那市中心部など、店や宿が集まっている場所に登山客が降りるような設計になっていません。要は、山と都会との往復のためだけとなり、お金が落ちない。使ってくれたとしても、戸台口にある3セク施設の仙流荘くらいでしょう。

さらに、これらのバスはハイシーズンのみの運行で、この時期の週末や連休はすでに山小屋がキャパオーバーとなっているんです。

どこをどう考えても意味が見いだせない。
市長のトップダウンで始まった事業で、職員の中からも疑問の声が上がっています。山岳関係者からも「意味がない」との声しか聞こえません。

市長はいち議員の意見を聞くタイプではないので、おそらく今後もこのバス事業を継続するでしょう。
あとは「市民がどう判断するか」です。

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by yagitakuma | 2016-09-29 17:58 | 白鳥市政の問題点 | Comments(0)

人員削減の中でジオパーク事務局に派遣?事実上の東京事務所開設??初めて予算案全体に反対しました。

昨日、6月議会が終わりました。最終日は提出議案の採決があり、僕は初めて予算案全体に反対しました。こんな予算は絶対に通してはいけない、と思った。
その経緯をご報告します。

発端は最終日前日、23日の新聞記事でした。
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日本ジオパークネットワーク(JGN)に職員を派遣??財政健全化のための人員削減が続いているのに???

これは完全に市長の「暴走」だと感じました。市民にも、市職員にも理解を得られるものではない。あわてて関係各所にヒアリングしまくって、背景を調べました。

その前に、ジオパークって何??という方も多いかと思います。こちらのJGNのHPをご覧ください。http://www.geopark.jp/about/読んでも「なんのこっちゃ??」と感じる方、その感覚は正しいです。ジオパークは地域の大きな財産だけど、その運動に必要なのはすごく地道な活動なんです。自分たちが住む地域の大地の成り立ちから未来に思いをはせ、地域への愛と誇りをはぐくむ。そしてジオパークでつながる周辺地域と連携し、地域振興につなげていく…という意義なんです。

「地域の魅力を見直そう」という流れの中で、国内ではジオパークへの登録が増えています。その関係自治体で作るのが、「JGN」。冒頭の新聞記事は、東京にあるJGN事務局スタッフとして、伊那市が職員を長期出張させるというもので、事務所借り上げの負担金として6月補正予算に70万円が計上されていました。

なぜ問題なのか。最大の問題は、「伊那市は財政健全化のため職員の削減を続けており、そんな余裕はない」ということにつきます。そして、「市民が求めているのか??」という点。

繰り返しますが、ジオパークって何なの??という方は多いと思います。僕はジオパーク運動の意義を否定しているわけではありません。でも、市民が「ジオパークって素晴らしい!!」と思えるようになるには、ものすごく時間がかかると思います。限られたマンパワーの中で、東京のJGN事務局に人を派遣するよりも、地域でのコツコツとした啓蒙活動が重要であることは現場の人間なら誰でもわかるはず。

調べてみると、背景は、白鳥市長がJGNの副理事長に就任したことでした。副理事長になったことから、国内のジオパーク活動の先進地で、JGN理事長の新潟県糸魚川市長に「人員を派遣してくれ」と強く要請されたから、というのが理由のようです。担当部署も悩んだと思いますが、「両市長の強い意向があって断れない」との判断になったのでしょう。

市の人員削減の中、JGNの仕事をするだけでは批判を受ける。ならば「伊那市東京事務所」の機能を持たせよう→JGN事務所内で伊那市の業務を行うなら、家賃の何割かは負担せねば→6月補正に家賃分70万円を計上…という流れのようです。

「伊那市東京事務所」。東京事務所を設けてる市町村なんて、長野県には存在していない。東京まで近いし、そんなお金もない。昔と違って通信手段も進歩している。

その理由づけとして、「中央省庁の情報収集」「市長の東京出張のサポート」…
これ、必要ですか??

市長、東京が大好きなんです。頻繁に東京に出張しており、市役所内では市長の東京好きは周知の事実。もちろん成果も上がっているかと思いますが、弊害もある。市長は市長であると同時に、「伊那市観光株式会社」「上伊那森林組合」「みはらしファーム」など、数多くのトップも兼ねています。そのどれもが難しい舵取りを迫られていますが、市役所を含めてその現場との意思疎通は十分にできているのか、そもそも多様な市民の意見を十分に吸い上げることができているのか。数々のトップを抱えて忙しすぎる中で、東京出張との優先順位はどうなのか。

そして、僕が問題だと思った最大の理由は、伊那市のジオパークに関する取り組みの方針がいつのまにかすり替わっていることです。

以前、市長は議会で、「ジオパークの取り組みは、南アルプスの世界遺産登録へのステップだ」との趣旨の答弁をしました。その思いには僕も「なるほど」と思いましたが、しかし昨年、南アルプスの世界遺産登録は事実上困難となりました。それによって「世界遺産へのステップ」という戦略の見直しが必要となっているにもかかわらず、今後の戦略について議論することなく勝手に新たに人と予算を投じることは「暴走」と言うしかない。ジオパーク活動を今後も続けるのなら、必要なのは東京に職員を送り込むことではなく、地域住民にジオパークの魅力を知ってもらうための地道な活動のはず。

今回の件については、議会への説明は一切ありませんでした。むしろ「説明したくなかった」という雰囲気を感じる。

6月議会初日に、総務部長から補正予算の提案理由がありましたが、このジオパークがらみの70万円の事務所費については、「国や県との調整等に必要な借り上げ費用」としか触れませんでした。つまり、メーンの目的を言わなかったんです。22日の市議会総務委員会で「この事務所費は何?」と問われてようやく出てきた話です。

議会軽視、市民不在。

昨日の予算案採決で、僕は以上の問題提起をして反対しました。反対した議員は3人だけだったようです。

市民の皆さんは、どう感じるのでしょうか。

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by yagitakuma | 2016-06-25 08:06 | 白鳥市政の問題点 | Comments(1)