アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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カテゴリ:日々のよもやま( 70 )

東京DAYS

少し前のことになりますが、伊那の意外な知名度を知った話。

「兄さん、粋なことやってるねっ」
銀座NAGANOの日本酒イベントの翌昼、新宿区の境目にある神田川のほとりで、初老のオジサンに声をかけられた。無性に飲みたくなった僕は花見の人混みの中で、酒を傾けながら咲き始めの桜を眺めていた。

小さな旅が、僕の心をオープンにしていたのだろう。「チャキチャキの江戸っ子」という雰囲気のオジサンは、自然と隣に座ってくれた。
伊那から来た、と言うと、「伊那の勘太郎」のファンだという。

伊那は、新宿区の唯一の友好都市だ。オジサンは知らなかったらしく、伊那と新宿の縁を説明するとすごく喜んでくれて、ポケットから缶ビールを取り出したオジサンと話が弾んだ。

オジサンは、政治のことも詳しかった。
小池知事のことを「百合子ちゃん」と呼び、東京に吹く新しい政治の風や、若い世代の政治参加への期待感を聞かせてくれた。ものすごく勉強になる。

神田川は、花見スポットらしい。
若者グループ、親子連れ、外国人、犬、老人夫婦…。
お祭りのような人の流れを眺めながら、オジサンとの話は続いた。

オジサンは、極端に身長が低い。
背骨の病気で身長が伸びなかったようだ。
「ほら、俺は障害者だからさ」と言いながらも自身を卑下するわけでなく、前向きだった。

幼いころ、身長を伸ばすためのギブスを装着していたが、その辛さにギブスをはずして生きることを選んだという。それを許してくれた母親や、頑張ってランドセルを背負う自分を支えてくれた友人たちへの感謝の言葉に、オジサンの今の前向きさのルーツを感じた。

「背が低いだけなのに、雇用は障害者扱いさ」。
この国の障害者施策の貧困さにも話が及んだ。

例えば、莫大な費用をかけて設置が進む、駅ホームの視覚障害者転落防止用自動ドア。
「他人が声をかけないから、目が見えない人が落っこっちゃうんだよ」。

その通りだと思った。
他者を思うゆとりがあれば、金をかけなくても事故は防げるはず。
心のゆとり。
都会にいた時代の自分には、あったのだろうか。
今の自分はどうなのか。

オジサンはずっと、近くの都営住宅で母親と二人暮らしだったらしい。
毎年、春には高齢の母を車椅子に乗せて、この神田川の桜を見に来るのが恒例だったという。
その母は数年前の4月、他界したという。

「今もこの時期は、毎年ここに桜を見に来るんだよ」-。

すっかり暗くなり、酔っぱらった二人。
最後にオジサンは、がっちりと握手をしてくれた。

「八木さん、伊那の勘太郎になってくれよ」

そして、勘太郎月夜唄を朗々と歌いながら、すっかり暗くなった人混みの中を消えていった。

人生と思いが積み重なり、街は形作られている。
自分の中で遠かった東京が、少し近くなった。

伊那の勘太郎。
きちんと知ってみたいと思った。
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by yagitakuma | 2017-04-16 19:09 | 日々のよもやま | Comments(0)

今日は銀座NAGANO「伊那谷新酒祭り」。当日参加も可能だそうです!!

今日は東京へ。
長野県のアンテナショップ・銀座NAGANOで開かれるお酒のイベント「伊那谷新酒祭り」のお手伝いのためです。
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アルプスの水と空気が育む旨い新酒を通して、東京に伊那谷の春を届ける企画。
3回目の今年は、伊那谷の日本酒8蔵と、伊那ワイン工房・南信州ビール・カモシカシードルの贅沢な顔ぶれです。
地域の食材を使った肴も、伊那の和食の雄・「藤よし」さんと、アスタルプロジェクトの精神的支柱・「クラベ」の渡邊シェフが、和洋それぞれで伊那谷を表現してくれます。

時間等は下記の通りです↓2回とも数席の空きがあるそうなので、予定がない方はぜひ!!ほぼ飲み放題で、かなりお得ですよ。
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時間 プログラム1 16:00~17:30
   プログラム2 18:00~19:30
定員 各40名(立食形式となります)
料金 3,000円
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詳しい内容や申し込みは、こちらから↓
https://www.ginza-nagano.jp/event/17748.html
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伊那谷は、季節外れの雪。この冷え込みが、旨い酒を育みます。
アルプスは、お酒の故郷です。
しっかりPRしてきます。
by yagitakuma | 2017-04-01 09:39 | 日々のよもやま | Comments(0)

言葉の力を、地域のために活かそう。

今宵は、となり街の森の中にある友人宅へ。

アスタルプロジェクトの事業のために、駒ヶ根市在住の写真家、下宮伸一さんをつないでもらう会。心動かされる夜でした。

元プロスキーヤーという異色の経歴の移住者。
伊那谷を選んだ理由が「ダーツ」だったという、ぶっとんだ生き方。
世界的なフォトコンテストでトップ10に入った実力。
地域への熱い思い…。

光の力を計算しつくした、ハッとするようなブライダルや家族の作品は何度も目にしていたけど、その仕事に込めた思いに耳を傾けるうちに、「お茶目な写真家さん」というイメージで捉えていた自分を恥じた。

スタジオで「現場を作る」のではなく、足を運んで「現場でありのままを撮る」ことを何よりも大切にし、真夜中でも命の誕生の瞬間に駆け付ける。それは、記念写真ではなく、報道の現場に近い視点でした。そして、時間をかけて依頼者と向き合っている。

私も報道の現場で、写真を撮り、文章で伝えることを生業としてきました。だからこそ、下宮さんの思いが、まっすぐに伝わってきました。そして自分にできることを、もっと地域のために活かさなければ、と強く感じました。

地域のこと、その魅力や人々の営みを、きちんと文章で視覚化して伝えていくこと。それが、自分の役割の一つなのかもしれない。まだ、この地域はその価値を伝えきれていない。共有しきれていない。

文章の力によって人々がまとまる瞬間や、言葉の力によって会場が一つになる瞬間もあります。それが、地域が動いていく力となるのかもしれない。

特ダネ競争に明け暮れる事件担当ばかりの記者時代でしたが、自分が好きだったのは、人や街に寄り添うような「街ネタ」でした。下宮さんの話を聞きながら当時を思い返し、掲載紙を抱きしめるように喜んでくれた取材相手の顔が、何人も浮かびました。

もっと地域のことを、伝えよう。
「思いを文章にしてほしい」という依頼があれば、ご相談ください。

今日の会場となった友人宅は、近く「シャムロック・コテージ」という名のカフェになります。場所は駒ヶ根市赤穂の森の中。きっと、人と人とがつながる場になるでしょう。
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福ちゃん、ありがとう。

下宮さんの思いと作品は、こちらで見ることができます↓
http://www.simomi.com/index.html
by yagitakuma | 2017-04-01 03:33 | 日々のよもやま | Comments(0)

あっという間に年度末

3月議会の報告もできないままに、補助金申請や年度末の報告書類づくりなどで追いまくられていました。今日、政治資金収支報告を出し終え、ようやくひと段落。
議会のことを含め、また少しずつご報告していきます。
by yagitakuma | 2017-03-30 01:43 | 日々のよもやま | Comments(0)

忙しすぎて頭の容量が限界…というあなたに。メモアプリで劇的改善。八木の仕事術

3月議会が始まり、超ハードな毎日です。

月曜日に議会初日があり、昨日が一般質問通告の締め切り。
初日の全員協議会での説明で出てきた案件を急きょ一般質問に突っ込むために、昨日まで2晩ほぼ徹夜でした。さすがに最後は頭から火が出そうでした。

火曜日は会派の勉強会があったため、限られた時間で市の施策についての調査する必要があったためバタバタでした。勉強会終了後、講師と未明まで意見を交わし、翌日は朝からアスタルのミーティング、アスタルの補助金申請のヒアリング、またアスタルのミーティング、商工会議所青年部のミーティング…

一晩寝て復活しました。

どんどん増えるミッションですが、今年に入り仕事の進め方を劇的に改善することができました。
その理由は、スマホとPCを連動して使えるメモアプリ「One note」を導入したこと。

思いついたこと、やるべきこと、政策集、アスタルToDoリスト、買い物リスト…

カテゴリーごとに、とにかくなんでもかんでもここに放り込む。
とりあえず放り込んで頭から追い出すと、その分、別のことを考える余裕ができる。
「あれ、やるべきこと何だったっけ…」「さっき思いついたこと、忘れてしまった…」と悩んで脳のパワーをロスすることがなくなりました。

スケジュール管理も、
・決まった予定は、手帳に記録
・それ以外は、「近々やるべきこと」と「後日でよいこと」を分けてアプリに記録
というやり方で、「5分時間が空いた」という瞬間にアプリを確認し、5分でできる事を終わらせてリストを減らす-という繰り返しで、時間を有効活用できます。

とにかく何でも放り込んで、一日の終わりにまとめて整理する。
布団に入ってから思いついたことも、手帳は手元になくてもスマホは枕元にあるため、すぐに記録できる。

すごく便利です。
「やることが多すぎて頭がグチャグチャになる」と悩んでおられる方は、ぜひ活用してみてください。

さて、いまから伊那青年会議所(JC)の委員会。
行ってきます。
by yagitakuma | 2017-03-02 19:05 | 日々のよもやま | Comments(0)

地元区の総会に出席して、また悩みが…

昨晩は、私が住む伊那市坂下区の総会がありました。
議題は、1年間の予算や役員人事。
区のお金を何に使っているのか、どのような事業に取り組んでいるのか、じっくりと考える機会となりました。

どこの区も同じですが、ほぼボランティアの役員の方々が、ものすごい労力を使って区を運営しています。人口がどんどん減り、高齢化が進む現状への危機感。でも、何をすれば明るい未来を描けるのか、悩みます。

将来を担う若い世代が、真剣に地区の将来を議論する必要がある。このままでは、人もお金も減ってジリ貧になっていくことは容易に想像できる。
総会には、若い世代の出席者はごく少数でした。若い世代は忙しく、そもそも地区単位で物事を考える世代ではなくなっている気もします。

行政効率が良い都会と違い、地方は行政が地域で求められていることのすべてを担うことが困難です。だからこそ、区の役割は大きい。しかし、区単位で物事を考えるのも時代遅れとなっている感もある。

どうすればよいのか。今後の区の運営に関して、市として方針を示すべきではないのか-。
悩みます。
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by yagitakuma | 2017-02-27 08:20 | 日々のよもやま | Comments(0)

復活。

少し調子を崩していました。

原因は、自分のスケジュール管理の甘さ。体と頭を休ませる日を設定できなかったからです。もう身体も気合いと根性で乗り越えられる歳でもないし、精神的にも今の立場はそれで乗り越えられるほど甘くはない。

前向きなパワーが湧いているうちは突っ走れますが、壁にぶつかったり、落ち込むようなことに直面すると、休めない日々は少々キツかったです。

でも、復活しました。
自分の中で結果を出し続けることが、何よりのエンジンになる。
でも、あきらめることも覚えて、分相応にやっていこうと思います。

さて、再び走ろう。
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by yagitakuma | 2017-02-08 23:51 | 日々のよもやま | Comments(0)

大阪へ

先週末から、大阪に行っておりました。
姉の事件のこと、まだ終わりにできず…。もうすぐ1年です。

往復夜行バスで1泊3日のスケジュールは、少々こたえました。
2つ隣の町から夜行バスに乗れることを知って初めて利用したんですが、「1日得する!」と思っていたけど甘い甘い。翌日の行動にかなり響くことが判明。
やはり、きちんと寝ないと動けない歳になってしまったようです。カナシイ…

事件のこと。
徐々に道が狭められてきました。
何も知らなかった方が幸せだったのか。

でも、やるだけやって、ダメなら仕方ない。
姉は見てくれてるでしょうし、天が黙っていないでしょう。

あと少し!!
by yagitakuma | 2017-01-31 23:46 | 日々のよもやま | Comments(0)

今日は、一喜一憂。

今日は、一喜一憂。
ハードな一日です。

朝イチで、アスタルメンバーとの大事な打ち合わせ。昼食をはさみながら、あるプロジェクトについて不動産屋さんに相談。いずれも、今年は進展が期待できる。大変だけど、楽しみで仕方ない。

そのまま市役所に駆け込み、経済建設委員会→1月臨時議会。
補正予算に対して、猛反対する。

あまりにも民間感覚に欠ける内容。市の職員はビジネス経験がないから仕方ないとしても、市長は「民間出身」がウリではなかったのか…。
担当課に質問するも、民間事業者が聞いたら怒り出すような返答しか返ってこない。ということは、市長査定でもその程度の議論しかしていないということだろう。伊那市はこれで大丈夫なのか。

この件はまたあらためてご報告します。

本会議終了後、市側からいくつかの案件についての非公式説明の場。その後地域創生特別委員会の打ち合わせ。そして15分後の午後6時から、議会と市幹部との恒例の新年会が始まる。

本会議の質疑の途中から、ヒートアップしたからか風邪が悪化していくのがわかった。
自宅の前の薬局に飛び込み、薬とドリンク剤をもらう。商店街は、便利だ。「寝不足と、冷えと、疲れだよ。今日は早めに切り上げて」。薬剤師さんのあたたかい語り口に、熱が下がる気がした。いや、下がった!!

では、いざ新年会へ。
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by yagitakuma | 2017-01-19 17:49 | 日々のよもやま | Comments(0)

JC(青年会議所)って何だ??その意義と面白さがわかってきました。必ず地域の底上げにつながるはず。

信州に移住して4年。久々に、海やサンゴや沖縄のことを考えました。
今日の締めくくりは、伊那青年会議所(JC)の委員会会議でした。

JCって何??という方、僕も1年前までは同じ感覚でした。
伊那に移住し、店をオープンした直後から、猛烈な勧誘を受けましたが、何やらよくわからないのでずっと断っていたんです。でも、1年前にひょんなことで共鳴し、仲間に入れてもらうことに。
それでも1年目は何が何だかよくわかりませんでしたが、その意義と面白さがわかってきました。

JCは、簡単に言うと地域貢献団体。入会資格は20~30代であることだけで、経営者や会社の“跡継ぎ”だけの集まりではありません。「修練」「奉仕」「友情」を信条とし、「明るい豊かな社会を築き上げる」ことを理念としています。日本JCは全国各地に約700の会員会議所があり、伊那JCもその一つ。ボランティアや青少年育成、まちづくりなど、様々なプロジェクトを自分たちで考え、自分たちで出し合う会費で実行しています。

各地のJCは内部で委員会に分かれて活動していますが、伊那JCの僕が所属する委員会は「地域の宝育成委員会」。青少年育成事業の担当です。今日は、年明けに新体制となって最初の会議。たっぷり3時間半…。「はしば」に戻ってこれたのは深夜11時半でした。

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今日のメーンテーマは、7月に予定している「子供たちに、沖縄でサンゴの保護活動を体験させてあげよう!!」という企画について。市内の大規模農家の跡取りで、今年この委員会の委員長となった小笠原裕樹君が温めていたアイデアです。

最初聞いたときは、「何で沖縄やねん!!」と内心ツッコんでしまいましたが、その思いを聞くうちに「よし、やるぞ」となっていく。仲間の思いを協力して実現していくことが、JCの醍醐味なのかもしれません。

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この企画への思いを語る小笠原イインチョウ、自信なさげです(笑)

きっかけは、テレビで沖縄のサンゴ礁保護の取り組みを目にしたことだったそうです。
サンゴ礁の危機の原因となっている温暖化が、静かに身近なところまで迫っている。自分たちにできることは何か、子供たちに少しでも良い環境を残すためには何ができるのか。いつか子供たちにも考える場を-と思っていたとのこと。

加えて、子供たちが山に囲まれた信州から海に囲まれた沖縄に行き、現地の子供たちと交流することで、自分たちが生まれた伊那谷の魅力を実感することにつながるのではないか。それが、地域を想う心をはぐくむことにつながるのではないか-というのがこの企画の目的。

小笠原君が手がける農場は、中央アルプスを一望できる素晴らしいロケーションにあります。でもその魅力に、ずっと気付いていなかったそうです。山より、海が好き。この感覚は、伊那谷で生まれ育った人に共通するものではないでしょうか。

今回の沖縄の企画で、現地の子供たちの「アルプス」という響きに対しての思いを聞くことで、僕たち自身も地域の魅力を再確認することにつながるかもしれません。

これから企画の内容を詰めていく作業が待っていますが、このような経験は、なかなかできるものではありません。これは、それぞれの会社で新たな事業を立ち上げるときや、地域の問題に取り組むときに、必ず役に立つことでしょう。そして地域の若い世代がこのような経験を積むことは、地域の底上げにつながるはずです。

僕も委員長をサポートすべく、明日から沖縄の公的機関等に電話をしまくって、サンゴの保護活動が体験できるベストな場所と組織を探したいと思います。
みなさんも、「こんなことを体験させてあげたらいいのでは」というアイデアがあれば、ぜひ教えてください。

今日も濃密な一日でした。

明日も頑張ろう。
猛烈な寒波が続いていますが、皆さまどうかご自愛ください。
by yagitakuma | 2017-01-18 01:13 | 日々のよもやま | Comments(0)