アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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カテゴリ:伊那まち はしば( 47 )

猫たちのその後

伊那谷も冬の足音が近づいてきています。

8月にお伝えした野良猫たちのその後。

世話をしていたおじさんが猫たちを置いて伊那を出てから3か月が過ぎました。
秋になっても8匹ほどが連日、僕が借りている近くの空き地でひなたぼっこをしていましたが、寒くなるにつれてその姿は次第に見かけなくなりました。食べ物と暖かい家を失い、居場所を求めてあてのない旅に出ていったのか…

信州の冬は厳しく、野良猫が春まで命を永らえるとは思えない。

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空き家になった小屋を目にするたびに、心が痛みます。
by yagitakuma | 2013-10-29 12:36 | 伊那まち はしば | Comments(0)

音楽と酒と川の音と。

「酒とかふぇ はしば」。昨日10月11日、正式オープンすることができました。

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2階で開かれたMooneyさんとKenny井上さんのライブ。75年間建物を支えてきたむき出しの梁の下、裸電球の明かりの中で、とてもいい雰囲気でした。川からのさわやかな風が吹き抜け、曲の間は水の音がBGMに。
1階にはライブ以外の一般の方も飲みに来てくれたので、てんてこまいで1曲も聞けなかったけど…

開店前、この建物(旧橋場歯科)の前の持ち主で、早くに亡くなった歯科医の橋場先生の奥さんがお祝いに駆けつけてくれました。
この建物が次の持ち主を探しているのをインターネットで発見したのが昨年末。義父が戦前に建てたこの歯科医院に深い愛着を持っておられた橋場さんは、このレトロで素敵な雰囲気な建物を街のために活かしたいと思った僕の考えに賛同してくれて、改装を始めて以降もずっと応援し続けてくれました。

「よく頑張ったね…亡くなった主人も喜んでると思うよ……」

「……。………。」

ダメだ。最近涙もろくなってきた。
いろんな感情が押し寄せてきて、言葉になりませんでした。


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ライブが終わったのが午後10時過ぎ。その後も2階では未明まで、Mooneyさんたちを囲んだ宴が続きました。

これからも、少しやんちゃな大人の遊び場になってほしい。

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by yagitakuma | 2013-10-12 10:54 | 伊那まち はしば | Comments(0)

オロオロヨチヨチ…

おはようございます。

「酒とかふぇ はしば」。2日にプレオープンすることができました。まだ名ばかりのオープンで、自分でも笑ってしまうくらいのヨチヨチ歩きですが。


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2日、3日は仲間に来てもらって「八木家で宅飲み」的な雰囲気でしたが、昨日は予期せぬ見ず知らずのお客さんが次々と…w( ̄Д ̄;)wいや~緊張しました。



お客さん「焼酎ちょうだいお湯割りで!」

八木「(おおっと…お湯割り用のコップ、用意してねー…)」←(呑んべえの八木、焼酎はロック派だった)

手伝ってくれてる彼女「ちゃんと伝票つけてる?」

八木「(むむむ…余裕がなくて細かいのはつけてねーよ!)」

お客さん「アツカンちょうだい!!」

八木「(どこであっためるんだ?小鍋小鍋…)」

お客さん「マスター、マスター!!」

八木「(んん?マスター!?あっオラのことか!!)」

お客さん「定休日はいつなの?」

八木「ここここれから決めます…」




思い返すと…もはやネタですね。いや、反省。
早くちゃんとできるようにならないと。

でも改装中に「進んだかい?」とちょくちょく覗きに来てくれていた方や、旧橋場歯科の元スタッフさんの親族の方等々、うれしい出会い再会もありました。

至らぬ点が多々多々ありましたが…
ありがとうございました(..)

いろんな方が集ってくれる場所になるように、頑張ります!!



11日のライブのミュージシャンお2人を、主催者が作ってくれたチラシを基にご紹介させていただきます(..)

―Mooneyさん― 
本名:橋詰宣明。1951年6月6日北海道旭川生まれ。 「アンクルムーニー」「THE CONX」「ムーニーゴーラウンド」「チェイン・ザ・スリー・ギャング」 「SHY&MOONEY」などバンドの他、陣内孝則やバンバンバザール他のプロデュース等を経て、 現在Jugband「Mad-Words」や横浜を拠点としたソロライブ、セッションなどで活動。 Old Jazz、R&R、R&B、Bluesを独自のアレンジや奏法でcoolに歌う姿は必聴。 ギター、バンジョー、ハープ、ウォッシュボード、スプーン、口笛etc。と何でもこなす。

―Kenny井上さん―
キャリア40年。70年代には「夕焼け楽団」のキープレイヤーとして活躍、80年代には夕焼け楽団改めSandii&Sansetzで国際的な成功を収める等、輝かしいキャリアを持ったミュージシャン。超絶的なテクニックをひけらかすギタリストではなく、豊かな表現力と個性的な奏法・音色は、本当の意味でのオリジナリティを感じさせる日本では数少ないプレイヤー。

「行ってみようかな」と思っていただける方はご連絡ください!僕も楽しみです!!
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by yagitakuma | 2013-10-05 11:16 | 伊那まち はしば | Comments(0)

ようやく完成しました(..)

まだ誰も座っていない静かなカウンターで、応援していただいた方々のお顔を思い浮かべながら、ひとりパソコンに向かっています。

約7か月間続いた旧橋場歯科の改装工事。昨日、ようやく完成しました。
10月から、「酒とかふぇ はしば」として新たなスタートを切ります。

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伊那市に移住し、建物内の片づけを始めたのが2月末。それ以降、「頑張って」と背中を押してくれた方、建物を見に来てくれた方、工事の方法を教えてくれた方、材料を提供してくれた方、そして作業を手伝ってくれた仲間……。
大工仕事も飲食業界の知識もないのに店を一から作ろうとしたことは、振り返ると無謀でした。何度も投げ出したくなりましたが、そのたびにいろんな方に助けていただき、なんとかここまでたどりつきました。

ありきたりな表現しかできませんが、本当にありがとうございました。

10月11日に予定しているミュージシャンMooney(ムーニー)さんとケニー井上さんのライブの日を正式オープンに、それに先立ちプレオープンとして2日から細々と営業を始めます。しばらくは夜の居酒屋営業だけですが、10月中には日中のカフェもなんとかスタートさせたいと思っています。まだ備品、ノウハウ等々、すべてにおいて不足していますが、少しずつ成長できるよう頑張ります。

古さを生かしたノスタルジックな空間で、川の音を聞きながら、人が集い、街にとって前向きな何かが生まれる場所になってほしい。

今後ともどうぞよろしくお願いします。


P.S  メニューは当面、僕が大好きな「おでん」と山陰から取り寄せた「一夜干し」、地酒と焼酎と梅酒をメーンにやっていきます。新聞記者時代に各地の居酒屋で飲み倒してきた自分が理想とするオッサンくさい雰囲気を大切にしながら、旨い酒を安く飲める店を目指そうと思ってます。
10月11日のライブ、「聴きにいこうかな」と思っていただける方はご連絡ください(..)
ミュージシャンお二人の詳しい情報は、また紹介させていただきます!
by yagitakuma | 2013-09-30 01:39 | 伊那まち はしば | Comments(2)

コツコツ、地道に続けてました②

旧橋場歯科のカフェへの改装工事。

夏の暑さにダウンしそうになりながらもコツコツ続けてきました。

大まかな工事や設備の搬入はほぼ終わりました!ずっと焦りながら夢中でやってきたんですが、今日の午後に「あれ?もう作業するとこ、あんまりないぞ」と。

ようやくひと段落のようです。

2か月ぶりになってしまいましたが、「こんな風になりました」のご報告を。細かなところは書ききれないですが…時間をかけてこだわった甲斐がありました。ありふれたものでなく、この建物の雰囲気を生かした空間になってきたと思います。

まずはカウンター。
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土台の完成が2か月前。

Afterは↓
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デザイン、強度ともに自信作です!地元のアカマツの間伐材を使わせてもらいました。カウンターだけで十日間はかかったかな。
本職の建具職人さんに「これは20万円はもらえる仕事だな」と褒めてもらいました!
カウンター作りの記録だけで膨大な写真の量になるので、制作過程はまた機会があれば自慢させてください(..)

次はこれも苦労したトイレ横の手洗い。
以前は異臭が上がってくるキタナイ小便器でした。
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これが…

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蕎麦を打つときの「こね鉢」の古いやつを探してきて、穴をあけて削って腐らないように特殊塗装して…と四苦八苦して配管につなぎました。蛇口もアンティークのやつを買って修理して。配管も自分でやったので、水が出たときの感動はすごかった!

そして…
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温水便座や水道の電熱保温やらいろんなコードがむき出しでグチャグチャだった味気ないトイレ。

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こんな感じに。「コードを隠す」「トイレットペーパーホルダー」「タオルかけ」の3つを一気に解決する方法として思いついたのが、水道やガスに使う鉄管をつないでオブジェのように壁を這わすこと。写真右側の壁にくっついてます。鉄管を切断してネジ山を切ってつなぐやり方を教わったからこそできたデザインで、思いついたときは自分でもかなり盛り上がったんですが、仲間の反応は意外と薄く…まぁまた気に入らなくなったらやり直します。。


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奮発して新品で買った業務用の大型冷蔵庫もみんなに手伝ってもらって搬入。男4人がかりでもキツかった。
「自分の店だから問題なかろう!」と、冷蔵庫の中に入ったはやりの悪ノリ写真を撮りたかったけど…自制しました。大人になったなぁ…

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厨房もほぼ完成です。

今後はメニューを練り上げ、仕入先との交渉や食器等々足りないものを揃えること。明日には保健所への営業許可申請が通るかどうかを助言してくれる「食品衛生推進員」の方が見に来てくれます。オープンは10月の第一週あたりになりそうです。

決まり次第ご報告させてもらいます!
by yagitakuma | 2013-09-12 23:40 | 伊那まち はしば | Comments(2)

最後?の力仕事

旧橋場歯科の改装も、いよいよ大詰めです!

ずっとどうしようか迷っていた玄関先のブロック塀。
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なんとなく湿っぽく暗い雰囲気。でも別のものにするのは大変だし、まあいいか!と放置していたのですが…
仲間からは「暗い」「家みたいで店の塀じゃない」と大不評。

「今からやってる余裕はねーよ」
「んなもん俺がやってやるよ!」と、例によってテキトーかつ無計画な酒の席でのやりとりがあり…

思い切って壊すことにしました。

2日前の雨降りの日曜日。

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勤め先の会社の人から借りてきてくれたカワイイ重機で意気揚々と現れた破壊大好き男マツオカ。

最初はデカいハンマーを使って手作業の予定だったのですが、甘かった。やっぱりコンクリの塊は頑丈だ。この重機がなければたぶん10分くらいであきらめていた(笑)

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第一撃!

倒れたブロックの塊をハンマーでぶっ叩いて小さくして、軽トラに手作業で積み込む。
雨の中の作業。ずぶ濡れ。でもここまでドロドロになったら逆に気持ちいいな。

頑固な切り株があったり、歯科医院時代の立て看板の基礎に手こずったり、電気工具が火を噴いて臨終したり…いつものごとくトラブルも満載。

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壊さなくてもいいところまで壊したマツオカ(笑)

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奮闘7時間。撤去完了!

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もうひと息ズク(根性・頑張り。伊那弁です)を出して木を植えて。


快晴の翌日。
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家屋の解体で出る瓦を再利用した砂利を建設会社から仕入れてきて、昨日掘り下げておいた玄関先に敷く。同時に昨日出たブロック塀の廃材を軽トラに積み、処理場に持っていく。力仕事で全身がミシミシと…キツイ!!


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完成だ!!

通る人も「良くなったねぇ」とほめてくれる。

植木が9本で約1万円、踏み石が7個で約6000円。植木の土が12袋で約2000円。瓦を砕いた砂利が軽トラ2回分で190円(←これは安い!)。
計1万8千円チョイ!
感謝感謝です。

これが最後の力仕事のはず…


店の完成まであと少しだ。
by yagitakuma | 2013-09-10 16:56 | 伊那まち はしば | Comments(0)

ある日突然床下から…

7月も終わりに近づいたある朝。
トイレに入ろうとしたら、床下から

ミャー、ミャー…
と、かぼそい声。

「うわぁー…やられた……」
瞬時に状況が目に浮かびました。

おもむきあるこの建物と歩み始めてから5か月。ずっと周辺に住み着いている猫たちとの格闘が続いていました。3軒隣の住人で、エサをやっている猫おじさんがいて、野良なのか飼い猫なのか区別がつかない10匹ほどの猫が、僕が駐車場として貸してもらっている隣の空き地などで日々を過ごしています。

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猫おじさんが住む長屋です。夏の暑い日はこの日陰に。春先の寒い日は僕の車の上に。こうやって見ている分にはかわいいもんですが。

改装中の旧橋場歯科の建物。空き家になっていた間に猫の居場所になってしまっていたらしく、僕が入ってからも、地下室や地下への通路や軒先に連日糞をされ…。
臭いったらない。

ガラス片をまいても効果なく、猫よけの粒剤をまいてもその上に堂々と糞をされる。ネットで調べても、みんな「ペットボトルなんかまったく効果はなく、犬を放し飼いにするか、猫を捕まえて保健所に持っていくしかない」と。

結局、地下室については猫が入れないようにすきまを完全にふさぐ工事をし、通路や軒先にはべニア板を敷きつめることで糞害はかなり減りました。
ようやく落ち着いたと思った矢先に…

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地下室への入り口です。
声が聞こえた日、床下を探してみたものの、猫の姿はありませんでした。
おかしいな…と思いながら数日留守にして帰ったら、またも子猫の声。

もう一度地下室に降りると、見落としていた穴が!!しかも毛がついている!!!
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いた…。子猫8つ。親、すげー怒ってる。
どっから地下に入ったんだ?
困った。
とても困った。
しかも子猫かわいい。

どうしようどうしようどうしよう…と考えても答えは出ない。
周辺でほかにも猫の糞害に困っている人もいる。ここでは飼えない。
もらってくれる人を探す?
でも売れ残ってしまった子は自分で飼うしかなくなってしまう。


2日悩んで、結局保健所にお願いするしかないという結論になりました。
各地の動物愛護センターでは里親探しにも取り組んでくれているとの思いもあったのですが…。

親がいないすきに
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とりあえず床下から出そう。いっちょ前に威嚇してくるヤツもいる。

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入れないので泣く泣く梁を切り

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突入!
汚い足ですみません。。

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狭い空間を逃げ回る子どもたちを1匹づつ捕まえて…

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出られニャイ

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ホコリだらけになって完了。

保健所に連絡すると、本来は受け入れの曜日が決まっていましたが、困っている僕を見かねたのか「とりあえず持ってきてください」と言っていただきました。

すぐに子猫たちを持参して事情を説明しました。
自分でミルクも飲めない子猫たち。担当してくれた職員さんも「私たちもそこまで世話はできないですし…」と。
この子たちは殺処分になる。

親猫にエサをやっていた猫おじさんは、その日の朝に遠い故郷へと帰ってしまっていました。猫たちを放置して…
少し世間と距離を置いて静かに暮らしていた猫おじさん。糞害を受けても文句を言う気にはなれなかった。でも、こうなるとさすがに腹も立ちます。

担当の職員さんは、「かわいそうですがこの子たちはあきらめて、ほかの大人の猫たちの対策をしてあげてください」と、野良猫を増やさないための活動に取り組んでいる民間団体の連絡先を教えてくれました。その団体は、これ以上子供を産ませないための避妊手術の補助をしてくれるそうです。

長野県で1年間に殺処分される猫の数は約2000匹。大阪などの都会に比べればひとケタ違うくらいに少ないとはいえ、毎日のように多くの命が消えている。多くが避妊をせずに放し飼いにしたり、野良猫にエサをやる行為によって増えた命です。

エサをねだる目の前の猫がかわいくても、残酷な結末になることをもっと考えてほしいです。
by yagitakuma | 2013-08-16 21:55 | 伊那まち はしば | Comments(0)

コツコツ、地道に続けてました。

長らく更新が滞ってました(..)
信州・伊那谷も暑くなってきました。
気付けば夏真っ盛りです。

旧橋場歯科→カフェへの再生セルフビルド。地道に作業を続けてました。
5月下旬に2階の内装がほぼ完成し、住みかを2階に移して今度は1階の工事に着手しました。
厨房や客席のレイアウトについて、悩みに悩んで作業が止まってしまう期間もありましたが、ここ2週間ほどは騒音作業は日中に、壁塗りなど音の出ない作業は深夜に…と気合いの集中工事で一気に進みました。

この間もさまざまな方との出会いに恵まれました。アドバイスをくれる方、資材を提供してくれる方、そして応援してくれる方々。そんな方々の後押しをいただいて、ようやく完成までの道筋が見えてきました。いろんなアイデアを吸収させてもらい、古さを生かした素敵な空間にできそうだ。感謝感謝です。

9月にはオープンさせます!さっそく「ライブ会場として使わせてほしい」とのありがたいお申し出もいただきました。頑張ろう。

今日はたまっていた作業の記録を。たまりすぎて、面白味のない写真の羅列になってしまいますが…。
古い建物の再生にご興味があれば目を通してみてください!

まずは厨房になる旧台所から。

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元はこんな感じでした。
台所を更衣室だった別の小部屋に配管ごと移して工事開始。
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安物くさい天井を落とし、化粧合板の壁をはがし、使われてなかった勝手口を板で埋め、崩れかけていた漆喰の壁の表面を落とし、水回りやコンロ周辺になる部分に石膏ボードをはりました。
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床は大きく傾き、歩くとペコペコと音がする最悪の状態でした。
床板を一部はがし、床下のゆるんだ根太にビスを打ちまくり、地面と根太を固定する「鋼製束(こうせいづか)」を入れて強度アップ。その上に傾きを修正する根太を新たに組みました。同様に傾いていた2階の根太を大工さんが組んでくれた際にじっくりと見学していたので、水平器で測りながら自力でやってみました。やればできるもんだ。

あとは壁を石膏パテで固め(一番安い壁材かもしれない。全面塗っても2000円ほどで済んだ)、天井の古くなったペンキをこそげ落とし、床材を張って…etc,etc

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ペンキとオイルステンを塗ってこんな感じに!
大満足です!!

続いてカウンターを作る予定の和室だった空間。
まずはビフォー。

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こちらもリフォームで追加したらしき安っぽい天井、化粧合板の壁、畳を取り除くと、こんな状態に。

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天井がシブくてほっとひと安心。

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ここはかつて住み込みの従業員の方が家族が暮らしていたそうで、姿を現した壁には子供さんの落書きがあちこちに。柱には子供たちの身長の記録も刻んでありました。泣けるなぁ。

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かつてのリフォーム時に紙を貼った壁をコツコツとはがし…

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床を新たに張るための根太を組む。
カウンターの内側からお客さんを見下ろす形にならないよう、客席側を思い切って15センチほどかさ上げすることにしました。

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冬のために根太の間に防寒材を。継ぎ目には気密テープを貼り、しっかりと。寒いのだけは我慢できないですもんねー。

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2段目の根太。

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カウンターの内側部分には、プロが使う「さね」付きの床材を。タダでいただいたモノです!床材同士を組み合わせて表から釘が見えないようにするための凹凸が切ってあるやつです。これは便利だ。

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どんどんとメーンの床を張って、ドイツ製の最高級塗料「オスモカラー」(すすめられるままに高いヤツを買ってしまった笑。2階の床の残りものです)で塗装して…

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そして昨日、カウンターの土台が組みあがりました!
いやー我ながら頑張った。
ここ2週間は昼夜問わずの集中突貫工事を続けていたので、体がガタガタだ。
体重もこの1か月で3キロも減ってしまった…大工ダイエット。

疲れがたまってるのか、効率も悪くなってきた。やっぱり歳かなぁ。
カウンターの材料が届くまで、大工仕事はお休みします。

床材は念願の間伐材を使うことができました。
「輸入木のツーバイ材でいくしかないか」とあきらめていたんですが、いろんな縁に恵まれて。
この間伐材を使うことになった経緯からも、伊那の可能性を感じる。
また詳しくお伝えさせてください!

長々と読んでいただいてありがとうございました(..)
猛暑の日々、どうぞご自愛ください。
by yagitakuma | 2013-07-12 12:26 | 伊那まち はしば | Comments(2)

ジェイソンマン‐黙々と薪を割る日々

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森林整備に取り組むNPO「森の座」の薪づくりイベントで手に入れてきた丸太の山。
今週、一気に薪にしました。
アルプスに囲まれた伊那谷も、日中は真夏の陽気になってきました。
汗だくになりながら丸3日。黙々と、修行のように…

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遅ればせながら、チェーンソー用のガソリン容器や混合ガソリンを作るミキシングボトルなども購入。
2サイクルオイルとガソリンを混ぜた混合油、恥ずかしながら家で簡単に作る方法を知らなかった…。ネットで調べてミキシングボトルの存在を知り、さっそくホームセンターへ。やっぱりネットはすごい‼

いざ始めようとすると…
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糞害に悩まされているふてぶてしい近所の猫。
どかないと切っちゃうぞ!

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旧橋場歯科の2軒隣がたまたま知人所有の空き地で、駐車場として借してもらっています。そこでの作業。
でも飲み屋街のど真ん中で、店舗の上に住んでいる人もいる。
お隣さんに「1日だけチェーンソーを使わせてください」と了解をもらったけど、すさまじい音だ。

音が拡散するからなのか森の中では気にならなかったけど、市街地では使うもんじゃないなぁ。
申し訳なくて小さくなりながら切っていると、近所のおじさんが「気にせんくたっていいよ!小さくなってやってりゃ大丈夫だ」。さらに小さくなる。すみません。

丸太を35センチほどの薪のサイズに輪切りするのに丸一日。
チェーンソーがこれほど疲れるものとは思わなかった。
チェーンソー本体の重さや丸太を動かす労力に加えて、振動と騒音や、「ヘタしたら大けがする」という緊張感が疲労につながるのかな。今も体が痛い。歳だな…

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電動油圧の薪割り機は、大学の先輩からお借りしました。
楽チンだ!でもはてしない丸太の山。
薪割りはパカパカと軽快に割れるイメージだったけど、そんなに甘くはないですね。
節がある木はなかなか割れず、結局最後は手で裂かないといけない。
延長コードを引っぱってきた家のブレーカーが落ちてやる気を失ったり、雨が降ってきてずぶぬれになったり…心の中でブツブツ言いながら黙々と続ける。

最初は丁寧に細く割っていたけど、だんだん面倒になって巨大な薪になってくる(笑)
冬までに乾くのか心配になって森の座のK君に「こんなにでかくて大丈夫かな?」とメールすると、「基本的に1回以上割れば大丈夫です!針葉樹なら火持ちも良くなるからおすすめです」と心強いアドバイスが返ってきた。やっぱりプロに聞くのが一番だ!

徐々に進んで丸太の山より薪の山の方が多くなってくると、冬が待ち遠しくなってきた。森の恵みを利用させてもらうことに感謝しないと。

飲み屋街の空き地に突然丸太の山ができたからか、近所の方々が入れ代わり立ち代わり話しかけてくる。「何に使うだ?」「なんの木だい?」「懐かしい香りだねぇ。昔はみんな手で割ってたのよ」「トイレの芳香剤に使うからもらっていいかい?」「ケガするなよ」「あんた独り身かい?」「盗まれるなよ」…


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終了!!長かった…これで軽トラ4台分くらいかな。

薪づくりイベントで森から運んできて、輪切りにして、割って…で丸4日くらいかかった計算になる。かかったお金は燃料代等々を含めて1万円ほど。薪の状態で買えば破格の業者でも6万円ほどだったと思う。

自力でやれば時間と労力がかかる。でも木の香りに包まれて、無心で汗だくになれる時間はなかなかいいもんです。スポーツジムに通うよりよっぽどストレス発散になる。なによりチェーンソーの使い方や樹種ごとの特性などなど、薪の状態で買ってしまえばわからなかったことを知ることができた。「何でも自分でやってみよう」の日々で、確実に脳ミソのシワが増えていると思う。

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軒先にも置いてみた。うーん信州っぽくて満足だ(笑)

「薪は土用丑の日までは雨に当てろ」ということわざがあるそうで、当分は雨ざらしです。
雨にあてることで木の幹の水が通る管が開き、乾燥しやすくなるらしい。奥深いですね。

作業を終えると、お隣の居酒屋「舟」の女将さんがポカリスエットとプリンを持ってきてくれました。向かいの天壇のおかあちゃんも、丸ごとのパイナップルと飲み物を。ありがたいなぁ。

感謝感謝の日々です。
by yagitakuma | 2013-06-14 23:44 | 伊那まち はしば | Comments(0)

ついに2階が完成‼

旧橋場歯科のセルフビルド改装工事。
床を張り終え、ビス穴をパテで埋めて、床の端の隙間を埋める「巾木(はばき)」を取り付け、むき出しだったボコボコの柱にカバーをつけて、塗料を塗って…

先週末、ついに2階が完成しました‼
長かった…助けてくれた仲間に感謝感謝。

伊那に移住してから、かつて医院の従業員の休憩室だったとおぼしき薄暗い1階の和室に無理やり住んでましたが、念願の2階への引っ越しが終わりました。

天井のシブい骨組みの下で、前を流れる川の音を聞きながら…
ぜいたくな空間になりました。


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どうですか‼この雰囲気‼‼
ついつい自慢したくなってしまう。
今まで使ってきた家財道具もピタッとはまりました。
過去最高の家だ。風呂はないけど…

最初の姿を知っている仲間はみんな「おぉー‼」と。

最初は…

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こんな状態でした。
根性さえあれば、やればできる。
2階の改装にかかった費用は、床材+漆喰+塗料などもろもろを足してもおそらく20万円もかかっていないと思う。もっとも、手伝ってくれる仲間との飲み代にかなり使ってる気もしますが(笑)

伊那の中心部には、ほかにもいい建物がたくさん残っています。この旧橋場歯科が、新しいことを始める人にとって少しでも参考になればうれしいなぁ。

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仲間と祝いの宴会。川からの風が心地よく、酒がうまい‼
みんな「住んじゃえば?」と言う。住みたいのはやまやまだけど…

この建物は自分のためだけに買ったんじゃない。
全体が完成するまでの仮の宿だと自分に言い聞かせる。

まだ細かなところは完成してませんが、とりあえずオープンまではアルプスが見える川辺の暮らしを満喫します。貯金がなくなる前になんとか形にしないと…

今週からは1階の改装に着手です。
頑張ります!
by yagitakuma | 2013-05-29 20:20 | 伊那まち はしば | Comments(0)