アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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ひと息ついて

今日は伊那から車で30分ほど南の中川村へ。

店づくりで応援していただいていた半農半カフェの伊藤さん夫妻が営む「base camp COFFEE」 にお邪魔しました。
二つのアルプスを望む絶景ポイント・陣馬形山のふもとにあるアットホームなお店です。

詳しいメニューも店の写真もあえて載せませんが、この一文を見ればほっこりとした雰囲気が伝わるはず!
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久々にゆったりとした心でコーヒーをいただきました。

バタバタと過ぎていく日々。なかなかゆっくり話ができなかった彼女と、今後のこと、お互いのことをいろいろと話すことができました。

カフェっていいですね。
僕たちの店も早くコーヒーを出せるようにしたいな…と、しみじみと思いました。
by yagitakuma | 2013-10-31 12:47 | 日々のよもやま | Comments(0)

猫たちのその後

伊那谷も冬の足音が近づいてきています。

8月にお伝えした野良猫たちのその後。

世話をしていたおじさんが猫たちを置いて伊那を出てから3か月が過ぎました。
秋になっても8匹ほどが連日、僕が借りている近くの空き地でひなたぼっこをしていましたが、寒くなるにつれてその姿は次第に見かけなくなりました。食べ物と暖かい家を失い、居場所を求めてあてのない旅に出ていったのか…

信州の冬は厳しく、野良猫が春まで命を永らえるとは思えない。

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空き家になった小屋を目にするたびに、心が痛みます。
by yagitakuma | 2013-10-29 12:36 | 伊那まち はしば | Comments(0)

街の宝「菊の湯」。どうか知恵をかしてください。

先週10月9日、菊の湯で存続を願う有志の会の方々に同席させてもらい、年内での廃業を決断された経営者の唐沢寿子さん(78)と息子さんにお話をうかがうことができました。
話の内容に入る前に、まずは菊の湯の歴史から。

菊の湯は昭和10年、寿子さんの義理の父が、この場所にあった銭湯を買い取って営業を始めたそうです。 当初は銭湯だけでしたが、約60年前に隣の料亭を買い取り、宴会などの貸席業務を始めました。 今でもお風呂とセットで楽しめた当時の宴会を懐かしむ声をよく聞きます。
しかし家風呂の普及と原油の高騰などで全国的に銭湯が激減する流れは伊那市でも同じでした。かつてたくさんあった市内の銭湯も、今では菊の湯だけ。今回は時間がなくて詳しくは聞けませんでしたが、3年ほど前にも廃業を決意したものの、利用者らの要望で存続することになったと記憶しています。
一昨年1月に、2代目だった寿子さんのご主人が他界。今年1月には貸席業務を終了しました。寿子さんは「お父さんの時代から、自分たちの年金を持ち出してなんとか続けてきた」と話してくれました。施設もあっちを直せばこっちが悪くなり…の繰り返しで、「家風呂がない利用者さんが困るから」との使命感だけで続けてこられたことは容易に想像できます。

今回、じっくり中を見させていただきました。千と千尋の神隠しの世界。すごい、シブい!!撮りまくった写真の中から…

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まずは玄関から。

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下駄箱と番台。

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脱衣場と浴室。菊の湯のウリは「ラドン温泉」。ラドンの作用で体に負担をかけずにサウナのような効果がある、芯からあったまるお風呂です。

そして…
特徴はなんといっても、迷路のような館内のあちこちに宴会室が設けられていること。
それぞれの入り口がまたシブい!

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八番宴会室。

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最も大きな「一番」は、40人が入れる宴会場。

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トイレ。

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2階と3階を結ぶ踊場と廊下。

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2階廊下からは小さな中庭が。

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中庭の池。「菊の湯」の看板と石灯籠と金魚。

寿子さんは「この中庭はおじいちゃんの自慢だった」と目を細めておられました。

おもむきある館内。
寿子さんによると、義理の父で創業者の定次さんは、「普請が好きで、休みのたびにあっちこっちをいじって直してた」。お客さんに「いつもどこかが変わってるから、休み明けに行くのが楽しみ」とよく言われたとか。増築を重ねて次第に大きくなったことで、このような複雑で魅力的な建物になったんだな。

この日の会合には、地元の方5人と近くに事務所がある市議会議員の若林敏明さんがおられました。
廃業が明らかになって以降、「お風呂がなくなったら困る」との声が若林さんの元に寄せられたことが、今回の存続に向けた動きのきっかけになったそうです。

菊の湯の持ち主の寿子さんも息子さんも、お風呂がない利用者にとって大切な場だということは痛いほど理解しておられる。だからこそ無理に無理を重ねて続けてきた。でも、唐沢家で運営していくことはすでに限界を超えており、廃業の意思は固いとのことです。ただ建物は大切に残したいという思いをお持ちで、息子さんはできることなら銭湯を存続させたいと考えておられます。

若林議員たちは、公衆浴場の福祉の役割を重視し、存続の道を模索しています。三セクのような形で、1事業あたり約3000万円の厚労省の補助事業を使い、介護予防拠点施設として利用できないか―というのが現段階での構想です。
21日には存続を願うメンバーが市長と会うことになっており、市が動くことを要望するとのこと。

ただ、クリアすべき問題点はたくさんあります。
建物が唐沢さんたちの住居を兼ねており、宴会棟と住居スペースが複雑に入り組んでいます。寿子さんは長年暮らしたこの地を離れることはできない。住居部分を間仕切りすることができるのか、あちこち傷んでいる建物を直すことができるのか…。それに加えて寿子さんが、おじいさんが築き上げ、自分たちの生活の場にもなっているこの建物を、他人が入って運営することを望んでおられるのかどうか。地元の方からは「拙速に進めてしまえば寿子さんたちの負担になってしまう。そっとしてあげるべきだ」との声もありました。いずれにせよ、じっくりと話をさせてもらい、時間をかけることが必要です。

今のところ存続に向けた議論は菊の湯の周辺に住む方々だけで進んでおり、「銭湯難民」となってしまう利用者のためになんとかしなければならない、そこに介護や地域住民が集う場という要素を加えて再利用させてもらおう―という方向性です。

僕は、福祉的な観点だけでは、たとえ行政の支援が入って存続できたとしてもいずれ行き詰るのではないかと思います。もっと大きなビジョンがあってもよいのではないか。もちろん寿子さんたちが納得してもらえるようにしなければなりませんが…。


伊那市は南アルプスと中央アルプスに囲まれた絶好のロケーションにありながら、今のところ観光地としての知名度は低い。今後市が活性化するには、滞在型の観光地としての方向性を打ち出し、ここにしかない地域の魅力を磨いていくことが重要だと個人的には考えています。
地元の方はあまり気付いていませんが、伊那の飲み屋街や商店街はレトロな雰囲気でとても魅力的です。アルプスという財産と結び付けていけば、北アルプス登山の拠点の松本市や、モンブランのふもとのフランス・シャモニーのような登山基地としての活性化は十分可能だと思います。

菊の湯は、JR伊那市駅やバスターミナルから徒歩5分ほどの飲食店街のど真ん中という絶好の立地条件です。館内にいくつもある宴会室を、海外のゲストハウスのような簡易宿泊施設にするという道もあるでしょう。入ってすぐの部屋に登山用具のレンタルショップがあってもおもしろいかもしれない。安く泊まれる場所になれば、飲み屋街に行きたくても行けなかった車で来るしかない周辺の方々も気軽に飲みに来ることができるようになり、経済の活性化にもなる。ボイラーを薪などの地域の木質燃料のものにすることで、荒廃している森林整備につなげられないか。中高生のための自習室があってもいい。地域のお年寄りが集う場や介護の場としても…
街の将来像と結び付ければ、アイデアは無限にあるのではないでしょうか。

先ほども触れましたが、現在、存続に向けて動いているのはごく少数の地元の方々だけで、この人数では失礼ながら菊の湯の持つ可能性を活かせるとは思えない。街にとって、菊の湯が大きな財産だということに気付き、できるだけ多くの人がアイデアを出し合うことが重要だと思います。若い世代の発想が必要です。伊那市が進むべきビジョンを描きながら、存続へと動いてくれる方々を巻き込めるかどうかがカギになるのではないでしょうか。
今後どうしてゆけばいいか、僕も考え努力します。伊那が元気になってほしいと願う方の前向きな力を集める方法を、みなさんも考えて動いていただけませんか?
菊の湯は街の宝だと思います。どうかよろしくお願いします。
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by yagitakuma | 2013-10-13 12:57 | いいね!伊那市!! | Comments(0)

音楽と酒と川の音と。

「酒とかふぇ はしば」。昨日10月11日、正式オープンすることができました。

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2階で開かれたMooneyさんとKenny井上さんのライブ。75年間建物を支えてきたむき出しの梁の下、裸電球の明かりの中で、とてもいい雰囲気でした。川からのさわやかな風が吹き抜け、曲の間は水の音がBGMに。
1階にはライブ以外の一般の方も飲みに来てくれたので、てんてこまいで1曲も聞けなかったけど…

開店前、この建物(旧橋場歯科)の前の持ち主で、早くに亡くなった歯科医の橋場先生の奥さんがお祝いに駆けつけてくれました。
この建物が次の持ち主を探しているのをインターネットで発見したのが昨年末。義父が戦前に建てたこの歯科医院に深い愛着を持っておられた橋場さんは、このレトロで素敵な雰囲気な建物を街のために活かしたいと思った僕の考えに賛同してくれて、改装を始めて以降もずっと応援し続けてくれました。

「よく頑張ったね…亡くなった主人も喜んでると思うよ……」

「……。………。」

ダメだ。最近涙もろくなってきた。
いろんな感情が押し寄せてきて、言葉になりませんでした。


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ライブが終わったのが午後10時過ぎ。その後も2階では未明まで、Mooneyさんたちを囲んだ宴が続きました。

これからも、少しやんちゃな大人の遊び場になってほしい。

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by yagitakuma | 2013-10-12 10:54 | 伊那まち はしば | Comments(0)

聴く側から聴かれる側に

仲良くなった信濃毎日新聞の記者さんが、僕のことを取材に来てくれました。

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地方版で60行程度の予定だったそうですが、載ってみれば社会面で大きく!!
思いをきちんと伝えていただき、ありがとうございました。

「自動車のサークル活動」と表現してくれてるけど、ただの迷惑な峠の走り屋だったんですが…(ごめんなさい)
いろんな友人からツッコミがきた(笑)
包み隠さず話したんですが、まぁ新聞には書けないですよね。

伊那ケーブルテレビにいる大学の同級生も取材に来てくれて、同じ日のニュースで流してくれました。

お話しさせてもらった街への思い、ずっと忘れずにいよう。
by yagitakuma | 2013-10-11 10:56 | 自己紹介 | Comments(0)

オロオロヨチヨチ…

おはようございます。

「酒とかふぇ はしば」。2日にプレオープンすることができました。まだ名ばかりのオープンで、自分でも笑ってしまうくらいのヨチヨチ歩きですが。


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2日、3日は仲間に来てもらって「八木家で宅飲み」的な雰囲気でしたが、昨日は予期せぬ見ず知らずのお客さんが次々と…w( ̄Д ̄;)wいや~緊張しました。



お客さん「焼酎ちょうだいお湯割りで!」

八木「(おおっと…お湯割り用のコップ、用意してねー…)」←(呑んべえの八木、焼酎はロック派だった)

手伝ってくれてる彼女「ちゃんと伝票つけてる?」

八木「(むむむ…余裕がなくて細かいのはつけてねーよ!)」

お客さん「アツカンちょうだい!!」

八木「(どこであっためるんだ?小鍋小鍋…)」

お客さん「マスター、マスター!!」

八木「(んん?マスター!?あっオラのことか!!)」

お客さん「定休日はいつなの?」

八木「ここここれから決めます…」




思い返すと…もはやネタですね。いや、反省。
早くちゃんとできるようにならないと。

でも改装中に「進んだかい?」とちょくちょく覗きに来てくれていた方や、旧橋場歯科の元スタッフさんの親族の方等々、うれしい出会い再会もありました。

至らぬ点が多々多々ありましたが…
ありがとうございました(..)

いろんな方が集ってくれる場所になるように、頑張ります!!



11日のライブのミュージシャンお2人を、主催者が作ってくれたチラシを基にご紹介させていただきます(..)

―Mooneyさん― 
本名:橋詰宣明。1951年6月6日北海道旭川生まれ。 「アンクルムーニー」「THE CONX」「ムーニーゴーラウンド」「チェイン・ザ・スリー・ギャング」 「SHY&MOONEY」などバンドの他、陣内孝則やバンバンバザール他のプロデュース等を経て、 現在Jugband「Mad-Words」や横浜を拠点としたソロライブ、セッションなどで活動。 Old Jazz、R&R、R&B、Bluesを独自のアレンジや奏法でcoolに歌う姿は必聴。 ギター、バンジョー、ハープ、ウォッシュボード、スプーン、口笛etc。と何でもこなす。

―Kenny井上さん―
キャリア40年。70年代には「夕焼け楽団」のキープレイヤーとして活躍、80年代には夕焼け楽団改めSandii&Sansetzで国際的な成功を収める等、輝かしいキャリアを持ったミュージシャン。超絶的なテクニックをひけらかすギタリストではなく、豊かな表現力と個性的な奏法・音色は、本当の意味でのオリジナリティを感じさせる日本では数少ないプレイヤー。

「行ってみようかな」と思っていただける方はご連絡ください!僕も楽しみです!!
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by yagitakuma | 2013-10-05 11:16 | 伊那まち はしば | Comments(0)