アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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長かった…追い詰められた日々が終わりました。明日から心機一転新年度!!

いや~ようやく終わった。
この2ヶ月間、わけがわからなくなるくらい忙しかった。
なんだかすごく老けた気がする。
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アスタルプロジェクトで今年度使わせてもらった県の補助金の報告書類と、政治資金収支報告を出し終えて、各種手続きも済ませて、晴れ晴れと。
アルプスや春の光がすごく輝いて見える。

姉の事件への対応、3月議会、フリーペーパー作り、確定申告、そして年度末の書類作りなどなど…。一気にいろんなことが押し寄せてしまい、ここのところ市民の方々からの相談ごとや、提案していただいていたことにしかっりと対応する余裕がなく、申し訳ない思いでいっぱいでしたが、これで明日からはガンガン動けます!!

ひと山乗り越えるたびに、自分のキャパが広がる気がする。気がするだけ??段取りが悪いだけか。。

今週末は銀座NAGANOのイベントに出張。
来週からは、伊那市駅周辺活性化に向けたワクワクするプロジェクトを形にするために、コツコツとやっていこう。
苦労した伊那まちのフリーペーパーも、今日あたり完成品が届く予定です。
アスタルプロジェクトも、明日から新たな段階に進みます。

3月議会の振り返りも含めて、またご報告します。

とりあえず、旨い酒が飲みたいっす。
もじゃもじゃの髪も、なんとかしないと。

今日は暑いくらい。
伊那谷が輝く春が来ました。
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by yagitakuma | 2016-03-31 15:12 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(1)

「保育園落ちた日本死ね」の対極があった。「はらぺこ」卒園式に感じた、日本の都市と地方の問題の根本とは

卒業式シーズン。
先日来賓として呼んでいただいた伊那市東春近にあるNPO保育園「はらぺこ」の卒園式が、衝撃でした。
「保育園落ちた日本死ね」論争が盛り上がりましたが、その問題の根本がどこにあるのかに、気付かされました。

私たちは、今のこの日本は、大切なものを置き去りにしている。
この社会は、本来は子供たちの笑顔のためにあるべきなのではないか。

今後の自分の道しるべになるような、
そんな場になりました。

僕が言葉を尽くすより、
写真を見ていただければわかるはず。

卒園した子供たちは、8人。
一人ひとりの個性が輝いていた。

そして、こんなに素晴らしい土地で、僕たちは生きている。

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民家を改装した小さな園舎。

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卒園証書の文面は、なんと一人ひとり違い、心がこもった手書きです。
ある男の子の保育証書

「あなたは山の遊び舎はらぺこで
雨の日も風の日も雪の降る日も
そして晴れた日も
四年間元気に おもいきり遊びました
あなたはまるで野うさぎのように
駆けてきて
幼き者を苦境から救い出し
五月に吹く風のようにすがすがしい気持ちを
みんなに分け与えました
みんなあなたが大好きです
四年間
どうもありがとう」

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卒園のプレゼントは、なんとナイフ!!

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来賓あいさつも、子供たちの目線で。

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特技披露!①

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特技披露!②(笑)

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みんな着替えて、お散歩に出発!!
俺、スーツ…(泣)

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昭和の雰囲気!!

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驚くのは、これが特別な遠足ではなく、これが日常だということ。

子供はみな、こんな環境で育つべきだと強く思いました。コンクリートやアスファルトに囲まれ、ゲームばかりの生活が、子供たちにとっていいわけがない。大人になってからの生きる力に、大きな差が出るのではないか。

そんな環境をなぜ子供たちに与えてあげられないのか。
なぜ子供たちにとって良いとは言えない環境の都会に、人が集まるのか。

その最大の要因は、地方に仕事がないことです。地方ならではの仕事を生み出す自由な発想を持つ人材が不足しているからです。それは、横並びで決まり事ばかりの教育にも問題がある。

この「はらぺこ」は、「やっちゃダメ」がほとんどない。子供たちは自然から、たくさんのものを吸収している。これからの時代に必要な自由な感性、自由な発想は、このような環境から生まれるのではないでしょうか。

そして、行政の問題。
地方自治体は長く、自分たちで地域ならではの仕事、産業を生み出す努力をしてこなかった。
国からの公共事業に頼り、自然をコンクリートで固め、箱モノばかり作ってきた。

ようやく国が「地方創生」を叫んでソフト関連の補助事業を打ち出していますが、地方自治体で進めているのは、本当に効果があるのか疑問を感じざるを得ない事業が多い。

この3月議会の予算審議でも、それを痛感しました。

もう、発想を転換するしかない。
国は財源を地方に移し、地方が自由な発想で地域ならではの産業を生み出していくしかない。

財源を移してもらうためには、行政も議会も住民も、「国まかせ」「役所まかせ」の思考を変えていかなければならない。レベルアップしないと、無駄な事業のオンパレードになってしまう。

過去の価値観、発想の延長に、地方の未来はない。
それを、強く感じています。

「はらぺこ」の子供たちの笑顔に、国と地方の問題と、未来が、見えてきた気がします。

気合が入りました。
by yagitakuma | 2016-03-24 09:28 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(5)

初公判の日程決定。謝罪の打診。家族旅行の計画。八木家が犯罪被害者に⑪

姉が犠牲となった堺市西区のひき逃げ事件。
川崎愛被告の初公判の日程が、決まりました。

4月19日午前10時から、堺市役所横にある大阪地裁堺支部3階の302法廷にて。どなたでも傍聴できます。
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八木家の窓口となっている僕の元に届いた検察からの通知文書。

初公判は、被害者や遺族が初めて被告人を目にすることができる場です。
流れとしては、被疑事実と適用罪名が記された「起訴状」が朗読され、被告人がそれを認めるかどうかの「罪状認否」があります。川崎被告はこの場で「人をはねたとは思わなかった」と、否認すると思われます。

その後、被告人の身上経歴と、検察が証拠によって証明しようとする犯罪事実を読み上げる「冒頭陳述」が行われ、次回の公判期日を決めて終了、という流れです。
特に冒頭陳述は、被告人がどのような人間なのかを知ることができる機会です。
(取材の現場を離れて3年以上経っているので、多少間違ってるかも…)

今日は、過密スケジュールの合間をぬって大阪に来ています。
ブログを読んでくれた旧知の記者が、「話を聞かせてほしい」と言ってくれて。
本当にありがたい。記事になるかどうかはわからないけど、僕なりの弔い合戦。

少しでも、こんな目に遭う人が減ってほしい。
遺族の思いや断ち切られた命の重さを知り、被告が罪と向き合うきっかけになれば…

とは思っているものの、川崎被告、どう思っているのやら。

事件から1ヶ月以上たってようやく、川崎被告の弁護士から検察を通じ、「被告の両親が謝罪したいと言っている」旨の打診がありました。
八木家としては、「否認してるくせに謝罪もクソもあるか」。
罪と向き合っていないのであれば、形だけの謝罪なんか意味ない。

理解できないことだらけですが、被告を憎んでも姉が帰ってくるわけでもない。
悩みます。

動いても動いても、やるべきことが終わらない年度末。この2ヶ月、休みなくコマネズミのようになっていますが、今週を乗り越えればようやくひと段落する。

長姉から先日、メールが。
「伊世の御骨と一緒に、伊世が好きな海にみんなで行こう」という内容でした。

家族全員での旅行は、僕が小学校3年の夏休みが最後だったと思う。
それ以降は、きょうだいの誰かが受験の年だったりと、一度も家族旅行ができなかった。
「そろそろ一回くらいどっか行こうよ」と提案したかったけど、僕もまったく時間がなくなってしまって…。

生きてるうちに、実現させるべきだった。

みんなで見る海。
楽しみだけど、悲しい。
by yagitakuma | 2016-03-23 20:31 | 八木家が犯罪被害者に | Comments(1)

八木、思わず吠える。伊那市議会来年度予算審議にて

やってしまった…。声を荒げてしまった。

ご報告が遅くなりましたが、月曜日にあった伊那市議会経済建設委員会の来年度予算審議。
市の1年のお金の使い方を決める重要な場です。すべての項目を議員全員で検討することは難しいので、「教育」「商工業」「福祉」など、担当の委員会ごとに分かれて審議します。

僕が所属する経済建設委員会の担当分野は、農林業、商工業、建設、水道事業など。
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副市長以下、部課長がずらり。さすがに張りつめた雰囲気です

いろんな議論がありましたが、今回取り上げるのは水道部が上げてきた新規事業について。
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「水道水をもっと飲んでプロジェクト」。
「記念キャラクターを作成し、市役所の冷水器にイメージキャラクターとキャッチフレーズをプリントしてPRを行う。また、同様の冷水器の設置補助を行う」との内容。
予算額約60万円。

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つまり、この市役所にある冷水器の手作りのPOPをきちんとデザインし、加えて市内の事業所が冷水器を設置する際の費用を補助する、ということです。

伊那市の水道事業は、人口減少や節水意識の高まりで全体の使用量が減り、収支が年々厳しくなっています。来年度には水道料金が値上げされる見通しです。

そこで上がってきたのがこのプロジェクト。水道部の若手職員の方々が考えたそうです。
「なんとか水道の使用量を増やして、収支を改善したい」との思いからのチャレンジ精神は重要。でも…

人が飲む程度の使用量が増えたところで、収支の改善につながるの??

その疑問を、ぶつけました。たった60万円かもしれないけど、市民から預かった税金です。「どれくらいの効果を見込んでいるのか」「意味あるとは思えない」と繰り返し聞きましたが、担当部長の答弁は「使用量の減少を、手をこまねいて見ているわけには」と。

納得できず、「みなさんはどう考えますか??」と他の議員たちにも意見を求めましたが、「せっかく出してきた案だから、見守りましょう」みたいな意見が大勢を占めて…

この60万円を問題視するあまり、すべての予算を否決するわけにもいかず、そのまま採決へと流れてしまいました。でも、やっぱり看過できない。すべての審議の最後に、もう一度問いました。

「使用量を増やすという観点なら、効果があるとは思えない。水道部発の地域プロモーションとして、『伊那市は水が美味しくて素晴らしいところですよ』とPRするために、伊那市駅や南アルプスの登山口に冷水器を設置するならまだ理解できる。ここにいる市役所幹部のみなさん全員がこの事業に対して『これはいい事業だ!』と思っているとは思えない」

そう主張すると、副市長から「もうひとヒネリした方がいいと、私も思った。若い人たちで検討してもらう」との答弁を得られました。

たかが60万円かもしれないけど、大切な税金です。
議会は、出てきた予算案に対して、より良い使い方を提案することも重要なはずなんですが…
市役所内部だけでなく、議会も市民を代表して知恵を出し合うべきです。

日が変わって今日は3月議会最終日。提案された予算案や条例案が採決されます。
by yagitakuma | 2016-03-18 01:58 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(1)

お菓子屋さんと犬と家族とフリーペーパー

すごくいい風景だった。

「おとーさん、着いた!!」
「さあ、買うよー」
伊那市中心部の川沿いにたたずむシブいお菓子屋さん「たまや」。
犬2匹と親子連れが、お買い物。

店のお父さんも出てきて、犬を交えて世話ばなし。顔が見える商店街ならではの、幸せな家族の光景ですよね。思わずカメラを向けた。
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しっかしこの写真、我ながらベストショット!!

最近、伊那まちの冊子作りに追われています。
伊那商工会議所の勉強会をきっかけに生まれたプロジェクト。
伊那まちの価値、商店街の意味って何だろう。
時代の流れに押されまくってるけど、消えていいものなの??
そんなことを考えながら。

ボランティアライター八木、原稿の締め切りが迫って余裕なし。
昨日議会の所属委員会の来年度予算審議が終わり、今日は商店街のフリースペースでカンヅメで作成作業。

大変だけど、少しづつ形になってきた。
出来上がりが楽しみです。
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by yagitakuma | 2016-03-15 13:44 | 街のhappy news | Comments(0)

生き方を問い返す春先に。5年目の3月11日を迎えて

3月11日。
伊那市議会でも、議場の国旗と市旗に喪章が。
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午後2時46分、市内に追悼のサイレンが響き、全員で黙祷を捧げました。

今、明けて午前1時半。
5年前のこの時間、僕は新潟県内の高速道路をひた走っていました。
地震発生時、僕がいた大阪府警本部の記者クラブも大きく揺れました。津波の一報が入り、大きな事件を抱えていなかった僕が、大阪社会部から応援取材に派遣されることに。

続々と救援に向かう各地の消防車両と共に、真夜中の高速道路を北へ北へと走りました。未明には長野県北部地震の一報も入り、「日本はいったいどうなってしまうんだろう」と、押しつぶされそうな気持になったことを思い出す。

仙台、東松島、女川、石巻、南三陸。
車の中。がれきの下。息絶えた人たちに降る冷たい雪を防いであげることすらできない現実。体育館に次々と運ばれる泥だらけの毛布にくるまれたご遺体。すがりついて泣く家族とともに、ただただ茫然と涙を流すことしかできませんでした。

でも、まだ救いはあったのかもしれない。
ご遺体が見つからない方々のことを思うと…。

それから1カ月、3カ月、半年、1年と、節目ごとに現地に行かせてもらいました。
時間の経過とともに各地で人々が立ち上がり、前向きな報道が増えていきました。
「死んだ人のために、前を向かなきゃ」
この言葉を、何度聞いたことか。

半年の節目で、産経新聞として被災者の方々へのアンケート調査を実施したときのこと。
仙台市内の仮設住宅を回り、出会った壮年の男性のことが、今でも忘れられない。

カーテンを閉めた薄暗い部屋で、静かにテレビを見ておられたごま塩頭の大柄な男性。
体調や生活の不便さを聞き取り、そして身内の被災状況を。
男性は突然、その大きな手で顔を覆い、声を絞り出しました。
「一緒に逃げたのに、手を離しちまったんだ…」

奥さんでした。

あの男性は今、どうしておられるのだろう。
おそらく今でも振り返ることすらできない方々が、たくさんおられることだろうと思う。
どうか、いつか、心安らかになる日が来ることを、願うことくらいしか僕にはできない。

この世は生きる喜びにあふれているけれど、いつ運命がこの生を断ち切るかわからない。
一度しかない人生、いつ終わるかわからない人生を、意義ある時間にすること。
事件の犠牲となった姉の命日と僕の人生を動かした震災の日を迎えるこの春先は、ずっと毎年、自分の生き方を心に問い返す時間となりそうです。

今日は、はしばに来てくれた方々が、たくさん東北のお酒を飲んでくださいました。

僕も少しだけ。
東北と姉を思いながら。
by yagitakuma | 2016-03-12 01:44 | 記者時代 | Comments(2)

もうすぐ5年。飲もうぜ!!東北の酒!!

議会を終えて、店に戻って。

久々の雨ですねー。
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もうすぐ3月11日。ひっそりと「東北の酒まつり」、今週いっぱいやってます。
もう5年。まだ5年。
結局この一年も、被災地に行けなかった…
せめてこの時期くらいは、思いを形に。
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あれ?岩手の酒が入ってない!
スンマセン…第二弾で。
by yagitakuma | 2016-03-09 18:47 | 伊那まち はしば | Comments(0)

今日から3月議会一般質問。

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伊那市議会は今日から一般質問。僕は初日の今日、3番目となりました。10時半くらいからかな。

今回取り上げるテーマは、大きく4項目。
・伊那市駅周辺の大型空き店舗活用への支援を
・中心市街地に山岳観光の経済効果を誘導する策を
・観光客の満足度向上と消費額増加のために、市民お勧めの飲食店投票を
・中心市街地に中高生世代が集う場所を
です。

頑張ってきます。
by yagitakuma | 2016-03-09 09:19 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(0)

実行委員会も内容予測不可能(?)な伊那谷の未来を考える講演会&ワークショップ、本日午後開催です!!

直前の告知になってしまいましたが…
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本日午後1時半から、伊那谷の未来を考える講演会&ワークショップが開催されます。
おじいちゃん世代が企画し、そこに高校生や大学生が議論に加わるという斬新な構図。

ひょんなことから実行委員会メンバーに巻き込まれ、わずかながらお手伝いさせていただきましたが、どんな内容になるのか、僕たちもまったく予測できません(笑)

言いだしっぺは、御年90歳近い重鎮の病院長。
「せっかくリニアが来るというのに、若い衆が全然将来を考えとらん!!」という憂いからのスタートでした。
ちょうどその頃に、雑誌上で石破大臣と人口減少問題について対談していた産経新聞の論説委員に講演をお願いしたという次第。

リニア開通については賛否両論あるので、リニアにとらわれずに「伊那谷の将来像を考えよう!!」とのイメージです。
東京の大学生グループが参加してくれたりと、なかなか面白くなりそう。

午後1時半からで、イントロダクションとして高校生・大学生のグループが「今取り組んでいること」を発表。講演を挟んで、最後に若者からおじいちゃん世代までごちゃまぜにした地域の将来を考えるワークショップとなります。

場所は伊那市のJA上伊那本所3階。
時間がない方は、ワークショップだけでもご参加ください!!

先日投稿したアツい高校生たちの話。↓
http://yagitakuma.exblog.jp/25352904/「人口減問題を議論するなら、地方は高校生世代と向き合うべきではないか」
この日のための打ち合わせだったんです。

高校生がいる親御さん、子供さんに「行って来なさい」と背中を押してあげてください!!
by yagitakuma | 2016-03-05 01:35 | 地方創生の現場から | Comments(1)

「私闘」でなく「社会のために」。遺族聴取を終えて、世に問い続ける覚悟が。八木家が犯罪被害者に⑩

またまた事件の話で申し訳ありません。
僕の姉が犠牲となった堺市西区のひき逃げ事件。

今日は、警察と検察による被害者聴取を受けてきました。
久々に取り調べ室に入りました。(前回入ったのは取材ですよ)

被害者の人となりや処罰感情を伝え、ふさわしい量刑へとつなげる大切な機会です。
本来なら被害者本人への聴取となるところですが、死んでしまったため僕が遺族を代表して。

捜査も大詰め。事件の概要も聞いてきました。僕が独自で調べた要素を含めて、状況を記録しておきます。
川崎愛容疑者(37)の逮捕から20日となります。私情を極力排して、事実だけを並べます。

・衝突の際に姉の身体が乗り上げたとみられ、車はボンネットが大きく凹んでいる
・姉がボンネットに乗り上げて頭を強打したとみられ、フロントガラスが割れている
・川崎容疑者は「電柱のようなものにあたったが、人とは思わなかった」と否認したまま
・川崎容疑者は事件直前、知人と飲み屋にいた
・姉をはねて走り去った後、約8時間後に出頭している


川崎容疑者本人は、飲酒も否定しています。
捜査を尽くしても飲酒していたことを立証できていないことから判断すると、直前にいた店も「(川崎容疑者が)飲んでいたかどうかわからない」と証言しているとみられます。レシートや詳しい伝票がない店だったんでしょう。

どのような関係かは判然としませんが、一緒にいた知人も「(川崎容疑者は)飲んでいなかった」と証言していると思われます。

通常の刑事事件の裁判では、「遺族の処罰感情は極めて大きく」といった表現で、被害者側に立つ検察官が裁判官に訴える場面が出てきます。でも、僕は昨日、事件の詳しい状況を聞くまでは、自分でも意外なほど処罰感情は大きくありませんでした。

人は誰しも過ちを犯します。
交通死亡事故は、車を運転する身なら誰しもが加害者になる可能性もある。
人をはねたら、逃げたくなる気持ちもわかる。
「もしかしたら、本当に姉をはねたことに気付かなかったのかも…」という思いも、かすかにありました。


でも今日、激しく壊れた容疑者の車をこの目で見て、そんな思いは吹っ飛びました。

「これで気付かんわけないやろー!!!!」と。

これから始まる裁判の役割も、刑務所の役割も、「犯人が罪と向き合い、同じような悲劇を社会から少しでも減らすため」ということに尽きるはずです。

僕は、川崎容疑者本人が、自分が引き起こしたことによって、どれだけ遺族や友人や関係者が苦悩し、悲嘆にくれているか。1人の命が突然絶たれることの重大さ。それを受け止め、向き合って、僕たち遺族や友人や関係者と同じように苦しむ気持ちがあるのなら、たとえ執行猶予でもよかった。

しかし、先ほど並べた「事実」を見ると、川崎容疑者は、「自分が引き起こした事実を向き合っていない」としか思えない。向き合うことから逃げている。

僕たち遺族に対しても、何ら謝罪のアクションもない。完全に放置されています。

今後たとえ刑務所に入ったとしても、自分の中で「私はぶつかったのが人とは思わなかった」という理屈を繰り返し、いつかはそれが頭の中で事実となって、社会に出てくるでしょう。事実を向き合うことがなければ、同じことを繰り返す可能性があるんです。みなさん自身が、みなさんの大切な人が、再び同じような被害に遭う可能性だってゼロではない。

この「容疑者が事実と向き合っていない」という状況は、僕たち遺族にとっても、川崎容疑者本人にとっても、社会にとっても、何もいいことがない。
何ができるかわかりませんが、訴え続け、社会に問い続けるしかないと、覚悟が固まった次第です。

こんな暗い話をこの場で投稿するのは、すごく心苦しいです。
でも、この「逃げ得」の状況を放置するのは、絶対に社会のためにならないと思います。

と、怒りもありましたが、姉の職場・スポニチ編集局のみなさんに癒され、いろんな方に話を聞いてもらい…
元気になって、これからカプセルホテルで寝ます。

感謝感謝です。

追記。
この投稿を読んだ上の姉から、「家族友人周囲ちゃうねん、本人やねん!一番つらくて、犯人を罰したいのは!!自分の命を断ち切られたんやから!!!追記して!」とのメールが。
たしかにそうだ。
伊世、ごめん。
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by yagitakuma | 2016-03-04 02:19 | 八木家が犯罪被害者に | Comments(0)