アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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いろいろあった6月29日の日記

再び大阪に向かう高速バスの中にて。昨日はいろんなことがありすぎたので、箇条書きの日記です。

10:00
中央アルプスから中心市街地へと流れる小沢川の改修促進期成同盟会の総会。川沿いの地区の役員と地元選出の議員による組織で、小沢川の河川改修について定期的に行政に要望しています。
毎年要望を出しているものの実現していない点について、八木が発言。堤防上の歩道整備が途中で止まっていることについて、「何が障壁で、地元は何をすればいいのか、実現の可能性はあるのか、これまでの行政の取り組みは」と、経緯を整理しながら県の担当者に質問しました。土地の所有者との交渉など、難しい案件であることはわかっているので、無理なら無理で仕方ないし、取り組んでいるならその経過を地元住民に教えてほしい、との趣旨だったんですが…

(担当者)「毎年予算を出してはいます」
(八木)「土地所有者との話がまとまらなければ、予算は通らないですよね。交渉はしているんですか?」
(担当者)「・・・・・・」

事実上何も進んでいないことが判明。上司が「課題を整理してご報告します」と引き取りました。「毎年要望している以上は、可能なのか無理なのか、放置せずに教えてください」ともうひと押ししておきました。
話を整理して要・不要を検討しながら進めるには、住民だけでなく議員の力も必要だと感じる今日この頃です。

11:30
総会を終えて外に出ると、顔見知りの女性から「ちょっと相談が…」と声をかけられる。
「数年前の冬に、使っていなかった持家の水道が破裂し、水浸しで使えない状態になった。その1年前の冬に水道閉栓の手続きをしていたから、市の責任ではないか。でも市が対応してくれず、『裁判を起こしてもらうしかない』と言われた」との内容。担当部署に問い合わせてみます、と伝える。

13:30
市議会の議会だより(市報の中にあるやつです)編集委員会。ゲラを確認しながら、各常任委員会から出てきた原稿をチェックする。当然ですが文章を書くことに慣れていない議員もいるため、みんなで「あーだこーだ」と言ってるとなにしろ時間がかかる。文字だらけの構成で、「これは読みにくいなぁ」と思いながらも、これもすぐには変え難い。編集長的ポジションを作って、一括して手直ししてからの方がスムーズだけど…

15:00
マイカーの修理をお願いしに大学の先輩の車屋さんへ。待ち時間に午前中に受けた相談について担当部署に電話。

15:30
車の中でパンをかじりながら移動。アスタルのアウトドアフェスの協力を求めに、市内のアウトドアショップへ。そのまま市政について意見交換。市がおかしな方向に向かっている、と感じること多々。

16:50
午前中に受けた相談について、市の担当部署から回答の電話。「止水栓の管理は所有者個人の責任で、市の責任は問えない」とのこと。所有者本人は「閉栓手続き後に市がメーター交換の工事をした。その時に止水栓を閉め忘れたのでは」と主張しているが、市としては「業者は『ちゃんと閉めた』と言っている。市としてはタッチできない」との姿勢。法的には市の対応は間違っていないようだが…。所有者が業者を相手に訴訟するしかないのか。中立の立場が重要で、このような問題は対処が難しく、議員としていちばん悩ましい。でも、暮らしに身近な基礎自治体議員の頑張りどころでもある。

17:00
ひき逃げの犠牲となった姉の職場の方から、「交通事故被害者の会に連絡してみたら、飲酒事故の対応に詳しい方を紹介してくれた。『なんでもっと早く相談してくれなかったんですかっ』と言われた」との連絡。あわてて紹介してもらった番号に電話。21年前に娘さんを事故で失ったとのこと。会の顧問的な弁護士さんがいるらしく、「いつでも相談に乗ります」と心強い言葉をいただく。「被害者はいつも理不尽な扱いを受けている。遺族どうし、被害者どうしで情報交換しないと立ち向かえない」と。このような方々の地道な取り組みが、社会を変えてきたんだな…と。

17:30
中心市街地への移転を検討している事業者の方に話を聞きに行く。伊那市中心部では土地に関するさまざまな問題があって、難しい。駅前の廃墟再生のチャンスでもあり、なんとかしたい。土地所有者に直接話ができるかどうか、アプローチを試みてみる。困難だが、市の将来に大きく影響してくる問題。あきらめずにやってみよう。

19:00
アスタルプロジェクトミーティング。今年のアウトドアフェスの日程について、8月の最終土曜日にすることを決定。山と街をつなぐ新たなアイデアもあり、来週末から取り組んでみることに。プレスリリースは僕の役目。またご報告します。

23:00
店を早めに閉め、頭をほぐすために少しだけ赤提灯へ。
「焼きナス」を頼んだら、「丸干しイワシですね」と返ってきて、「全然違うやん!!」と突っ込んでようやく心がなごむ。午前1時に就寝。
by yagitakuma | 2016-06-30 08:27 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(0)

「議会がない時は何やってんの??」 公務だけでもいろいろあります。今日は特別委員会でした

タイトルは、よく聞かれることです。地方議会は通常、3の倍数月の定例議会が年4回。臨時議会も数回ありますが、それ以外の期間に議員が何をやっているのか、市民にとってはわかりづらいですよね。

大阪から戻り、今日は午後から伊那市議会の特別委員会がありました。
「伊那市地域創生対策特別委員会」。
5月に行われた議長選で、新議長が公約として設置を掲げた委員会です。
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委員会設置の指針によると、目的は「国を挙げての地域創生が叫ばれ伊那市でも市長諮問の審議会が答申を出しているが、議会として伊那市創生対策を打ち出したいと考えています」。平成29年秋には中間とりまとめをし、30年度予算に反映させる‐との想定です。

「地域創生」といっても、分野は限りなく広い。移住定住、雇用拡大、観光などによる交流人口拡大、子育て支援、市街地活性化…

さてどうするか…と思いながらの初会合だったんですが、発案者の議長と、副議長、委員の1人が欠席で、「これじゃ議論にならん」とほぼお流れに…
みなさん、参院選の応援で忙しいのかな?
完全無所属のありがたみを感じました(笑)

この特別委員会、あらためて仕切り直しをして議論が始まります。議会の中の数少ない現役世代で、外からの目線を持っている僕の役割は重要です。気合を入れて臨みます。
by yagitakuma | 2016-06-29 00:51 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(2)

結局、逃げ得だった。節目は、はるか遠い先に…八木家が犯罪被害者に⑳判決

後ろ髪をひかれながら、大阪を後にしました。
いろんな思いがありすぎて、なかなか報告が書けない。
高速道路のサービスエリア。雨の午前4時。明るくなってきた…。

姉が犠牲となったひき逃げ事件。
冷たい雨が降ったあの日から、4ヶ月半。

昨日の判決は何の区切りにもならず、遺族にとっての節目は、はるか遠い先にあるんだな…と思い知らされました。
これまでの経緯はこちらにまとめてあります→http://yagitakuma.exblog.jp/i17/

川崎愛被告への判決は、懲役2年8月。
先に、昨日の法廷で裁判官が読み上げた判決の内容を。

判決後、川崎被告は収監されていきました。黒いスーツ姿だけど、化粧をして髪をクルクル巻いてきていた川崎被告。判決を聞いてあきらかにホッとした表情を浮かべていました。この日も遺族や傍聴席ではなく、裁判官だけに一礼して法廷を出ていきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
主文
「被告人を懲役2年8月に処する」
判決理由の要旨
「本件事故は被告の前方不注視によるものだが、被害者は直線道路の進路前方左寄りに自転車で停車しており、視界をさえぎるものはなかったものであるから、深夜で良好な視認状況とはいえなかったことを考慮しても、通常の注意を払っていれば被害者に気づくことは十分可能であったのに、被告は衝突するまでまったく気付かなかったと述べており、前方不注視の程度ははなはだしく、過失は非常に大きい。被害者に落ち度は認められず、尊い命が奪われた結果は極めて重大だ。

その上、被告は人をはねたかもしれないと思いながらも事故後停車せず、深夜の冷たい路上に被害者を放置して、救護も通報もせず逃走しており、極めて無責任で悪質な犯行である。なお、被告が衝突を回避しようとした形跡はなく、被害者をはねたことを確定的に認識していたとまでは認められないが、時速49キロもの速度で衝突していることや、フロントガラスの破損状況などの状況からすれば、重大な結果となっている可能性を十分認識しうる状況であるから、確定的な認識がなくても強い非難は免れない。

以上の犯情に照らせば、本件は実刑相当の事案である。皆から愛された被害者を失った遺族の悲しみは深く、被害者の姉と弟は公判で悲痛な心情を述べ、厳しい被害感情を示している。被告は任意保険に加入しておらず、自賠責保険による補償を上回る十分な被害弁償がなされる見込みはない。

他方で被告は公判においては本件各犯行を認め、謝罪の言葉を述べるとともに、二度と車を運転しないと述べていること、被告の母が被告を監督する旨述べていることなどの事情も認められる。
そこで、本件の犯情に加え、これらの情状と同種事案の量刑傾向を考慮し、主文刑期の期間の実刑が相当と判断した

・・・・・・・・・・・・・・・・・

直前に居酒屋にいたこと、居酒屋店主が「酒を出した」と証言してくれていること、見通しの良い現場であるにもかかわらず姉に気付かなかったこと……。「飲酒運転だった可能性」は、判決では完全になかったこととなり、「飲んでなかったのならなぜ事故になった??」との数々の疑問は解消されないまま、終わってしまいました。

ここまでは予想していましたが、驚いたことは、判決後に僕たち遺族が検察に見放されたことでした。

僕はてっきり、「控訴するかどうか」との相談の場があるのかと思っていた。でも、担当の検事さんは「証拠がなく、我々の組織としては、これ以上はできません。申し訳ない」と…。

前回公判の後、多くの方々から川崎被告についての情報をいただきました。その内容は、驚愕でした。

「飲酒運転は日常茶飯事」
「足の障害も、飲酒の単独事故が原因」
「酒の事故で車がしょっちゅう代わっていた」
「『ガードレールが私を呼んでんねん』と面白おかしく言っていた」
「『中央分離帯に呼ばれてん』とヘラヘラしてた」…


ほかにも、ここには書けないような内容の話がたくさんありました。

それでも、司法制度は逃げた川崎被告の味方をした。
姉をはね、直後にアクセルを踏み込んで加速し、最後まで嘘をつき通した川崎被告の勝ちです。

判決公判が終わり、「法律の限界ですよね…」と口にした僕に、旧知の記者が言いました。

「その法律を変えてきたのは、いつも遺族だよな。誰かが、がんばって…」

たしかにそうだ。
「危険運転致死傷罪」
「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪」…

この十数年ほどの間に、飲酒運転や「逃げ得」に対する罰則が強化される刑法改正がありましたが、その背景には、悲惨な事故・事件の被害者遺族の悲痛な活動があったことを身に染みて実感しました。
警察庁の「平成26年版犯罪白書」によると、直近のひき逃げ事件の年間発生数は、9699件。僕たちのようなケースは、おそらく無数にあることでしょう。

姉の苦しみに報いるためにも、終わりにはできません。まだ道はある。あらゆる手段をとります。

共に怒り、共に泣いてくださった方々。毎回傍聴に来てくださった姉の友人や職場の方々。メールをくださった多くの方々。みなさんの支えがなければ、とっくにあきらめていたと思います。僕たちだけの孤独な法廷だったら、心が折れていたと思います。まだ終わりませんが、感謝してもしきれません。でも、それもみんなに愛された姉の人徳なんでしょう。

昨日、姉の前の会社の方々が、分厚いアルバムをくださいました。

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僕が知らなかった姉の素顔。
スポニチでも、社内報で追悼のページを作ってくださっているそうです。

よし。頑張ろう。
伊那に帰ります。
by yagitakuma | 2016-06-28 06:05 | 八木家が犯罪被害者に | Comments(1)

何の感慨もない、ただの通過点の判決の日。八木家が犯罪被害者に⑲

またまた大阪に来ました。
今日はひき逃げ事件の犠牲になった姉の裁判の判決の日です。

過去の経緯はこちらにまとめてあります→「八木家が犯罪被害者に」http://yagitakuma.exblog.jp/i17/

今日は「終わり」ではなく、八木家にとって次の段階に入る単なる「通過点」です。
川崎愛被告に対する検察の求刑は、懲役4年でした。
今日の判決に関しては、僕は何の興味もありません。

おそらく判決では、長くても懲役2年くらいではないかと思います。
それは、公判の上では川崎被告の「飲酒運転」の要素が完全に消えたからです。証拠が足りなかったから。

飲酒運転の可能性が極めて高いにもかかわらず、「飲酒運転の罪を起訴していないから」とバッサリ切り捨てた裁判官なので、執行猶予もありえると思っています。警察・検察が証拠を上げられなかったら、当事者が嘘をついたら、すべてがなかったことになる。飲酒ひき逃げに関しては、それがまさに「逃げ得」です。

これまでの公判は、記者時代に傍聴席から経験してきた裁判取材のままでした。
でも、自力で真実を求めていかないといけないかもしれないこれからの道は、僕の未知の領域に入っていきます。前回裁判の後ご連絡をくださった方々、本当にありがとうございます。お返事ができていない方、申し訳ありませn。

僕たち遺族を応援してくださっている方々、これからの僕たち遺族の闘いにどんな影響が出るかわからないので、寄せられた情報について詳細にお伝えできないことをご理解ください。いつか、すべてをお伝えします。今の段階でも、個別にご連絡をいただければお伝えします。

車社会のなかで、飲酒運転がいかに蔓延しているか。身にしみました。
「飲酒運転根絶!!」といくら叫んでも、おそらく意味はない。
車両のシステムを変えるしかないのではないか。
自分にできることは何なのか。そんな余裕があるのか…

判決の後、川崎被告はどんな表情をするのだろう。
今まで裁判官だけにしか頭を下げなかった川崎被告。
おそらく軽いであろう判決の後、あの女の表情を見て僕の脳ミソはどうなるのだろうか。

行ってきます。
by yagitakuma | 2016-06-27 08:29 | 八木家が犯罪被害者に | Comments(0)

今年もやっぱり朝マルシェ。有機野菜と朝酒と子供たちの笑顔と。

今日は今年の朝マルシェの第一回目でした。回を追うごとにパワーアップしていて、楽しくガヤガヤとした場になりました。昨年までと違う層の方々が来てくれた印象で、伊那まちで定着してきたのかな(それほどPRしてないのに、ってとこがすごい!!)。運営スタッフのみなさま、心豊かな場をありがとうございました!!

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人工的な音が何もなく、でもガヤガヤ。オシャレな若い女性やお母さんが多かったです。

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メーンテーマのピチピチの有機野菜も、ずらり。

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「はしば」の手巻きガレット。日本酒をたくさん持って行ったので、おつまみ系も人気でした!!

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「クラベ」渡邊シェフの実演コーナー。カッコイイっす。

会場をなごませたのが、子供たちの笑顔。
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多用途木製ブロック「KEES」コーナー。子供たち、夢中でした。

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木のナイフ作りコーナー。真剣。

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カンナ削り体験。これは面白いし勉強になりました!!「山フェス」でもやってくれないかなー

お客さんが、「やっぱり大人が楽しまないと。大人が楽しんでたら、子供は勝手に楽しむから」と。確かになぁ。木工職人さんも、お客さんも、運営スタッフも、子供たちも、出店者も、みんな笑顔でした。

10月まで、毎月最終日曜日の開催です。朝8時から11時まで。みなさまもぜひ!!

ふと思ったんですが、朝だけってのがなんだかもったいないなーと。「午後~夜の早い時間」の大人の“裏マルシェ”的なものができないかな??昼間では家の用事を済ませて、午後ゆっくりした時間から飲んで…みたいな。伊那って日曜日にやってる飲み屋が少ないから、楽しみにしてくれる人もいそうな気がします。みんなに相談してみよう。

いろんなことがあった一週間でしたが、心豊かに締めくくることができました。
明日からまた頑張ろう。
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by yagitakuma | 2016-06-26 23:39 | 伊那まち・中心市街地のこと | Comments(0)

人員削減の中でジオパーク事務局に派遣?事実上の東京事務所開設??初めて予算案全体に反対しました。

昨日、6月議会が終わりました。最終日は提出議案の採決があり、僕は初めて予算案全体に反対しました。こんな予算は絶対に通してはいけない、と思った。
その経緯をご報告します。

発端は最終日前日、23日の新聞記事でした。
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日本ジオパークネットワーク(JGN)に職員を派遣??財政健全化のための人員削減が続いているのに???

これは完全に市長の「暴走」だと感じました。市民にも、市職員にも理解を得られるものではない。あわてて関係各所にヒアリングしまくって、背景を調べました。

その前に、ジオパークって何??という方も多いかと思います。こちらのJGNのHPをご覧ください。http://www.geopark.jp/about/読んでも「なんのこっちゃ??」と感じる方、その感覚は正しいです。ジオパークは地域の大きな財産だけど、その運動に必要なのはすごく地道な活動なんです。自分たちが住む地域の大地の成り立ちから未来に思いをはせ、地域への愛と誇りをはぐくむ。そしてジオパークでつながる周辺地域と連携し、地域振興につなげていく…という意義なんです。

「地域の魅力を見直そう」という流れの中で、国内ではジオパークへの登録が増えています。その関係自治体で作るのが、「JGN」。冒頭の新聞記事は、東京にあるJGN事務局スタッフとして、伊那市が職員を長期出張させるというもので、事務所借り上げの負担金として6月補正予算に70万円が計上されていました。

なぜ問題なのか。最大の問題は、「伊那市は財政健全化のため職員の削減を続けており、そんな余裕はない」ということにつきます。そして、「市民が求めているのか??」という点。

繰り返しますが、ジオパークって何なの??という方は多いと思います。僕はジオパーク運動の意義を否定しているわけではありません。でも、市民が「ジオパークって素晴らしい!!」と思えるようになるには、ものすごく時間がかかると思います。限られたマンパワーの中で、東京のJGN事務局に人を派遣するよりも、地域でのコツコツとした啓蒙活動が重要であることは現場の人間なら誰でもわかるはず。

調べてみると、背景は、白鳥市長がJGNの副理事長に就任したことでした。副理事長になったことから、国内のジオパーク活動の先進地で、JGN理事長の新潟県糸魚川市長に「人員を派遣してくれ」と強く要請されたから、というのが理由のようです。担当部署も悩んだと思いますが、「両市長の強い意向があって断れない」との判断になったのでしょう。

市の人員削減の中、JGNの仕事をするだけでは批判を受ける。ならば「伊那市東京事務所」の機能を持たせよう→JGN事務所内で伊那市の業務を行うなら、家賃の何割かは負担せねば→6月補正に家賃分70万円を計上…という流れのようです。

「伊那市東京事務所」。東京事務所を設けてる市町村なんて、長野県には存在していない。東京まで近いし、そんなお金もない。昔と違って通信手段も進歩している。

その理由づけとして、「中央省庁の情報収集」「市長の東京出張のサポート」…
これ、必要ですか??

市長、東京が大好きなんです。頻繁に東京に出張しており、市役所内では市長の東京好きは周知の事実。もちろん成果も上がっているかと思いますが、弊害もある。市長は市長であると同時に、「伊那市観光株式会社」「上伊那森林組合」「みはらしファーム」など、数多くのトップも兼ねています。そのどれもが難しい舵取りを迫られていますが、市役所を含めてその現場との意思疎通は十分にできているのか、そもそも多様な市民の意見を十分に吸い上げることができているのか。数々のトップを抱えて忙しすぎる中で、東京出張との優先順位はどうなのか。

そして、僕が問題だと思った最大の理由は、伊那市のジオパークに関する取り組みの方針がいつのまにかすり替わっていることです。

以前、市長は議会で、「ジオパークの取り組みは、南アルプスの世界遺産登録へのステップだ」との趣旨の答弁をしました。その思いには僕も「なるほど」と思いましたが、しかし昨年、南アルプスの世界遺産登録は事実上困難となりました。それによって「世界遺産へのステップ」という戦略の見直しが必要となっているにもかかわらず、今後の戦略について議論することなく勝手に新たに人と予算を投じることは「暴走」と言うしかない。ジオパーク活動を今後も続けるのなら、必要なのは東京に職員を送り込むことではなく、地域住民にジオパークの魅力を知ってもらうための地道な活動のはず。

今回の件については、議会への説明は一切ありませんでした。むしろ「説明したくなかった」という雰囲気を感じる。

6月議会初日に、総務部長から補正予算の提案理由がありましたが、このジオパークがらみの70万円の事務所費については、「国や県との調整等に必要な借り上げ費用」としか触れませんでした。つまり、メーンの目的を言わなかったんです。22日の市議会総務委員会で「この事務所費は何?」と問われてようやく出てきた話です。

議会軽視、市民不在。

昨日の予算案採決で、僕は以上の問題提起をして反対しました。反対した議員は3人だけだったようです。

市民の皆さんは、どう感じるのでしょうか。
by yagitakuma | 2016-06-25 08:06 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(1)

今年も素敵な朝ごはん。今週日曜日から月イチです!!

いなまち朝マルシェが始まります!!

地域の農家が栽培した有機野菜が並び、その野菜たちを使った朝ごはんが食べられる素敵な広場。伊那谷の豊かさを楽しむ朝マルシェ、今年の第一回目がもうすぐです!!6月26日(日)午前8時~11時ごろ、伊那市中心商店街のセントラルパークにて。10月まで毎月最終日曜日に開催されます。
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「はしば」も参加します。全体のテーマは「素敵な朝ごはん」なんですが、ウチはアウトローに「朝酒」!!(笑)

今回は、手巻きガレットと日本酒、軽い肴をご用意してお待ちしてます!!木工ワークショップや、商店街の金物屋さんによる包丁研ぎコーナーもありますよ。

「いつかティファニーで朝食を」って漫画、ご存知でしょうか??アラサー女子たちが笑ったり悩んだり恋をしたりしながら、素敵な朝食で元気を取り戻して前を向く…ってストーリー。朝マルシェの雰囲気にぴったりだと思うんだけどなー。取材に来てくれないかな、と思ったり。
by yagitakuma | 2016-06-22 01:09 | 伊那まち はしば | Comments(0)

社協の取り組みとの対比から考える、伊那市政の市民感覚のなさ

最近、悩んでいます。伊那市政の市民感覚のなさが、目に余る気がする。このままでは住民の市政への信頼度は下がる一方ではないか。どうすればいいのか…

その理由を、今日の出来事から。

今日は伊那市社会福祉協議会(社協)の会議に出席してきました(途中まででしたが…)。
伊那市社協は現在、高齢者など買い物弱者対策に真剣に取り組もうとしています。この春から市民を交えて「買い物支援地域づくりネットワーク」を立ち上げ、対策の仕組みづくりの検討を進めています。
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現段階での構想では、商店などの事業所が連携し、買い物弱者が多い地域で「共同出張商店街」を定期的に開けないか-との方向性です。
この仕組みがうまくいくかどうかはまだわかりませんし、これがベストかどうかもわかりません。全国的に苦戦している事例が多いとのことで、実現したとしても、継続させるには住民の本気度が必要になりそうです。僕も全力で協力します。

伊那市社協の取り組みは、ものすごく市民のことを考えている。
買い物弱者が多い地域で丁寧にアンケートを取り、その結果をもとに、市民に協力を求めてワークショップを開いて、方向性を決めている。資金もマンパワーも限られている中で、本当に頭が下がります。

資金集めの手段についても、「ファンドレイジング」という手法を用いて、市民を巻き込んで自力で資金集めのシステムを構築しようとしています。
それについては、2月に社協が開いたセミナーの様子を記録してあります→「活動資金にお困りの民間団体は要注目!?寄付・募金で協賛店と活動団体がウィン・ウィンになれる仕組み」http://yagitakuma.exblog.jp/25289724/

ひるがえって、伊那市政。
市民の声を聞き、市民とともに施策を考えている社協の姿勢とは正反対で、「この施策、市民の誰が求めているの??」と思わざるを得ないようなものが多すぎる。困っている市民、頑張っている市民の声をすくい上げることをせず、派手な事業や、「先進的だろ!」とドヤ顔しているようなひとりよがりな事業が増えてきている。

資金についても自力で集めようとしている社協とは正反対で、合併特例債や地方創生がらみの国の補助金をジャブジャブ使って、市民不在の事業をどんどん進めている。

とにかく、税金の使い方が軽い。こうなってきた要因は、ものすごくはっきりしている。そろそろ市民も、気付かないといけない。このままでは、5年後、10年後にはとんでもなく苦しい時期を迎えてしまう。心ある職員からも、そんな声が届き始めています。
by yagitakuma | 2016-06-21 23:43 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(4)

予算350万円の事業審議。「ドローンで鹿が見えるの?」「それも含めて検討します」「えっ!?」

伊那市議会6月議会、今日は僕が所属する経済建設委員会の審議が行われました。商工観光、農林業、建設、上下水道などを所管する委員会です。

メーンは6月補正予算。ガンガン突っ込んできましたが、全体的に「お金の使い方に慎重さが欠けてるような…」と感じます。職員も頑張っているとは思いますが、市民が本当に求めていることからズレてるんですよね…。
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最も「なんじゃそりゃ!?」となったのは、「新産業技術活用事業」。
ITを活用したスマート農業や、ドローンを活用した有害鳥獣対策に予算が盛られました。各350万円。地方創生関連として、国も半分負担します。

ドローンによる有害鳥獣対策(主に鹿です)。
説明を求めると、鹿の行動ルートや生息地域、越冬場所などをドローンを使って空から調査し、「効果的にワナをかける場所がわかったりと、対策につながる」との内容。コンサルに委託して検討するようです。

そこで、八木が質問。
「夜行性で、森の中で暮らしている鹿が、昼間のドローンで追えるのですか?」
担当者、
「ドローンで見えるかどうか、それも含めて検討したい」

八木「えっ!?」
ほかの議員も「えっ!?!?」

それで350万円!?
そんなの、実現可能かどうか、鹿の生態を知っている腕のある猟師さんに聞けばすぐにわかるんじゃないか??

委員会後の休憩で、他の議員からも「八木君の言う通り、空から見えっこねぇに」「まあ、やりたいと言うなら止めないけど、しっかり結果を出してもらいましょう」との意見。

これは絶対無駄だ!と言える根拠がないので、とりあえず予算は通して様子見になりましたが、しっかり結果を出してほしいものです。

最近よくわかってきましたが、税金で事業をしている方々は、お金の感覚が僕たち民間事業者と違うようです。350万円って、稼ぐのにどれだけ大変か。

ほかにも「それでいいのか??」という項目がありましたが、長くなるのでまたあらためてご報告します。

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現在、昼休憩中。午後は委員会が担当する部署の事業の現地調査に回ります。夜は議員と委員会所管部署の幹部職員による懇親会。要は飲み会です。チェックする側とチェックされる側がしょっちゅう仲良く飲むって、馴れ合いの原因になるよなぁ…とは思うものの、まだ変えるだけの力もないし、参加しなかったら「なんで来ないんだ」と言われるし、ここは前向きに職員の方々と昼間の議論の続きを含めて意見交換してきます。

長い一日です。

今朝の地元紙・長野日報の1面に、先週土曜日のキャンドルナイトの記事が。
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あちゃー。ど真ん中に酒飲んでる八木が写ってるよ…

日々忙しいですが、時には楽しみながらやってます(^^)
by yagitakuma | 2016-06-20 13:19 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(1)

伊那まちがスイングした夜。キャンドルナイト、来年はぜひお越しください!!

昨晩伊那市中心商店街で開かれたキャンドルナイトイベント。ロウソクの灯りは静かだったけど、アツい夜になりました。
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アスタルシードルクラブメンバーから、クラベ、まめや、はしばの3店が出店。ガレットが好評で、シードルクラブのシェフたちによる冷菜プレートも早々と完売したそうです(写真撮れなかった…)。
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もうすぐリリースになるアスタルシードルも試飲してもらい、高い評価をいただいたようです(これも写真撮れなかった…)。

以下はシードルクラブ代表のクラベ・渡邊さんの総評。
「伊那谷のりんごでシードルを作って、伊那谷のそばと合わせてガレット作って・・・それをみんなで一緒に展開して・・・。東京から来ました、とおっしゃる一団から『伊那谷の食文化、飲食店レベルが高すぎる!』とこれまたレベルの高すぎるお褒めの言葉もいただきました」

うれしいです。イベント出店は大変だけど、参加してみるとやっぱり楽しく、自分たちも心豊かな時間を過ごせます。こんな機会を設けてくださった商店街の皆さま、運営スタッフの皆さま、ありがとうございました!!
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信大ジャズ研と、「間島佳代子トリオ&フレンズ」によるジャズの生演奏も素敵で、大人も子供も身体が勝手に動き出すような時間が流れました。圧巻は、通りを挟んでのジャズ対決と、フィナーレのジャズセッション!花火大会の最後の大スターマインのように、伊那まちが震えました。最高でした。

間島佳代子トリオ&フレンズの出演は、ローカルベンチャーミーティングの場がきっかけになったそうです。伊那まちの人と人とのつながりから、楽しく豊かな時間と空間が次々と生まれています。

こんな場所に住めて幸せだなーと、心から思いました。
「知らなったよー。来年はぜひ行ってみたい」との声もいただきました。
今から来年が楽しみです!

八木、飲みすぎました…。
by yagitakuma | 2016-06-19 18:54 | 伊那まち はしば | Comments(0)