アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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あけましておめでとうございます。@2014

三が日も終わってしまいましたが…

みなさま、あけましておめでとうございます。

怒涛の年末年始がようやく落ち着き、旧歯医者「はしば」の2階でしみじみと平成25年を振り返っています。(今ごろかよっ)

3月に産経新聞を退職し、旧橋場歯科の改装を始め、10月にオープンし、ドタバタのまま、お店も3か月が過ぎました。
これほど濃密な一年は初めてでした。これほど濃い出会いに恵まれた一年も初めてだったと思います。

新聞記者時代も一年で名刺が何百枚にもなるような出会いの数でしたが、出会いを消費している感は否めませんでした。

一度会ったきりで終わってしまう人、転勤とともに疎遠になってしまう人……

僕が「どこかに根を下ろして生きたい」と思ったのは、そんな出会いを消費するような暮らしに嫌気がさしてしまったことも一因です。

そして戻ってきた伊那。

魅力的な方々と、これからジイサンになるまでずっと暮らすこの地域のことを語り合うことができる幸せ。
この地域には、無限の可能性がある。
その思いはどんどん強くなっています。

僕は、伊那が好きだ。

移住して以降、いろんな方々とこの地域のあり方について「あーだこーだ」とお話をさせてもらいました。今年は伊那の皆さまとともに、それを形にしていけたら、と思います。

伊那の外で「あいつ、どうしてるかな」と思っていただいている方々、なかなか近況をご報告できずごめんなさい。当分は余裕がない日々が続くと思いますが、いつか必ずご挨拶に伺います。

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唯一休みにした大晦日もいろんな方々と飲んでしまい、ゆっくり一年を振り返る時間も、年賀状を書く余裕もないまま年を越してしまいました。
写真は今朝、寝袋で泊まり込んだ「はしば」の2階から拝むことができた南アルプスに昇る日の出です。

新年から長々と失礼しました(..)
みなさまにとってよい一年になりますように。

どうか末永くよろしくお願いします。
# by yagitakuma | 2014-01-04 12:11 | 始動 | Comments(0)

菊の湯。おちょこ持参で神田川

今日は彼女と「神田川」。29日で営業終了の菊の湯へ。

しかしシャンプーが1本しかない…。

仕方ないので僕の分はおちょこに入れて脱衣所へ。
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先客の視線が僕の手に集まる。

菊の湯の長い歴史の中で、おちょこにシャンプーを入れて来たのは自分だけではなかろーか。

★おちょこは僕の店で使ってるやつではありません★


風呂場は真っ昼間なのにお年寄りで大混雑。おじいさんの水炊き状態!
やっぱり憩いの場なんだな、と実感しました。

僕たち若い世代は「お年寄りの憩いの場」といってもピンとこないけど、いつか家庭を持ち、子供たちが都会に出ていき、妻に先立たれ…となったときに、憩いの場の大切さに気付くんだろうと思う。

菊の湯。いつか復活してほしい。

市民の需要だけでは存続できない。でも、南アルプスと中央アルプスを訪れる登山客が山の帰りに街の中心部に宿泊してくれたら、伊那まちの状況は劇的に変わると思う。
伊那には山好き人間の心に響くレトロな街並みと充実した飲み屋街がある。そうなれば「菊の湯、もう一度」という声も現実味を帯びるはず。
仙丈ケ岳の肩に位置する北沢峠を訪れる登山客だけでも、年間3万人に上るそうです。

街に前向きな人々が一致団結し、知恵を出し合い、街をにぎやかに。

僕も頑張ります。
# by yagitakuma | 2013-12-24 15:18 | いいね!伊那市!! | Comments(0)

できることは自分たちの手で。もうすぐ菊の湯が営業終了です

先週の木曜日、年末に廃業となる伊那市唯一の銭湯「菊の湯」の今後について話し合う周辺住民と行政との2回目の懇談会がありました。地元メディアのニュースでご存じの方が多いと思いますが、経過のご報告を。

持ち主さんの意向で廃業はやむを得ないとの結論。課題は自宅に風呂がなく、「お風呂難民」となってしまう方々をどうするか―でしたが、菊の湯から車で15分ほどの「みはらしの湯」を運営する市の第三セクター「伊那市観光」が、無料送迎バスを運行するということになりました。
バスは週3日、午後1時と3時の2便運行で、誰でも利用できるとのこと。市が「家に風呂がなくて困る」と申し出た利用者19人全員に聞き取りをし、全員が使えるようにこの便数と時間を決めたそうです。
市は周辺の入浴設備がある宿泊施設などに「もらい湯サービスをやってもらえないか」と相談したそうですが、応じられる施設がほとんどなく、バス運行を決めたそうです。
この件に関しては、行政の対応としてはとても親切なのではないかと思います。
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この日の懇談会では出席した市の幹部に対し、「住民の憩いの場の銭湯を作ってほしい」「送迎バスの便数は利用者の利便性を考えているのか」などとの意見が出ていましたが、少々無理筋なのではないかと思いました。

ものすごく印象的だった発言。利用者のおばあさんからでした。

市は菊の湯の廃業が明らかになって以降、菊の湯の玄関などに「廃業でお困りの方はご連絡を」と張り紙をして利用者の声を聞き取ろうとしていました。
このおばあさんは、「市役所には連絡しなかったけど、私も銭湯がなくなったら困るんです。私以外にも、市に伝えてないけど困ると思ってる人がいます」との趣旨のことをおっしゃっていました。その瞬間の市の幹部のなんともいえない表情。

2回の懇談会に出席して、「行政がなんでもやってくれて当然」という意識が強いんだなーと実感しました。そんな時代はとっくに終わっている。自分たちでできることは自分たちでやらないと、地域は前向きに動いていかない。

無料送迎バスは今のところ来年度いっぱいの運行予定で、利用状況をみて継続するかどうかを判断することになるでしょう。おそらく利用者が減っていき、打ち切られる可能性が高いように思います。僕は「今は市がなんでもやってくれる時代ではなく、バスの運行が打ち切られる可能性があることを考えて、今のうちにその先のことを地域で考えておくことが大切だと思う。車を持っている住民がボランティアでお年寄りを送迎するような仕組みを作れないだろうか。僕も喜んで協力しますので」と提案してみました。週に1日くらいならそれほど負担にもならないでしょうし、僕もたまには広い風呂でのんびりしたいですから。

できることは自分たちの手で。

もし送迎を頼まれたら、「市役所には連絡しなかったけど…」との意見を口にしていたおばあさんを車に乗っけてお風呂に行く道々、「おばあちゃん、役所がなんでもやってくれる時代は終わっちゃったんだに。」とお話ししてみたいな、と思った一日でした。


P.S。
菊の湯の素敵な建物が、伊那が将来的に滞在型観光地を目指す際に生きるはず―との思いは今でも強く持っています。現時点では、住居を兼ねている持ち主さんの「静かに住みたい」との意向がありますが、突然取り壊されるようなことだけはないように、今後も持ち主さんとかかわりを持ち続けたいと思っています。
# by yagitakuma | 2013-12-23 14:34 | いいね!伊那市!! | Comments(0)