アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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ジェイソンマン‐黙々と薪を割る日々

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森林整備に取り組むNPO「森の座」の薪づくりイベントで手に入れてきた丸太の山。
今週、一気に薪にしました。
アルプスに囲まれた伊那谷も、日中は真夏の陽気になってきました。
汗だくになりながら丸3日。黙々と、修行のように…

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遅ればせながら、チェーンソー用のガソリン容器や混合ガソリンを作るミキシングボトルなども購入。
2サイクルオイルとガソリンを混ぜた混合油、恥ずかしながら家で簡単に作る方法を知らなかった…。ネットで調べてミキシングボトルの存在を知り、さっそくホームセンターへ。やっぱりネットはすごい‼

いざ始めようとすると…
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糞害に悩まされているふてぶてしい近所の猫。
どかないと切っちゃうぞ!

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旧橋場歯科の2軒隣がたまたま知人所有の空き地で、駐車場として借してもらっています。そこでの作業。
でも飲み屋街のど真ん中で、店舗の上に住んでいる人もいる。
お隣さんに「1日だけチェーンソーを使わせてください」と了解をもらったけど、すさまじい音だ。

音が拡散するからなのか森の中では気にならなかったけど、市街地では使うもんじゃないなぁ。
申し訳なくて小さくなりながら切っていると、近所のおじさんが「気にせんくたっていいよ!小さくなってやってりゃ大丈夫だ」。さらに小さくなる。すみません。

丸太を35センチほどの薪のサイズに輪切りするのに丸一日。
チェーンソーがこれほど疲れるものとは思わなかった。
チェーンソー本体の重さや丸太を動かす労力に加えて、振動と騒音や、「ヘタしたら大けがする」という緊張感が疲労につながるのかな。今も体が痛い。歳だな…

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電動油圧の薪割り機は、大学の先輩からお借りしました。
楽チンだ!でもはてしない丸太の山。
薪割りはパカパカと軽快に割れるイメージだったけど、そんなに甘くはないですね。
節がある木はなかなか割れず、結局最後は手で裂かないといけない。
延長コードを引っぱってきた家のブレーカーが落ちてやる気を失ったり、雨が降ってきてずぶぬれになったり…心の中でブツブツ言いながら黙々と続ける。

最初は丁寧に細く割っていたけど、だんだん面倒になって巨大な薪になってくる(笑)
冬までに乾くのか心配になって森の座のK君に「こんなにでかくて大丈夫かな?」とメールすると、「基本的に1回以上割れば大丈夫です!針葉樹なら火持ちも良くなるからおすすめです」と心強いアドバイスが返ってきた。やっぱりプロに聞くのが一番だ!

徐々に進んで丸太の山より薪の山の方が多くなってくると、冬が待ち遠しくなってきた。森の恵みを利用させてもらうことに感謝しないと。

飲み屋街の空き地に突然丸太の山ができたからか、近所の方々が入れ代わり立ち代わり話しかけてくる。「何に使うだ?」「なんの木だい?」「懐かしい香りだねぇ。昔はみんな手で割ってたのよ」「トイレの芳香剤に使うからもらっていいかい?」「ケガするなよ」「あんた独り身かい?」「盗まれるなよ」…


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終了!!長かった…これで軽トラ4台分くらいかな。

薪づくりイベントで森から運んできて、輪切りにして、割って…で丸4日くらいかかった計算になる。かかったお金は燃料代等々を含めて1万円ほど。薪の状態で買えば破格の業者でも6万円ほどだったと思う。

自力でやれば時間と労力がかかる。でも木の香りに包まれて、無心で汗だくになれる時間はなかなかいいもんです。スポーツジムに通うよりよっぽどストレス発散になる。なによりチェーンソーの使い方や樹種ごとの特性などなど、薪の状態で買ってしまえばわからなかったことを知ることができた。「何でも自分でやってみよう」の日々で、確実に脳ミソのシワが増えていると思う。

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軒先にも置いてみた。うーん信州っぽくて満足だ(笑)

「薪は土用丑の日までは雨に当てろ」ということわざがあるそうで、当分は雨ざらしです。
雨にあてることで木の幹の水が通る管が開き、乾燥しやすくなるらしい。奥深いですね。

作業を終えると、お隣の居酒屋「舟」の女将さんがポカリスエットとプリンを持ってきてくれました。向かいの天壇のおかあちゃんも、丸ごとのパイナップルと飲み物を。ありがたいなぁ。

感謝感謝の日々です。
# by yagitakuma | 2013-06-14 23:44 | 伊那まち はしば | Comments(0)

森の地産地消

今日はずっと楽しみにしていたイベントに行ってきました。

改装を続けている旧橋場歯科には、カフェになるまでに薪ストーブを導入します!
厳しい冬を乗り越えるため、いまから薪の調達開始です。

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伊那市近くの森で始まった薪づくりイベント‼

主催者はNPO法人「森の座」。
伊那谷を中心に、未来へとつなぐ持続可能な森づくりに取り組んでおられます。

イベントは、森の座のメンバーが間伐を行った森で、薪ストーブユーザーが切り倒された木を軽トラなどに積んで持ち帰るというもの。今年の冬に使う薪は、夏までに原木から割った状態にして、乾燥させなければならない。冬支度はもう始まっているんです。

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標準的な一般家庭で一冬に必要な薪の量は、400束程度だそうです。
伊那では薪の状態で買えば1束だいたい400円が相場なので、一冬で16万円ということになる。
軽トラなら約6台分。
このイベントでは、どれだけ積んでも軽トラ1台分が初回3000円、2回目以降が2000円。一冬分が1万数千円で手に入る!原木から切って運んで割る手間があるけど…

僕も信大農学部時代は、森林科の実習で間伐や薪割りを経験しました。薪割りは楽しい!なのでズク出して自分で割ることにしたんです(お金もないし)。「ズク」とは「根性」とか「マメさ」とかいうニュアンスです。伊那弁です。

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会場は広大な森。2か月ほど前に切り倒された木がゴロゴロ転がっている。
軽トラを乗りつけて、原木のまま持ち帰ってもよし、貸してもらえる薪割り機で割ってから積んでもよし。

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僕のチェーンソーの歯を研いでくれる森の座の西村智幸さん。準備不足ですみません…
なにしろ十数年ぶり。エンジンのかけ方から歯の研ぎ方まで、丁寧に丁寧に教えてもらいました。

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いやー最初は手こずりました。
チェーンソーの歯が挟まって動かなくなったり、切っても重すぎて動かせなかったり…
コツをつかんで1時間奮闘。

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元大阪人らしく、スーパーのジャガイモ詰め放題のノリでどんどん積んだものの…
積み方が甘い。もっと積めるはずだけど体力の限界が…
妥協して終了。。

この日は天気もよく、小鳥の声が響く森の空気は格別でした。
会場には椅子とテーブルも用意されていて、薪の調達を目的とするだけでなく家族で弁当持参で訪れても楽しそうだ。


森の座は設立から8年。
西村さんはホームページで、「個々のエネルギーを森林へ少しでも傾けてもらえるような、「仲介者」として、森林を資源や文化として次世代へ引き継いでいく、「伝達者」として、森林と地域と人と共に、この伊那谷で営みを持っていきたいと思っています。そして今は止まっているように見える森林が、動き続けていけるような仕掛けに取り組み続けたい」と。

活動は間伐だけでなく、森の見学会や、炭焼きや木工体験会なども行っている。森と人との距離を縮めるための取り組みです。間伐材を木材として供給する取り組みも始まっています。山に囲まれた伊那谷での活動に、無限の可能性を感じます。

戦後植林された人工林はいま、間伐が行き届かない森が大半です。林業は金にならず、ヒョロヒョロになった木は木材として切り出されることなく放置されている。森林王国の長野県でも、素人が木材を買おうとすればはるばる海外から運ばれてきた外材になってしまう。僕も改装作業で張った床は、ツーバイ材を使わざるをえませんでした。金と時間をかければ間伐材を活用することもできたかもしれませんが…。もっと手軽に手に入るようになってほしいと切実に思う。

人が利用できる持続可能な森を育てるには百年単位の年月がかかる。でも日本はそれを途中で放棄してしまっている。少しでも多くの人が森に目を向けるように、森の座の取り組みを応援したいと心から思います。僕もせめて薪ストーブを通して、地元の森との接点を持ち続けたい。
# by yagitakuma | 2013-06-03 23:25 | いいね!伊那市!! | Comments(0)

ついに2階が完成‼

旧橋場歯科のセルフビルド改装工事。
床を張り終え、ビス穴をパテで埋めて、床の端の隙間を埋める「巾木(はばき)」を取り付け、むき出しだったボコボコの柱にカバーをつけて、塗料を塗って…

先週末、ついに2階が完成しました‼
長かった…助けてくれた仲間に感謝感謝。

伊那に移住してから、かつて医院の従業員の休憩室だったとおぼしき薄暗い1階の和室に無理やり住んでましたが、念願の2階への引っ越しが終わりました。

天井のシブい骨組みの下で、前を流れる川の音を聞きながら…
ぜいたくな空間になりました。


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どうですか‼この雰囲気‼‼
ついつい自慢したくなってしまう。
今まで使ってきた家財道具もピタッとはまりました。
過去最高の家だ。風呂はないけど…

最初の姿を知っている仲間はみんな「おぉー‼」と。

最初は…

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こんな状態でした。
根性さえあれば、やればできる。
2階の改装にかかった費用は、床材+漆喰+塗料などもろもろを足してもおそらく20万円もかかっていないと思う。もっとも、手伝ってくれる仲間との飲み代にかなり使ってる気もしますが(笑)

伊那の中心部には、ほかにもいい建物がたくさん残っています。この旧橋場歯科が、新しいことを始める人にとって少しでも参考になればうれしいなぁ。

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仲間と祝いの宴会。川からの風が心地よく、酒がうまい‼
みんな「住んじゃえば?」と言う。住みたいのはやまやまだけど…

この建物は自分のためだけに買ったんじゃない。
全体が完成するまでの仮の宿だと自分に言い聞かせる。

まだ細かなところは完成してませんが、とりあえずオープンまではアルプスが見える川辺の暮らしを満喫します。貯金がなくなる前になんとか形にしないと…

今週からは1階の改装に着手です。
頑張ります!
# by yagitakuma | 2013-05-29 20:20 | 伊那まち はしば | Comments(0)