アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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菊の湯。根気強く。

昨日、年末に廃業となる伊那市唯一の銭湯「菊の湯」の今後について話し合う周辺住民と行政との懇談会がありました。僕も関心を持つ一人として参加してきましたので、中身をご報告させていただきます。

出席者は市役所から商工振興部長をはじめ商工・福祉担当の課長ら。地元からは周辺自治会の代表など十数名でした。

「家風呂がない利用者がお風呂難民となってしまう」との問題については、市は「なんとかする」と断言しました。具体的な方法としては、
・周辺の旅館やホテルなど入浴施設がある民間施設に協力を求める
・協力が得られなかった場合は、数キロ離れた「みはらしの湯」などへの送迎を考える
とのことでした。
今のところ周辺の旅館やホテルのほとんどが「協力できない」との意向を示しているとのことで、送迎バスを運行することになる可能性が高そうです。

市によると、県内の市町村のうち銭湯があるのは12自治体で、過去に銭湯が廃業した自治体では行政が関与せずに利用者が個々に解決したようです。家風呂の普及が進み、全国的に銭湯が激減する中で、今回の市の動きは「かなり親切だな」と感じます。

ほかに「地域のコミュニティー維持や高齢者福祉の観点から銭湯が必要なのではないか」との問題提起もありましたが、全体的に司会以外は参加者からの発言はほとんどなく、市側の見解を聞くだけで議論にはなりませんでした。

僕は「菊の湯の建物が将来、伊那市が滞在型観光地として売り出す際の財産になる」との思いから、地元の方々の活動に関心を持ってきました。でも、建物については、住居としても使っておられる所有者の方が「そのまま静かに住み続けたい」との意向をお持ちで、誰かが借りて活用することは今のところ難しそうです。

僕が思い描いていた「ゲストハウスを中心とした施設として活用する」というプランは、建築基準法に基づく用途変更申請の際に宿泊施設に求められる「3階建て以上の建物は全体が耐火構造であること」など様々な条件があり、ほぼ断念せざるを得ない状況です…。

でも、建物を活用させてもらうことをあきらめたわけではありません。取り壊されることがない限り、時間をかけて、根気強くやっていこうと思います。

関心を持っていただいてありがとうございます(..)
引き続き、知恵を与えて下さい!どうぞよろしくお願いします。
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by yagitakuma | 2013-11-02 16:33 | いいね!伊那市!! | Comments(2)
Commented by さり at 2013-11-13 08:07 x
おひさしぶりです。
菊の湯、廃業されてしまうのですね;;;残念です。
小さいころはうちも貧しくて家にお風呂がなく、当時営業していた、大和湯、坂下温泉、菊の湯は日替わりで家族で通っていました。
家にお風呂ができていかなくなってしまいましたが、いつの間にか、菊の湯だけになっていて・・・
いろんな事情がおわりなんでしょうけれど、廃業されるのですね。
なくなって初めて気づくことが多すぎると思うこのごろです。

Commented by yagitakuma at 2013-11-16 13:38
菊の湯利用者だったんですね!そうなんですよー。廃業です。。残念ですが、せめて建物だけでも活用できないかと模索中です。なくなってからでは遅いですもんね。
伊那にはまだまだ風情ある建物はたくさんあります。今月に入って伊那市駅の裏あたりに、古くて大きな繭(まゆ)蔵を改装した骨董と花の店「草の音」がオープンしました。すごく素敵な建物で、よく残っていたなぁと嬉しく思いました。伊那に戻ってこられたら足を運んでみてください!
ここ数日、毎日夜には氷点下まで冷え込む日が続いています。さりさんもどうかご自愛ください(..)