市民の大半は、「こんな議会、いらねーよ」って言うだろうな。
今の正直な感想です。
議員になって約20日。覚悟はしていたけど、市民感覚と議会の現実とのズレを実感し、考え込む日々でした。
悩んでも反発しても何も始まらない。地域の未来のために、一歩一歩やってくしかないですね。
選挙が終わってまず始まったのは、議会の「会派」づくりのための動きでした。
当選が決まった直後から、会ったこともない議員さんから続々とメールや電話で「ウチの会派に入らないか」という誘いが来ました。
伊那市議会は会派制をとっています。会派とは、国会の政党のようなものです。
会派は議員2人以上で構成し、会派に属さないと「議会の進め方を決める議会運営委員会で発言権がない」「希望する委員会に入れない」等々、活動がやりづらくなる。
会派制の目的は、現状では「様々なことを会派の間で調整することで、議会運営を円滑に進める」―ということになるでしょう。
本来なら、議員同士が理念や目指す議会のあり方を話し合い、その上で誰と組むかを決めるべきでしょう。そんな動きは一切なく、新人議員の取り合いの末になんとなく会派が決まっていく。これでは活発な議会運営になるわけないですね。変えていかないと。
大きく分けると「新政クラブ(8人)」「政和会(4人)」「平成クラブ(4人)」「共産党(3人)」「公明党(2人)」の5つの会派で、僕は政和会に入ることにしました。
新政クラブは市長与党の色が強すぎ、平成クラブは70歳代の議員さんが多くて僕とは世代が違いすぎるためです。
政和会は保守系ではありますが、「是々非々」の伝統があります(「あった」というのが正しいか?)。市の議案に対する賛成・反対等々、会派で意見を縛る「会派拘束」もなく、地域の国会議員や県議との距離感も自由です。それなら縛られることはないな、と。
新たな会派を作ることができればよかったんですが、僕以外の若手が当選を果たせず、苦渋の選択でした。
そして昨日、今日と、議員になって初めての議会がありました。議長・副議長など議会内の体制を決めることが主目的の臨時議会です。
議長、副議長ともに本会議で21人の議員による選挙で選ばれますが、事前に会派間で調整済みの出来レース。何の緊張感もない。市民不在。これも変えていかないと、いつまでたっても市民の議会への関心は薄いままでしょう。
愕然とすることが多い当選後の20日間でしたが、1人の力では何も変えられない。
伊那の将来像を描くためには、多くの市民が関心を持ち、議論に参加することが大切です。
でも、議会に対する市民の視線はものすごく厳しい。何も期待されていない。そしてそれが市政へのあきらめと地域の将来への無関心につながっている。
その危機感をほかの議員の方々と共有し、改革するために努力していきます。
まずは仲間づくりから。
みなさんも、どうか関心を持ち続けてください。
ご意見・要望・聞きたいことがあれば、どんどん連絡をください!
八木携帯090-1829-2149
メールアドレスtakuma.yagi.ina@gmail.com