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アルプスをつなぐ街から~八木たくま日記

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Facebookで大激論!辺野古移設推進の陳情に関して、あらためて僕の思いを。

前回書いた伊那市議会で議論になった辺野古移設推進の陳情の件。
フェイスブック上でアツい議論となりました。
https://www.facebook.com/takuma.yagi.75(12月18日の投稿です)

「いち地方議会が口を出すべきではない」
「地方議会も声を上げなければ」…

どちらも、一理あると思います。
あらためて僕の考えを。

僕は常々、人の思いをくみ取ることができる、想像力のある人でありたいと思っています。

今回のコメント欄での議論の中で僕が最も共感した部分は、「地方議会が口を出すべきではない」と主張しておられた方が、対ソ連最前線の北海道で生まれ育った経験を語っておられた部分です。「いち地方自治体が国家の防衛方針に反旗を翻したら国家が成り立たない」と考えるのは、その実体験が大きかったのではないかと。確かに、本州で生まれ育った僕には持ち合わせていない感覚でした。

でも、僕が今回の辺野古移設推進の陳情に違和感を持ったのは、それが本当に沖縄の方々が求めていることなのか?と思ったからです。

自衛隊基地の誘致運動があった与那国島でも、その後はとても複雑な経過をたどっています。(ウィキペディアの「与那国島の防衛問題」を読んでみてください↓)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8E%E9%82%A3%E5%9B%BD%E5%B3%B6%E3%81%AE%E9%98%B2%E8%A1%9B%E5%95%8F%E9%A1%8C

このように、沖縄の方々は、「基地」「軍事」というキーワードに対してとても複雑な感情を持っておられるのではないか。自衛隊基地でさえこのような複雑さがある。かつて体験した悲惨な沖縄戦の相手国であるアメリカの基地に関しては、比較にならない複雑さがあるだろうと思うんです。

今回陳情を出してこられた辺野古移設推進派の名護市民の方々については、「国から補助金が入るから」との理由が大きいと想像できます。「国からの補助金がなくても、普天間の危険除去のためにウチで受け入れるよ」「国からの補助金がなくても、日本の防衛のために必要だからウチで受け入れるよ」と言っておられるなら、それは尊い考えだと思いますが。

僕は、悲惨な沖縄戦の相手国であるアメリカの基地に対する沖縄の方々の感情に、痛みに、想像力を働かせたいと思っています。

現実的に考えると、アメリカとの同盟関係に頼るほかないのかもしれない。
でも、アメリカに頼らない日本のあり方について議論すること、夢を描くことも、大切ではないでしょうか。100年先、200年先の日本のあり方について、もっと議論できればいいのですが。
それこそ国会の役割ですね。

「今回の議決が必要だったのか」との指摘ですが、僕は無意味ではないと感じています。結果的にこのような議論があって、それぞれが考える機会になったことだけでも貴重な機会だったのではないかと。「八木君の投稿、議論になってるねー」と言ってくれたFacebook友達も数人いました。
人間社会は考えが対立することだらけですが、他人事ではなく、皆が少しでも自分事として考えてみることが、よりよい社会につながると信じています。

僕は日本は日本らしく、自立した誇りある日本であってほしいと考えています。バリバリの保守だな、と思いました(笑)
by yagitakuma | 2015-12-23 05:42 | 八木たくまの伊那市議日記 | Comments(0)