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アルプスをつなぐ街から~八木たくま日記

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活動資金にお困りの民間団体は要注目!?寄付・募金で協賛店と活動団体がウィン・ウィンになれる仕組み

今日、伊那市社会福祉協議会のセミナーに参加してきました。テーマは「ファンドレイジング」。聞きなれない言葉かと思いますが(恥ずかしながら僕も初耳でした)、NPOなどの非営利組織が寄付などを活用して活動資金を集める行為を指すそうです。
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今回の社協主催のセミナーで学んだのは、社協の活動資金にもなっている赤い羽根共同募金の募金額減少を受けて、赤い羽根共同募金と企業のCSR(社会貢献活動)をつなげ、募金する企業にとって「儲かる社会貢献」となる取り組みです。

たとえば、加盟した仕出し弁当店が「弁当1個売れると10円を共同募金に寄付」とする→官庁などが会議の際に準備する弁当選びの際に、「どうせなら社会貢献している弁当店に」となる→弁当店の売上アップ・・・てな具合です。

コラボした企業・商店の自由意志による募金で、面倒くささが少ない。そして、競合他店との差別化が図れる。そして、「社会貢献してる店だから」と共感してくれたお客さんは、リピーターになってくれる可能性が高い。コンビニやガソリンスタンド等、「どこで買っても同じ」となりがちな業界なら、一定の効果が見込めそうです。

ネタとしてマスコミ受けも良いし、競合店が多ければ多いほど、一番最初に手を挙げた店や企業が注目され、ひとり勝ちになる。ふむふむ…

最初は寄付を集めて社会的課題の解決を目指す社協の立場からの目線で、「うまい仕組みやな~」と聞いてましたが、この仕組み、地域活性化などに取り組む民間団体の資金集めにも応用できるじゃないか!!

地域活性化に取り組む民間団体は、どこも活動資金の確保に苦労しています。
僕たちが取り組むアスタルプロジェクトでも、当初はメンバーの自腹で、今年度は長野県の「元気づくり支援金」を活用しましたが、継続して活動を続けていくには資金をどうする??という点は常に突きつけられています。だからこそ、収益事業に取り組む方向で準備を進めていますが、それも初期段階では相当の苦労が予想されます。

ふぅぅ…
とため息が出そうになることが多々ありましたが、今日教わった仕組みは、いろんな方に活動を知ってもらい、継続して支援してもらう形にできるのでは??クラウドファンディングと組み合わせれば、より幅広い世代の支援を受けることができて、地域に活動を知ってもらうことにもつながる。

伊那社協はこの仕組みを、「赤い羽根×商店・企業のコラボ」の形で来年度に導入する方向で検討するようです。アスタルを含めた民間団体も、「赤い羽根に○割、残りを自分たちの活動資金に」といった形でコラボすれば、双方ともメリットが高まるのではないでしょうか。

本気で研究してみよう。
このような仕組みを活用して、市民みんなが応援したくなる街づくり組織ができたらいいなー。
by yagitakuma | 2016-02-12 02:43 | 地方創生の現場から | Comments(0)