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アルプスをつなぐ街から~八木たくま日記

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初公判の日程決定。謝罪の打診。家族旅行の計画。八木家が犯罪被害者に⑪

姉が犠牲となった堺市西区のひき逃げ事件。
川崎愛被告の初公判の日程が、決まりました。

4月19日午前10時から、堺市役所横にある大阪地裁堺支部3階の302法廷にて。どなたでも傍聴できます。
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八木家の窓口となっている僕の元に届いた検察からの通知文書。

初公判は、被害者や遺族が初めて被告人を目にすることができる場です。
流れとしては、被疑事実と適用罪名が記された「起訴状」が朗読され、被告人がそれを認めるかどうかの「罪状認否」があります。川崎被告はこの場で「人をはねたとは思わなかった」と、否認すると思われます。

その後、被告人の身上経歴と、検察が証拠によって証明しようとする犯罪事実を読み上げる「冒頭陳述」が行われ、次回の公判期日を決めて終了、という流れです。
特に冒頭陳述は、被告人がどのような人間なのかを知ることができる機会です。
(取材の現場を離れて3年以上経っているので、多少間違ってるかも…)

今日は、過密スケジュールの合間をぬって大阪に来ています。
ブログを読んでくれた旧知の記者が、「話を聞かせてほしい」と言ってくれて。
本当にありがたい。記事になるかどうかはわからないけど、僕なりの弔い合戦。

少しでも、こんな目に遭う人が減ってほしい。
遺族の思いや断ち切られた命の重さを知り、被告が罪と向き合うきっかけになれば…

とは思っているものの、川崎被告、どう思っているのやら。

事件から1ヶ月以上たってようやく、川崎被告の弁護士から検察を通じ、「被告の両親が謝罪したいと言っている」旨の打診がありました。
八木家としては、「否認してるくせに謝罪もクソもあるか」。
罪と向き合っていないのであれば、形だけの謝罪なんか意味ない。

理解できないことだらけですが、被告を憎んでも姉が帰ってくるわけでもない。
悩みます。

動いても動いても、やるべきことが終わらない年度末。この2ヶ月、休みなくコマネズミのようになっていますが、今週を乗り越えればようやくひと段落する。

長姉から先日、メールが。
「伊世の御骨と一緒に、伊世が好きな海にみんなで行こう」という内容でした。

家族全員での旅行は、僕が小学校3年の夏休みが最後だったと思う。
それ以降は、きょうだいの誰かが受験の年だったりと、一度も家族旅行ができなかった。
「そろそろ一回くらいどっか行こうよ」と提案したかったけど、僕もまったく時間がなくなってしまって…。

生きてるうちに、実現させるべきだった。

みんなで見る海。
楽しみだけど、悲しい。
by yagitakuma | 2016-03-23 20:31 | 八木家が犯罪被害者に | Comments(1)
Commented at 2016-03-24 04:50 x
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