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アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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山小屋管理人の不自然な公募の真相は?12月議会一般質問報告②-1

12月議会、一般質問のもう一つのテーマは、山小屋管理人公募問題でした。

伊那市は、市が所有する南アルプス・中央アルプスの山小屋4施設の管理を、第3セクターの伊那市観光株式会社に委託しています。白鳥孝市長が社長を務める伊那市観光はこれまで、孫請けとして個人の管理人にそれぞれの山小屋の管理を委託してきましたが、今年1月に突然、4施設の管理人を公募にかけました。

公募の方針が各管理人に伝えられたのは、公募発表の数日前。公募によって職を失うかもしれない状況なのに、あまりにも非常識なやり方だと感じました。
(塩見小屋だけは約2か月前の昨年11月に公募方針を伝えたとしていますが、その経緯については次回詳しくご報告します)

「4施設のうち西駒山荘と塩見小屋が建て替えられたため、そのタイミングで広く有能な人材を募る」-という理由でしたが、これは行政の手法として問題があると感じ、議場でぶつけました。

山岳観光に関しては、山好きな市長が最も力を入れている分野であり、今回の公募も市長の強い意向であったことは明らかです。それに関して議場で取り上げることは、市長との全面対決になるかもしれない。とても悩みましたが、「おかしいことはおかしいと言えないようでは議員を続けている意味はない」と決断した次第です。

この問題は、9月議会でも取り上げています。
悩みに悩んでこの場で報告してきませんでしたが、まずはその9月議会でのやり取りを読んでいただければと思います。

権力は、抑制的に行使されるべきです。

次回、今回の件の裏側に見え隠れすることを、ご報告します。

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「山小屋管理人の公募は適切だったのか」

(八木)
  伊那市が山小屋の管理を委託している伊那市観光株式会社が、今年度の山小屋の管理人を公募にかけました。それについて、その経緯が適切だったのかということに関して疑問を感じています。理由についての説明も耳にしておりませんし、そもそも余りにも唐突だったなというふうに感じています。そもそも営利の部分もある山小屋の運営が、単年度で完結するものではないと、その単年度契約自体がどうなのかという声が、前期の経済建設委員会でも挙がっていました。その中での公募というのは、さまざまな問題をはらんでいると思いますけども、伊那市観光株式会社の社長でもある市長に、以下、見解をお聞きしたと思います。
 まず、公募に至った理由、これをお示しいただけますでしょうか。

(市長)
 2つの山小屋が新築されたわけであります。西駒山荘と塩見小屋、この機に山小屋において、登山者に喜ばれて、また集客に結びつく、安全登山の情報発信ができる、さまざまなことを、この管理人が負うわけであります。今シーズンの山小屋の利用は好調でありますが、新たな管理契約とともに、広く優秀な人材を募ったわけであります。特に、塩見小屋につきましては、経験豊富な方が入って、その効果が既にあらわれているというふうに見ております。

(八木)
  公募するということに当たって、その方針を各管理人に、いつ、どのように伝えたのか、そのあたりはいかがですか。

(商工観光部長)
 これは、株式会社の担当者のほうから聞いたことでございますが、平成28年1月に直接伝えているというふうに聞いております。基本的には面会できなかったものについては電話で連絡しておりますというふうに聞いております。

(八木)
 これは4施設の管理人とも同じタイミングということですか。
(商工観光部長)
はい、同様と聞いております。……塩見小屋は早目の連絡だったと思います。

(八木)
 早目というのは、どれくらい早目だったんですか。
(市長)
 塩見小屋につきましては、新たな管理人ということで、昨年の11月であります。そのころに今までの管理人には通知をし、その後、公募という方向で動いてまいりました。

(八木)
 新たな管理人ということでというのは、どういう意味でしょうか。
(市長)
 新しい小屋には新しい管理人、従来の管理人も候補の1人として含めて、そうした公募の仕方であります。

(八木)
 ほかの3施設の方には、1月に面会して伊那市観光の方が伝えたということでいいんですね。公募が発表になったのはいつでしたっけ。
(市長)
 1月だったと思います。特段、会社の経営でありますので、その小屋の支配人が、そのまま継続するかどうかは会社で決めることであります。

(八木)
1月に発表になって、1月に面会して伝える、要は、新たな小屋に新たな管理人が選ばれるかもしれないということは、今までやっていた方が職を失うかもしれないということですけども、1月に発表するのに1月に面会してというのは、それは一般の感覚としてちょっと異常じゃないかと思いますけど、そのあたりはいかがですか。

(市長)
 特段、管理の中で問題がなければ、かえる理由はないと思います。しかしながら、4つの小屋については、同時にこれから公募をかけるということで決定しましたので、そうした意味において、面会、あるいは伝達という中で、管理人の公募ということになりました。

(八木)
 これは来年度以降も公募にかけるんですか。
(市長)
 山小屋の管理人の契約については、1年ごとの契約であります。満了後には、改めて契約を行う必要がありまして、山小屋の経営、それから利用者の満足度、そうした面から、現在の管理人がふさわしいと考えられる場合には、同じ人との契約は十分あります。本人の都合によってかわりたいという場合もあろうかと思いますし、こうしたことについては1年ごとの中で確認しながらやっていくという考えであります。

(八木)
 今回、公募にかけたことに関しては、管理人からの意向でということではないはずで、次に管理人からのかわりたい、辞めたいという意向がなかったとしても、公募にかける可能性はあるということですか。
(市長)
 先ほど言ったように、山小屋管理人の管理契約は1年ごとであります。

(八木)
 1年なのはよくわかってますけども、この時期も小屋閉めに向かっていくシーズンに入っていますし、そのシーズンになって、来年の身分がはっきりしないということに関しては、逆の立場だったらどうか、非常に不安じゃないですか。

(市長)
 このことについては、管理人とは確認した上の話であります。
(八木)
 実際、確認した上でと言ってはいても、塩見小屋の前管理人とは裁判で争う、仮処分で争うという事態にはなっていました。確認したから、確認していれば、このような事態にならなかったのではないかというふうに感じます。そもそも、塩見小屋の方には11月、ほかの3施設の方には1月というタイムラグは一体何だったのか、ここはいかがですか。
(市長)
 何回も言ってますけど、契約というのは1年ごとで、これはお互い了解してることであります。

(八木)
 進んで了解しているのか、ほんとはもっと長い契約がいいのか、そこはもう一度、意向を聞いてください。そもそも普通にビジネスをやっていると、1年で終わりません。当然、来年のことを見通しながらプランを立てていきます。営業もします、お客さんを大事にします。そもそも山小屋の管理人、経験が蓄積していく特殊な職業ではないですか。利益を上げるだけではなくて、登山客の安全管理を担う必要がありますし、当然、市が建てている施設だから、さらに求められるでしょう。こういうのは単年度で何とかできる話ではない。また、接客業でもありますし、毎年、あるじが変わるような小屋にリピーターがつくのかと、市長が通っておられる居酒屋だったり、スナックだったり、店主やママがかわってしまったら、行きたいと思うのかというところも気になります。1年という契約は、やはり異常じゃないかと思いますが、いかがですか。
(市長)
 これは、八木議員の感覚であるかと思いますが、この1年ごとの契約について、それぞれの山小屋管理人からに不満は出ておりません。

(八木)
 これが普通の感覚であるのかどうなのか、考える必要があるかと思います。やはり、山小屋をプライドを持って経営しているとなると、より喜んでもらおう、業績を伸ばしていこうとなったら、当然、来年のビジョンを持ってやっていきます。そこで来年わからないよと言われて、誰がやる気が出るのか。社長としては、やはり現場のやる気を引き出すことも重要だと思いますし、伊那の山岳観光を進めていく中で、小屋の管理人というのは、ほんとに顔にもなっていく存在だと思います。1年でかわるかもしれないとなったら、業者もまちづくりをやってる我々も組みづらいです。シーズンの締めくくりに近づいている、今なお来年のことはわからないと言ってしまうあたりは、非常に問題があると思います。それぞれの管理人も家族があって、暮らしがある。お父ちゃん、来年わからないよと子供に言えますか、そんなこと。それを不安にさせるようなやり方というのは、やはり社長である市長の人格も問われかねないというふうに思います。いかがですか。
(市長)
 私は、山小屋の管理人の皆さんとは、常に連携しております。1年ごとの契約というのは、当初からの決まりでありますし、山小屋だけの収入が全てではない皆さんであります。それぞれ別の仕事を持っております。夏場、4月から10月半ばの3カ月間ですね、この間は山小屋で、そのほかは違うところで働いているという方は全員であります。そうした中で、山小屋に行ったり、また山小屋が終わったり、途中でも私と打ち合わせをしながら、経営についての話をしております。当然、1年ごとの契約でありますが、来年についてどうするのかという話も伝えておりますので、私の人格が問われるというような内容の指摘ではなくて、契約でやっているということを御理解いただきたいと。

(議長)
 以上をもちまして、八木択真議員の質問が終了といたします。

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by yagitakuma | 2016-12-15 00:40 | 白鳥市政の問題点 | Comments(0)