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アルプスをつなぐ街から~八木たくま日記

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次からは、こう問い返そう。「なぜ議員になったの?」という問いへの答えと、真の地方創生に必要なこと。

最近、「なぜ議員になったんですか?」と聞かれることが立て続けにありました。
多いときは、同じ人に数時間で3回も(酔っぱらったお客さんでしたが笑)。

こんなことを聞かれる機会が多いってことは、やっぱり政治家って“珍種”なんでしょうね。会う人に、「なんでその仕事をやろうと思ったの?」といちいち聞かないですもんね。

その「なぜ?」を、一度整理してみます。
いろんな思いがありましたが、あらためてまとめるとこうなるのかな。

新聞記者時代、様々な社会課題と向き合ってきました。数えきれない喜怒哀楽に触れ、あるべき社会の形について考え続けてきました。時には弱い立場の声を届け、時には権力を監視する。世の中は、素晴らしいけれど、時に理不尽です。

そんな自分が、愛する伊那への移住を決めたとき、政治や行政に対して無関心でいられるわけがありません。全国的に進む地方の衰退を目の当たりにし、一方で“名誉職”のような議員に占められた地方議会の多くが機能していない現状も、知っていました。

ならば、ずっと社会と向き合ってきた自分が、当事者として関わるしかない。自分がやらなければ、誰ができるのか。
そんな思いでした。

政治家との関わりもたくさんありましたが、政策の議論もできない議員を数多く見てきました。そのくせに偉そうで、そんな政治家が大嫌いでした。
そんな大嫌いだった立場に今、自分が立っている。人生って不思議なもんですね。

もう一点。
記者時代はそのほとんどが事件担当でしたが、事件がないときは、若い世代による街づくりの現場によく足を運んでいました。
それが、みんな楽しそうなんですよね。
「取材する立場」ではなく、「いつかは自分が街づくりに関わりたい」という思いが膨らんでいきました。
そこで思ったんです。「議員って、その近道じゃないか」と。
次からは、こう問い返そう。「なぜ議員になったの?」という問いへの答えと、真の地方創生に必要なこと。_c0283938_1333192.jpg

第二の人生の場所として、大学とフリーター時代の7年間を過ごした伊那に戻ることができたのは、本当によかった。伊那は、可能性にあふれています。誰に対しても、胸を張って「伊那はいいところだ!一緒に楽しいことをやろうぜ!」と言える。

東日本大震災を契機に地方への注目が高まり、その後「地方創生」が叫ばれるようになって、「都会至上主義」的な雰囲気は逆転しつつあると感じます。
一方で、国主導の地方創生に早くも限界が見え始めています。

いま、地方に必要なのは、地方ならではのビジネスを起こして稼ぎ、新たな仕事の場を増やすことです。これは、ビジネスに取り組んだことのない行政組織ではどうにもならない。真の地方創生は、「行政に頼らない民間によるビジネスの創出」が鍵になっています。

民間の立場としても、やるべきことは山ほどある。
時に苦しくもありますが、やりがいは大きい。

伊那には地域のことを考えながら、チャレンジする民間の方々がたくさんおられます。これからどんどんと伸びていくでしょう。

願うのは、議会にも民間感覚のある若い世代が増えてほしい。

次から、「なぜ議員になったの?」と聞かれたら、こう問い返すようにしてみます。

「あなたは、無関心でいられるのですか?人任せでいいのですか??」と。
by yagitakuma | 2017-01-09 13:01 | 自己紹介 | Comments(0)