アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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「市長が社長」の弊害噴出、羽広荘の大規模漏水問題。税金1100万円が消えた-12月議会一般質問報告②

12月議会の一般質問のご報告です。2つ目は、市内で宿泊や入浴施設を多数運営する伊那市の第3セクター、伊那市観光株式会社の宿泊施設「羽広荘」で発生した大規模漏水問題。批判ではなく、この問題から見えてくる現場の現状を冷静に分析しないといけない。

民間ではありえない対応の遅れ。しかも市民にも議会にも隠して税金で損害を穴埋めしていた。
市長が社長であることによる弊害は明らかで、現場の職員はどうしていいかわからない状態ではないかと感じます。

まずは、議場での答弁で明らかになった一連の経過から。

・平成27年8月、水道検針で漏水の疑いが発覚
・平成28年6月に漏水箇所を特定し修理を実施(←10カ月間放置)
・その後も別の場所から漏水が続き、修理を繰り返す
・施設の管理運営を同社に委託している市への相談は、28年12月。同社社長である市長への報告も同時期(←漏水発覚から1年4カ月)
・29年7月に漏水が完全に止まる
・その間の水道料金は、26年が416万円→27年が882万円→28年が1600万円
・発生した損害を穴埋めするために、同社から伊那市の予算に入るはずだった「施設使用料」約1600万円を約1100万円減額した

という流れです。
要は、結果として市民のために使われるはずだったお金約1100万円が消えてしまった。しかも市民にも議会にも報告がなくこっそりと、です。

建物が老朽化しており、対応が難しかったことは事実だと思います。
しかし、漏水の疑いが出てから最初の対応まで10カ月かかり、市への報告も1年4カ月後。
現場の対応の遅れは問題視されるべきですが、同時に市長が社長を兼務しているために責任者が現場にいないという問題が最も大きいのではないか。

しかも、「漏水で大赤字になってしまったから、施設使用料を減額してください」という交渉を、白鳥孝社長が白鳥孝市長にお願いしている。これではまともな判断ができるはずがない。

今回、議場でこの問題を取り上げた際、答弁のほとんどが商工観光部長からでしたが、本来、市の担当部長は、市の側に立って、同社に対する施設使用料の減額が適正かどうかを判断すべき立場であるはずです。でも、上司の市長が社長だから…

このような問題は、過去にも監査等で何度も指摘されているようですが、まったく進まない。3セクとはいえ、稼げる施設は稼いでもらわないと、いつまでたっても市民の税金が出ていくだけです。そして、きちんと方向性を示して結果を出す組織でないと、現場の各施設の職員もどうしていいかわからないはず。今の状態は誰も幸せにならない。

市長はこの問題に対しては常に、「市民への福利厚生の役割もあり、民間の視点だけでは判断できない」と繰り返していますが、市内では民間の宿泊施設や入浴施設の廃業や県外資本への売却が相次いでいます。民間は潰れて、民間からの税金で運営されている3セクだけが生き残る構図は明らかにおかしい。

一刻も早く、黒字を目指す施設(山小屋など)と、赤字でもよい市民の福利厚生施設(入浴施設など)とを分離し、「市長が社長で社長が市長」の状態を解消し、市から独立した組織にすべきです。白鳥市長が2期8年の間、なぜこの問題を放置してきたのかが、まったくわからないのですが…
by yagitakuma | 2017-12-21 01:53 | 白鳥市政の問題点 | Comments(1)
Commented by KTM at 2017-12-28 12:44 x
たかが水漏れの対処が遅れるっておかしいですね。
自分の財布じゃないからですね。