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アルプスをつなぐ街から~八木たくま日記

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地域の大人がやるべきこと。伊那中学校の授業に参加して

学校は限界を認識し、地域が真剣に学校を支える時代だと思う。

先週金曜日は、伊那中学校へ。生徒たちが起業家精神に触れる「アントレプレナー教育」の場に、約20人の地域の経営者とともに参加させていただきました。体育館で、生徒たちが個性豊かな地域の大人のブースを回り、話を聞く授業です。

生徒の夢や悩みを聞き、いろんなことがあった自分の人生を振り返り、自分が何を目指しているのかを話しました。

初回から呼んでいただき、もう4回目。正解の見えない複雑な時代で、子どもたちが自分の力で夢や目標を見つけるのがとても難しい時代だと感じます。皆、漠然とした将来への不安を抱えている。
「失敗しても、死にはしない」
「やりたいことをやろう」
「乗り越える力は、自分のことが好きじゃないと出てこない」
「自分のことが好きでいられるように、嫌なことから逃げずに少しだけでも頑張ろう」
声がかれるくらい、一生懸命話しました。

「夢や目標、お金を稼ぐことの目的が自分のためだと、カルロス・ゴーンみたいになる」
「夢や目標の先に、誰かの笑顔や社会のことを思えば、きっと人生は豊かになる」
とも。

誰もがある程度豊かになれた成長の時代が終わり、幸せに生きるにはチャレンジ精神がとても重要だと感じます。しかし、今の学校現場では子供たちにそれを伝えるのは限界があると思う。先生方は真面目な人生を送ってきた人がほとんどで、だからこそ、地域のチャレンジングな大人たちが子供たちと向き合うこのような場の意義がある。

伊那中学校は、地域を巻き込んだ先進的な挑戦を続けています。それは、武田育夫校長がある意味、学校の限界に気付いているからとも言える。その武田校長が今回、最後に我々に訴えかけた言葉に心打たれました。
「もっと学校の応援団になってほしい」と。

子どもたちが幸せな未来をつかむかどうかは、地域の未来にとってとても重要です。前向きで積極的な大人がどれだけ増えるかで、地域の力も大きく変わってくる。経営者なら、地域全体での人材育成の重要性は身に染みて理解できるはず。

そう考えると、我々地域の大人たちは、学校から呼ばれて出向くだけでなく、もっと主体的に学校を支援するべきだと気づきました。先生方をサポートし、社会には様々な生き方がある、この地域でも様々な生き方ができるということを、子どもたちに伝えてあげたい。

大人たちが立ち上がり、子どもの未来が中心の社会にしていきたい。
それが、この社会に少しでも幸せが増える道だと思うんです。
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こちらは、お隣のドッグトレーナーさんのブース。
ワンちゃん強し。僕んとこにはこんなに来てくれなかった(笑)

by yagitakuma | 2019-07-07 17:38 | 八木たくまの活動日記 | Comments(0)