アルプスをつなぐ街で~八木たくまの伊那日記

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カテゴリ:闘う議員日記( 16 )

工場用地は売れたが、市民の税金3億7900万円が消えた。しかも反省なく、今後も続けるとの方針…

12月議会、18日(月)は僕が所属する経済建設委員会が開かれました。
議論があったのは、企業誘致のため市が保有していた土地の売却に関する議案。
伊那市美篶の「上ノ原工業団地」で長く塩漬けとなっていた約2万9000㎡の土地が、工場用地として売却が決まりました。

この土地は、平成18年に市が購入し、当時購入と造成等にかかった金額は6億5900万円でした。10年を経て地価が下落し、今回の売却価格は約4億円。加えて、買ってくれた企業に補助金として土地代金の3割、計1億2000万円を工場操業後に交付するため、実質2億8000万円での売却となります。

市民の税金6億5900万円を投入し、2億8000万円で売却
その差額、3億7900万円が消えたことになる。

企業誘致は、白鳥孝市長が副市長時代から最重要施策として進めてきました。その最大の目的は、「雇用を確保して人口減少を食い止める」という点だったはずですが、工場は増えたけれど人口は市の推計を上回るペースで減少が続いています。これまでの企業誘致は本来の目的には結びつかなかったことは明らかです。

前回9月議会で指摘しましたが、人口減少の大きな要因は、大学進学で都会に出ていった若者が帰ってこないことです。企業誘致でいくら工場が増えても、これらの若者が希望する雇用の受け皿にはなりません。明らかにミスマッチが生じている。

10年間におよぶ企業誘致施策で、伊那市は用地取得や造成等で65億円の巨費を投じ、用地が売れて返ってきた総額は40億円です。その差額、25億円。

この25億円を、子育て支援に集中投資していれば、これほどまでに人口が減ることはなかったのではないか。
この25億円を起業・創業支援に投入し、地域ならではの産業を育てた方が、はるかに強い雇用の場を創ることができたのではないか。

現場で奮闘している企業誘致担当の職員の方々を想うと、疑問を呈することに心苦しさを感じます。でも、これまでの企業誘致施策の効果をしっかりと検証することなく、白鳥市長は今後も用地を買ってさらに推進する姿勢を示している。

企業誘致の効果をしっかりと検証することもなく、他の産業振興の方策を議論することもなく、さらに企業誘致を進めることには、まったく賛成できない。
この地域ならではの産業を育てることに重点を置くべきです。
by yagitakuma | 2017-12-18 23:46 | 闘う議員日記 | Comments(0)

要望だけでなく、無駄をチェックできる議会にならないと

伊那市議会12月定例会、金曜日に3日間の一般質問が終わりました。僕も最終日に出番を終えましたが、その内容については文字起こしが終わり次第ご報告します。

平成26年4月に議員となって以降、15回の定例議会を経験し、毎度他の議員の一般質問を聞いていて感じることがあります。
各議員から「〇〇をやってほしい」「〇〇が必要だ」という提案・要望が多々出されますが、どれも実現するためには予算も人手も必要。予算もマンパワーも限りがあり、あれもこれもはできません。しかし、「この事業はやめるべきだ」「この事業は無駄ではないか」という議論・提案はほとんどありません。

議会は市民からの要望を伝える場ではありますが、市政全般を俯瞰的に見て、無駄がないかをチェックすることも重要なのですが…。市長が進める施策に対して「これは無駄ではないか」と指摘することは、根拠もデータも必要で、とても大変なことです。でも、それができなければ議会の存在価値はありません。

徹夜に近い状態が続き、週末はありがたいことに店も忙しく、かなり消耗しました。
この後の各委員会の議論を含めて、また詳しくご報告します。
by yagitakuma | 2017-12-17 01:10 | 闘う議員日記 | Comments(0)

12月議会一般質問、八木の出番は15日(金)午前。また激論になるかも

12月議会一般質問、僕の出番は15日(金)の午前の3番目になりました。
午前10時半~11時くらいのスタートになるかと思います。
傍聴もできますし、ケーブルテレビでも中継があります。

ママの声に続く2点目に取り上げるのは、伊那市の第3セクター・伊那市観光株式会社が運営する宿泊施設「羽広荘」の漏水問題。

多額の損失が出たようで、その経緯について検証します。
また激論になるかもしれません。
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by yagitakuma | 2017-12-12 22:25 | 闘う議員日記 | Comments(0)

あきらめず、粘り強く。

伊那市の中心部には、伊那市駅周辺に広大な土地を所有する地主さんがいます。かなり昔に金融を営んでおられた家系だったということで、件の土地を所有することになったそうです。行政のインフラ整備には、土地の賃貸借や用地買収がつきもので、議会でもよく話題に上る方です。

昨日の土曜日に久々に会えることになり、映画の試写会に行く予定を変更してご自宅へ。目的は、行政として懸案となっている問題について、ご本人の意向を確認するためでした。

最近、アスタルプロジェクトの駅前廃墟再生に協力していただいている関係で、何度かお会いして意見交換をしてきました。今回は「道路整備等の計画が、土地所有者の意向で進まない」ということがあちこちで語られているため、ズバッと聞いてみることにしたわけですが、驚きました。
この件に関しては、誰もご本人に直接お願いをしていなかったようです。

経緯についてはかなり複雑なものがありますが、行政も政治家も、粘り強い交渉や、状況について情報を集めて作戦を立てることができていなかったことがうかがえます。
もったいないことです。

いろんな声があることは痛いほど承知はしていますが、私人の財産はどうしようと本人の自由であって、文句を言っても始まりません。なんとかしたいのであれば、状況を読み、情報を集めて作戦を立て、誰かが強い意志を持って事に当たるしかありません。

10回行ってダメなら、100回行く。
冷静に、客観的に、そして、あきらめず。
by yagitakuma | 2017-12-10 17:29 | 闘う議員日記 | Comments(0)

長い一日。

今日は、夕方から松本へ。
例の駅前ビルを内覧させてもらったお礼と報告に、一升瓶を下げて所有者のご自宅に行ってきた。夜の突然の訪問にもかかわらず、招き入れてくれてコタツを挟んで長話。本音も聞けたし、あらためて建物の歴史を知ることができた。

昭和35年に2000万円を投じた建物。「震度7に耐えられる、100年はもつ設計だ」と説明されていたとのこと。たしかに、内部はとてもしっかりしていた。

ビルの1階で昭和60年ごろまで喫茶店を経営しておられた所有者。店での出会いが縁となり、当時の国政の政治家とも昵懇の仲だったという。豪傑が多かった政界の裏話も聞けて、とても面白い。

しっかりと活用の計画を考えて、ご本人が納得できるような提案をしないといけない。あの建物に、熱い思いを持っている人がたくさんいることは、理解してもらえたと思う。

松本に向かう前、午後は地元選出の宮下一郎衆院議員の事務所で、秘書の皆さんに相談に乗っていただいた。アイデアももらえたし、具体的な計画ができれば使えそうな国の制度を探してくれるとのこと。心強い。

今日は早朝から12月議会一般質問の通告締切に向けた作業もあり、長い一日でした。今、伊那に到着。明日からは議会に集中できる。
またご報告します。

松本で出していただいたお茶は、茶柱が立っていた。

「今度は飲みましょうね」
「泊まっていっていいぞ」

新聞記者時代、同じように夜な夜な刑事さんや政界関係者の家に押しかけていたなぁ、と思い出す。
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by yagitakuma | 2017-12-06 23:26 | 闘う議員日記 | Comments(0)

白鳥孝市長、3期目出馬へ。2期8年の市政への市民、議会の評価はいかに

今週から12月議会が始まりました。
今日の正午が一般質問の通告〆切。今回最も注目を集めそうなのは来年4月の市長選への現職・白鳥孝市長の動向ですが、市長に近い会派の議員の来週の一般質問で、3期目の出馬表明をするようです。

白鳥市長は、ルビコン子会社の社員から、平成16年に収入役として市に入り、副市長を経て平成22年に市長となりました。2期8年、収入役時代から考えると約14年間、伊那市の中枢を担ったわけですが、市民の皆さんの評価を聞いてみたい。

私は議員になって3年半、是々非々の立場でチェックをし、言うべきことは議会の場で指摘をしてきました。党や特定団体に属さず、かつきちんと市長に対峙する議員が少ないためか、私の元には市長に対して厳しい見方をしている方々の声が多く届きます。特に市長に近い立場の方から、そのような見方が強いと感じています。意見が対立しなければ、人情味のある方ではあるのですが。

これから議会としても、白鳥市政2期8年の総括をしなければなりません。
皆さんのご意見も聞きながら、しっかりと議論をしていきたいと思います。
by yagitakuma | 2017-12-06 13:40 | 闘う議員日記 | Comments(0)

「金さえ入れば何でもあり」でよいのか?伊那市の「ふるさと納税返礼品にライザップ」-への見解

伊那市がふるさと納税の返礼品にフィットネスクラブのライザップのプログラムを加えたことが、反響を呼んでいます。
担当部署の「家電に代わる返礼品の柱を」との思いは理解できますが、はっきり言って「恥ずかしい」というのが現時点での私の感覚です。
これは、自治体としての品位の問題だと思う。

理由としては、「金さえ入れば何でもあり」になっている、ということに尽きます。
・返礼品ありきで、ふるさと納税の趣旨に反している
・ライザップと伊那市は何の関係もない
・納税者が伊那に来ることもなく、返礼品による地域への経済効果もない
・「健康都市」とのイメージを狙っているが、ライザップは富裕層の「美容」のイメージが強いのではないか
・伊那市が目指すべきイメージと、ライザップの企業イメージが合致するのか

等々、たくさんあります。

まずは今回の施策の概要を。

ライザップは、都市部を中心にジムを展開しており、トレーナーによるマンツーマンのトレーニングと、糖質制限の食事指導でダイエットする内容。費用は数十万と高額で、芸能人をCMに起用して大々的にPRしています。ちなみに、伊那市にはライザップのジムはなく、長野県内でも長野市内に1カ所だけだと聞いています。

伊那市は昨年度まで、ふるさと納税の返礼品にテレビ等の家電を並べたことで全国トップクラスの多額の寄付を得てきました。4月に総務省から指摘を受けて家電を返礼品からはずし、今年度のふるさと納税の額は前年同期比で7割減となっています。寄付の激減を受けて、担当部署が焦ったのか…

今回のライザップの返礼品は、寄付金額に応じて、全国各地の同社ジムでのダイエットプログラムへの参加やサプリメントなどを受け取ることができるものです。同時に返礼品とは別で、同社による伊那市民向け健康プログラムも実施する-との内容です。市民向けプログラムは、来年1~3月に計8回、60歳以上の市民が対象です。トレーナーが伊那に来て、参加者が適度な運動や食事管理について指導を受けるものです。

ここから問題点を解説します。

ふるさと納税は、地域ならではの産物や体験を返礼品とし、寄付で地域を応援しよう-という趣旨の制度です。地域の特産物やツアー等の体験が返礼品となることで、地域の魅力を知ってもらい、地域に経済効果を生むことが本旨です。
昨年度まで伊那市が返礼品の柱としていた家電も、伊那谷がコンデンサーや抵抗器などの製造業が多く、「地域で家電の部品を生産しているから」との理屈がありました。ところが今回のライザップは、伊那市とは何のつながりもなく、返礼品による経済効果もありません。

都会の富裕層向けに事業を展開する同社と、アルプスに囲まれた伊那市のイメージが合致するとも思えません。伊那市が売るべきものは、豊かな自然を生かした「体験」や「食」など、この地域ならではのものであるべきでしょう。

総務省にも見解を聞いたところ、
「体験型の返礼品は、地域に足を運んで体験するという要素が最低限あるものと思っていた。地域に足を運ばない体験型返礼品は、聞いたことがない。返礼品によって地域の良さがわかったり、地域に雇用が生まれるのが地方創生につながるのであって、返礼品ありきで寄付を集めるようになれば、制度全体への批判につながる」
との回答でした。
もっともな見解です。

私は、国の言うことをすべて聞く必要はないと考えていますが、伊那市は4月に総務省の通知を受けて家電を返礼品からはずした際、白鳥孝市長は「返礼品競争でひずみが大きくなっており、制度全体のことを考えて総務省の意図をくんだ」との内容の説明をしていました。今回の返礼品ありきの方向性は、以前の方針と明らかに矛盾しています。

市のふるさと納税担当の企画部長は「市民の健康増進とセットで、返礼品ありきではない」と強調していますが、今回の伊那市民向けの「健康プログラム」について、健康増進の担当部署は事前に伝えられていなかったようです。このような思い付きの施策が市民の持続的な健康につながるとは思えません。

加えて、このように批判も予想される施策について、市の幹部会である「庁議」にもかけられず、議会への説明もすっ飛ばして担当部署と市長の判断だけで進んでしまったことは、非常に危険です。

今回の件は、地方創生の専門家からも痛烈な批判が上がっています。
他の自治体からも、白い目で見られていることは確実です。
誰が何を言おうと必要な施策は進めるべきですが、私はこのような品位のない施策は強く反対です。
by yagitakuma | 2017-11-29 16:35 | 闘う議員日記 | Comments(1)

市民に身近なごみの問題。あと数年で分別不良ごみへの対応の負担が軽減されます。9月議会報告①

ようやく議事録ができたので、9月議会のご報告を。まずは八木の一般質問から。
今回は3つの問題を取り上げましたが、一つ目は市民生活に身近なごみの問題。

市内各地で、分別不良によってごみステーションから回収されないごみが多々あり、地区の役員が再分別する-という負担が続いています。飲食店街がある坂下区のごみステーションで大量の分別不良ごみが出て困っている、との話がきっかけでしたが、中心市街地ではどこでも抱えている問題だということがわかりました。そこで、対応を市に問いました。下記に議事録の要約を掲載しましたが、ポイントは以下の内容。

・市の対応は、「きちんと分別するよう啓発している」との答弁。しかし啓発してもいたちごっこが続いている。

・「税金を払っているんだから、ごみステーションは市で管理すべき」という声もあるが、答弁は「市内にはステーションが2200か所もあり、すべてを市で管理すると相当数の職員と費用がかかる」というもの。収集効率の良い都会とは事情が異なるため、一定の市民負担が必要だということは我々も理解すべきだと思います。

・分別不良は、可燃ごみへのプラごみの混入が多い。平成31年に新ごみ中間処理施設が稼働する予定で、プラごみも燃やせるようになる。ならば多少の分別不良は回収するように変えれば市民の負担軽減につながります。答弁としては、「ペットボトルやプラ容器についてはリサイクル推進の観点から分別方法を変えるつもりはないが、ハンガーなどのプラ製品は燃やせるようになるため、地区役員の負担は減る」というものでした。

ゴミ減量や循環型社会の推進のためには、きちんと分別することは言うまでもなく重要です。しかし不毛な再分別作業による地区役員の負担を考えると、多少の分別不良は回収する方向に変えるべきだと考えます。今回の質問によって、平成31年の新ごみ中間処理施設稼働で、市民の負担は多少なりとも軽減される見込みが示されました。

市民生活に直結する身近な問題の解決方法を探るのは、基礎自治体である市町村の議員のやりがいのある仕事です。皆さんも、困っていることがあれば教えていただければと思います。

以下は当日の議論の要約です。
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(八木)
ごみ収集について、市街地を中心に分別不良で回収されないごみが多々ある。地区の役員が再分別しているが、袋を開けて再分別するという過酷な作業だ。行政としてできることがあるのではないか。各地区とも人口減少、高齢化が進んでいて、これ以上の役員さんの負担が厳しいという現状もある。対応についてお聞きしたい。

(市長)
伊那市ではごみステーションの設置・管理は住民自治の観点から使用する地区、また住民の皆さんにお願いをしている。恒常的に分別不良のステーションがあるということ、地区役員さんが大変御苦労されているということは承知をしている。正しい分別をしてもらうため、全市に対してごみ収集カレンダーの分別方法の記載やごみ出しの説明会など様々な取り組みを行っている。

(八木)
啓発してもルールを守れないという方は、どれだけ行政として努力をしても一定数は存在し続ける。市民の中からは、税金を納めているのだから市が管理すべきじゃないのかという声もあるが、ごみステーションの管理を市が全部を担うとどうなるのか。

(市長)
現在伊那市内のステーションの数は2200カ所。市で管理をするとなれば、相当数の人数それから多額の費用がかかる。ごみ収集におけるステーション管理は住民自治の基本部分で、享受の観点からも市民による管理が望ましい。

(八木)
市が担うなら職員を増やすかお金をかけるかしかない、あるいはステーションを減らすしかない。市民もある程度の負担を共有する必要があることは、理解できる。ではどうすれば分別不良のごみに対する地区役員の負担を軽減できるのかを考えたい。
分別不良で回収されなかったごみの袋を見ると、可燃ごみにプラスチック容器やペットボトルが少し混ざっているものが多く見受けられる。平成31年に稼働予定の新ごみ中間処理施設ではプラごみの処理方法はどのように変わるのか。

(市民生活部長)
新ごみ中間処理施設では現在燃やせないごみに分別している容器包装以外の玩具やハンガーなどのプラスチック製品は燃やせるごみとして処理し、エネルギーとして回収していく。

(八木)
プラ製品が燃やせるようになる新施設稼働後は、多少の分別不良のごみは回収するように変えてはどうか。それによって地区役員の負担が減る。

(市民生活部長)
分別不良は燃やせるごみ袋へのプラスチック類の混入が多い。新施設稼働時には全てが燃やせるごみになる。地区の役員さん方の負担の軽減にもつながるのではないか。

(八木)
わかりました。
最後ですが、飲食店街がある坂下区の一部のごみステーションで、分別不良のごみが大量に出ている。役員が1時間以上かけて再分別をしている現状がある。地区で管理する限界を超えており、市として対応するべき時期に来ている。

(市民生活部長)
坂下区の状況は市としても状況を把握している。地区の皆さんと協力して飲食店へのビラ配布なども行ってきた。必要であれば飲食店組合の対象の説明会を開催するというようなことも検討したい。今後も地区の方々と協力し、対策を検討したい。

(八木)
今の説明では改善できるとは到底思えない。チラシ配布や説明を繰り返してもいたちごっこが続いている。もはや啓発ということでは解決できない段階に来ており、このステーションの位置をどうするか、なくしてしまうのか、いろいろな選択肢はあるが一度それらの選択肢をすべて示して、地区の皆さんと話をしてほしい。

(市民生活部長)
あらゆる角度からできる対応策を検討したい。
by yagitakuma | 2017-10-08 15:42 | 闘う議員日記 | Comments(0)

政治を自分事として考えることの大切さを、あらためて感じた1日でした。安曇野にて

安曇野市議選に挑む現職の増田望三郎さんが企画した「政治トークライブ」。
次期松本市長を目指す元NHK解説委員の臥雲義尚さんと、福岡県糸島市議会議員の藤井芳広さん(フジイモン)と共に出演してきました。
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地方議会は必要なのか。
地方議会の役割は?
なぜ機能しないのか。
投票すれば地域は良くなるのか。

喧々諤々、ものすごく熱く盛り上がりました。
かなり過激なことも…(笑)

それぞれ、1期目で任期は終わりに近い。地盤も看板もない若い世代の挑戦でしたが、意見が一致したのは「社会はすぐには変わらないけど、議会は重要だ」ということ。政治の現場を目指すことは誰もができるわけではないけど、誰かを応援することや議員に意見を伝えることは誰でもできる。そして、選挙に行かなければ、何も始まらない。

2時間を超えるディスカッションで、力をもらえたし問題点も整理できました。
司会の臥雲さんも、さすが元政治記者。ありがとうございました。

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終了後は、みんなで近くのショッピングモールへ。道行く方々に、投票を呼びかけました。
僕も3年半ぶりに、街頭でマイクを握りました。

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北アルプスに沈む夕陽を背に、「この美しい安曇野の未来をデザインしてくれるのは誰なのかを、真剣に見極めてほしい」と訴えました。

望さん、ありがとう!
そのやさしい眼差しと情熱を、次の4年にぶつけてください。
俺も頑張ります。
by yagitakuma | 2017-10-01 17:54 | 闘う議員日記 | Comments(0)

大型公共事業が止まらない理由。9月議会の議論から

議会の昼休憩に、郊外のこだわりパン屋さんへ。
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道すがら、いつもこの場所の景色に目を奪われる。中央アルプスと、一面に広がる豊かな田園。

近い将来、この付近に国道153号のバイパスを通す工事が始まる。

今回の9月議会の一般質問では、このバイパス計画について何人かの議員が取り上げていた。
「集落を分断しないようにすべきだ」等、各議員の地元地区からの声だった。
バイパス計画について賛成、反対の議論は皆無だ。数十年前に持ち上がった計画で、決定事項として粛々と進んでいる。すでに伊那市の北部では一部が開通し、南へと延ばす工事が行われている。

この近くの家で、声を聞いた。
60歳くらいのお母さんは、「早く作ってほしい」という。理由は、「このあたり、何もないから。道が通れば店もできるでしょ」。
車で5分も走れば、商業施設が立ち並ぶ市中心部に出れるのに。

この付近は農地と山林が多く、バイパスの用地になれば土地が売れる。農林業がお金にならない時代。この機会に土地を売ってしまいたい住民の意向も計画を後押ししているようだ。

この家の娘さんにも話を聞けた。僕と同じ世代。
この地で生まれ、一度は外に出て、帰ってきた。
「バイパスなんていらない」と正反対のことを言う。
「景色と農地が壊される。便利になったからといって若い人が増えるわけではない」、と。

経済が絶頂の時代に計画されたバイパス。当時は人口も増え続けていた。
今はどうか。これから人口は激減する。当然、車も減る。今ある国道153号の渋滞も、このバイパスが完成するころにはなくなっているかもしれない。そもそも、自動運転の普及で「渋滞」というもの自体がこの世から消えているかもしれない。バイパスが完成すれば、今の国道153号の交通量は激減し、沿線の商業施設は閉店が相次ぐだろう。空き店舗や廃墟も増える。

道路はもちろん、あれば便利だ。必要な道路は作るべきだ。
問題は費用対効果。このバイパスにかかる何十億円もの費用を子育て支援など次世代のために投入するほうが、人口維持にもつながり、地方の未来のためだと思う。

あるいは、観光施策に投資したほうが、地域にとって金になるだろう。観光道路として南アルプス山麓を走る国道152号を整備するほうが人を呼び込めるかもしれない。

でも、そんな議論は皆無。上記のお母さん世代が中心となっている地元地区組織は、「早く作れ」という。地元地区の票で当選している地元議員も、「早く作れ」という。
関係自治体もバイパス計画促進期成同盟を組織し、「早く作れ」という。

いちど走り始めた大型公共事業は、計画から実現までの長い時間の社会情勢の変化についていけない仕組みになっている。「本当に必要なのか」「金を他に使うべきではないのか」という議論は、よっぽどのことがなければ出てこない。

このバイパスは、伊那市の両隣の自治体ではすでにほとんど完成している。
だから反対はしないが、せめて4車線の計画を2車線で留めるべきだと思う。

皆さんはどう思いますか?
バイパスがどこを通るのかは、こちらの長野日報のウェブ記事に載っています↓
http://www.nagano-np.co.jp/articles/19702
by yagitakuma | 2017-09-16 18:33 | 闘う議員日記 | Comments(0)