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アルプスをつなぐ街から~八木たくま日記

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何ができるだろう

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被害が明らかになってきた。被災地に向かう海保機の悲劇も発生してしまった。
新たな年だが、「おめでとうございます」と口にする気になれない。
自分に何ができるだろう。

でも、被災地に思いを寄せながらも、日々の暮らしを続けていくことが大切なんだと思う。
ニュースを見て苦しくなる人は、テレビやスマホを切って、美味しいものを食べて暖かくして寝ることも大切だと思う。

災害だらけのこの国では、誰しもに可能性がある。
だからこそ、大切な人、大切な時間を、大切にして生きなければと思う。

# by yagitakuma | 2024-01-03 09:29 | 日々のよもやま | Comments(0)

なぜ、これほどまでに人口が減っていくのか。衝撃のデータを直視して思うこと

帰省シーズンに入り、はしばグループ各店は怒涛の繁忙期に。
スーツケースを手にした若者たちも多く、東京から帰ってきたばかりの子たちがほとんどでした。おかえりなさい!!

街がにぎやかになって嬉しい半面、複雑な思いも年々、強くなってきています。
若者の東京一極集中が加速していることを痛感するからです。

・・・・・・・・・・・・・・

先日、人口減少対策についての行政主催の勉強会があり、参加してきました。
各方面で人口関連施策のアドバイザーを務める天野馨南子さんの講演は、かなり強烈でした。要約すると…

・上伊那8市町村で過去約10年間の人口は約1,700人の減少。そのうち1,635人が20~24歳の女性

・人口減対策が、ここまで顕著な主要因にアプローチしていなければ、住民としては何のために税金を納めているかわからない、という状態

・子育て世代の移住は増えているが、(↑のような)大きな排水溝の栓をしないまま、お金がかかる子育て世代だけを集めている、はっきり言って悪手

・20代前半女性が同年代男性の2倍も減少しており、この地域の20代男性は「婚難(結婚が困難)」傾向にある

・地域を出て行った女性に理由を聞かないと意味がない、残っている人は元々この地域と親和性が高かっただけ
etc……。

つまり、若い女性に選ばれていないことが、この地域の人口減少の最大の要因であり、そこにアプローチしない施策は無意味どころか税金の無駄だ―という話でした。ぐうの音も出ない指摘だと感じました。

講演では、伊那市在住の女性高校生や長野県出身で首都圏在住の大学生や若手社会人へのアンケート結果の紹介があり、「この世代はキャリア形成を最も重視しており、この地域に魅力的な仕事があるかどうか、この地域で子育てとキャリア形成の両立ができるかどうか、がすべてである」ということがわかりました。

たとえば、伊那市が人口減少対策として巨費を投じて取り組んできた企業誘致によって、多くの工場が伊那に進出しました。しかし、工場労働の職がいくら増えても、東京志向の若い女性には響かない。重要なのは、本社機能がこの地域にあるかどうかが重要となる。

印象論だけで人口減少対策を進めることがいかに無意味かを、政治家も行政職員も住民も、しっかりと理解する必要があるということでしょう。
そして、魅力的な仕事、魅力的な会社を作ることは、この地に根を張る経営者が頑張るしかない。

講演の後には地域の数少ない上場企業であるKOAの人事教育のゼネラルマネージャー・南部高幸さんから同社の女性活躍推進の取り組みについての説明がありました。地域のそれぞれの会社が、同社のようにバックオフィス部門を充実させ、都会の企業に負けない魅力ある職場づくりを目指す必要がある、ということも痛感しました。

若者が減っていくことの弊害は、すでに様々なところに出てきています。
行政は感覚に頼った人口増施策をやめて、真に必要な場所に人とお金を集中すべきで、我々民間は魅力的な仕事と会社を増やすために、全力を尽くさなければ。

帰省の若者で賑わう年末年始の伊那まちの光景が、一年中伊那の日常の光景となるように、自分のやるべきことをもう一度整理するお正月にしようと思います。

皆さま、よいお年をお迎えください。
来る新年が、この世界に少しでも幸多き年となりますように。
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# by yagitakuma | 2023-12-31 10:53 | 日々のよもやま | Comments(0)

伊那まちでチャレンジするために

できる店、消える店、そして…
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この1ヶ月ほどの間に、伊那まちで新しい店が数軒誕生しました。どれも素敵な店で(追ってレポします)、加えて今後もまだ新しい店の計画があるそうで、とても楽しみです。

でもこの1~2年の間に、通り町の中心部は空き店舗が一気に増えてしまいました。
お客の立場としても、同じ街で生きる事業主としても、寂しい限りです。

これまで、伊那の街で店を増やすために努力してきましたが、しっかりとした従業員の待遇を維持しながら、会社として成長し、従業員が夢を持てるだけの利益も出していくことは、人口が減少し店も減っていくこの地域の中だけでの事業展開では、かなり難しいと感じています。

市の中心部が元気かどうかは、地域全体のイメージに大きく影響します。

伊那の街が、住む人にとって楽しく、次の世代が希望が持てるように、頑張らないといけない。その体力をつけるために、来年は伊那以外の場所での事業展開も進めます。

地域の産物を売り、その利益を地域に持ち帰る。そして、街の賑わいを取り戻すための取り組みに投資する。

伊那でチャレンジできる体力をつけるための、挑戦です。

# by yagitakuma | 2023-12-27 18:27 | 日々のよもやま | Comments(0)